吐き出し
幼い時から大人として生きなければいけなかった。感情に吞み込まれるのが怖くて自分の感情も押し殺すようになった。理解の強要もリスカもとっくの昔に慣れたけれど、最初の記憶だけが枷になる。
反抗するのをやめ、親の着せ替え人形になる生活。
お前ならなんでもできるからと「やればできる」と、やれないからできないんだよ。二十歳になればすべてわかるからと、親が正しいと思い込んで生きてきた。
子供の時の答え合わせはいつだろう
比較されて育てられ、反抗したら屁理屈と一蹴される。常識や倫理を盾に多様性を認めず、破綻している考えを押し付ける。柔軟性が足りないという言葉では片付けられない。
何でもできるからとなんでも押し付けないでくれ。囃し立てないでくれ。期待をしないでくれ。その重さに圧し潰されてしまうから。
自分は神でも機械でも人格者でもない。まるでフィクションの人のような扱いをしてくるけれど、同じ人間でいてはだめなの?
批判が欲しい。対等でいたい。「お前ならできる」その軽い気持ちの言葉が俺を飲み込んでしまう。第一印象という壁を作られ、それを守っているだけで人は勝手に離れていく。誰も俺の弱さに気づいてくれない。自分が本当に良い人なら孤独であるはずがないだろう?
何度言っても誰も間違いを教えてくれない。
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