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キスできるかどうか。それが問題だ。(シン・時事恋愛)

婚活という言葉、いつできたかご存知ですか? もととなった「『婚活』時代」という本が出版されたのが、2008年。あれから10年経ち、すっかり定着しました。

僕が恋愛コラムニストを名乗って、キャリア女子の恋愛について書いていた当時は、まさに「婚活ブーム」。人前で「いま、婚活してるんです」というのが、まだはばかられていたころです。

キャリアカウンセラーの資格を取り、女性の生き方を仕事の面でも恋愛の面でもサポートする活動をしようと思ったのは、やはり「婚活」という言葉から影響を受けたように思います。

というわけで、今回は、「婚活と見た目」です。恋愛なのか結婚なのかという永遠のテーマに対して、「婚活」という言葉はひとつの補助線を引いてはくれましたが、もちろん明確な答えは出ません。

少なくとも、「こんなんじゃダメだー」と自分を責める(意識が高いんだかなんだか知りませんが)のは、よくないよなあ、というのが僕の一貫したスタンスです。

※そうそう。婚活と言えば、来る3月31日(火)19時〜、「この差って何ですか?」(TBS)に出演します。テーマは「モメる夫婦とモメない夫婦の差」。2時間スペシャルなので、どの時間帯に出るか分からないのですが、たまにはリアルタイムでテレビを見るなんて、いかがでしょう?


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 みなさん、こんにちは! 働き女子の”恋愛直感力”を支援する「時事恋愛」、今回のテーマは「ぱっと見の印象」です。
 
 「恋と仕事のキャリアカフェ」を訪れる女性から、「婚活や合コンで知り合った男性を、ついぱっと見で判断してしまう。これってよくないことですよね?」という相談を受けることがよくあります。
 
 決して面食いというわけじゃない。けれど相手の風貌やたたずまい、顔つきや発する雰囲気から、この人と恋愛できるかどうか分かってしまう。惹かれる人には無条件で惹かれるし、パッと見た印象で生理的に無理な人とは、たとえどんなに好条件でも、たとえどんなに優しくても恋愛はできない・・・。
 
 「その人とキスできるかどうか」をひとつの判断基準に置く女性も多いですよね。
 
 ここでやっかいなのは、そんな自分を自分で非難してしまう心の声。「結婚ってのは恋愛と違うんだから、そんなこと言ってたらいつまでたっても結婚できないよ」「人を外見で判断するなんて、心が狭くない?」「つきあってみたら、いい人かもしれないし。そこから愛情が湧くかもよ」etc...
 
 そうやって、「こんな自分は良くないんじゃないだろうか・・・・・・でも無理なものは無理っ!」と板挟みになり、強いジレンマを起こしてしまっている女性がとても多いように感じます。
  
 この件に関して僕は基本的に、「うーん、まぁ、無理はしないほうがいいんじゃないですか?」というスタンスです。
 
 10代のころならいざ知らず、オトナ女子ともなればそれなりに恋愛経験も積み、いろいろな男性を見てきているはず。その中で培ってきたセンサーが「No!」と警告を発しているなら、その直感を尊重してあげては?と思うからです。
 
 これは「男は年収が高くないと魅力的じゃない」とか「草食系男子って頼りない」といった主義や哲学とは、似ているようでちょっと違います。もっと生理的に、肌感覚で、自分が惹かれるかどうかをジャッジする本能行動だと思われます。
  
 頭でっかちに設定された結婚相手の条件や、初対面の人を辟易させるほどの強いこだわりは、もしかしたら、考え直したほうがいいかもしれません。
 
 が、動物的な本能とこれまでの恋愛経験との間で立ちのぼってきた独自の感覚、「なんとなく惹かれる」「この人とならキスできる」という直感は大事にしたほうがよくて、むしろ、これからいろいろなことがどんどんややこしくなり、考えるべきことが増えていく恋愛キャリアにおいては、いつもきちんと研ぎ澄ましておくべき感覚だとすら思います。
 
 少なくとも、「こんなんじゃダメだ~」と自分を責めるのは、とても不健康でストレスフルなこと。厳しくムチを打ちたい気持ちは分かりますが、時には、「だって、しょうがないじゃんねえ~?」と自分を許し包み込んであげる寛容さも重要だと思いますよ!
 
 みなさんの健闘と幸せを心より祈ってます!!

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