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素人のおばさんからバドミントンを教わって気づいたこと。

 先日、バドミントンをやりました。
 
 近くの公民館が地域住民のために公開している場に参加しただけなのですが、かなりレベルの高い人もいて本格的。係の人に「遊びでやったことがある以外、まったくの初心者です」と告げると、ラケットの握り方から教えてもらえました。
 
 とはいえ、そこはプロの指導者ではなく、地元の親切なおばさまたち。正直「とても分かりやすい指導」というわけにはいきません。
 
 まず、何人かの人が次々に声をかけて教えてくれるのですが、言うことがまちまち。しかも、Aさんからメインで教わって次の段階に進んでいても、横からBさんが「なに、あんた初めてなの?」と声をかけてきてくれてまたイチからやりなおし。そうこうしているうちにCさんが横から「もっとこうしろ、もっとああしろ」と口を出してくる。と、そんな感じでした。
 
 「いろんな人に同時にあれこれ、それぞれの持論でアドバイスされる」という経験、小さいころはよくありましたが、オトナになってからはなかったので逆に新鮮な気持ちに。
 
 「さっきの人と言ってることが違うなあ」などと一瞬思いましたが、「そうだ、こっちは教わっている身なんだから」と気を取り直し、素直に愛想よくラケットを振り続け、いい汗を流すことができました。
 
 ・ものを教える側は、教える対象の「現在のステージ」と「抱えている課題」を本人に確認してからアドバイスする。そして、なるべく方針は統一しておく。
 
 ・ものを教わる側は、自分のいまの状況(なにができる、なにができない)と、課題(こうしたい、ああしたい)を自分で把握し、きちんと伝える(小さいころ勉強で「何が分からないのかが分からない」と嘆いている子、いましたよね)。そして、恭順な姿勢を崩さない。

 
 これが日ごろの仕事や人間関係にも通じる「教える/教わる」の基本原則です。
 
 基本ではあるけれど、なかなか難しいこと。その感覚を思い起こすためにも、なにか新しい趣味を始めてみるのは、いいことかもしれませんね。



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