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美容師Nさん

最近は日付の変わる直前に慌ててnoteを書くことが多いなぁ...もうすこし余裕をもってゆったりしかしコンパクトに書き進めたいところ。ともあれ本日もお立ち寄り頂き、どうもありがとう。

いよいよ新年度、新学期、そして新元号と、また大きな区切りがやってきますね。自身が生きていて3つ目の元号、どんな言葉が発表されるのかひそかに楽しみです。

さて。今日は自分がいつも足を運ぶ美容院、そして美容師のNさんについて書いてみよう。もうすぐ10年の付き合いになるお店、そして人。

僕が初めてそのお店を紹介してもらったのは、2010年のことでした。当時会社員だった僕は、在籍3年目にして初めて営業職に異動することが決まりオロオロとしていた(笑)。そんな僕をみて、当時仲のよかった15ほど年上の大先輩が「このお店で髪を切ってもらいなさい」と声をかけてくれたんだ。

なぜおススメなんだろう?と思い聞いてみると、「Nさんに髪を切ってもらう営業マンは、みんな業績が伸びて表彰してもらうようになるのよ」とその先輩社員は得意げに答えてくれた。僕はどこかで藁をもすがるような気分でいたから、そのアドバイスに従って足を運ぶようになったのだった。ちなみに1年後、自分も無事に表彰されたのでゲン担ぎは無事に役目を果たしたということになる(笑)。

そのNさんという美容師さんは、チャキチャキ兼サバサバの江戸っ子といったタイプの女性。初めて足を運んだ当初から、いい意味で飾り気のないコミュニケーションが自分には合っていた。今はすっかり落ち着いた雰囲気だけど、昔はかなりギラギラとしていて、休みがある度にニューヨーク、ロンドン、パリを飛び回ってヘアメイクやファッションを追求していたのだとか。音楽にも精通していて、今でも大きめなコンサート会場から小さなライブハウスまで足を運び音楽を楽しむ彼女から聞ける話は、毎回の楽しみでもある。

「最近、何かいい音楽/映画/ドラマ見つけました?」という僕の切り出しから、ポソポソと会話が続いていくのがいつものパターン。

ちなみに先週店を訪れた時、話題は自然と電気グルーヴのことに(笑)。僕より少し世代が上のNさんは、電気グルーヴの活動エリアがもともと高円寺界隈で、筋肉少女帯などとかなりコアな活動をしていたことを教えてくれた。「電グルは途中からテクノ、エレクトロに寄せていったけれど、瀧の心はやっぱりロックだったんだねぇ、とか周りの連中はむしろ少し喜んでる」なんてケタケタと笑いながら、Nさんは手際よくハサミを動かしていく。

そんなNさんとも、もうすぐ10年近い付き合いになるんだな。思えば彼女には、自分の人生の最も激動な時期を、ずっとお世話になってきた。

(つづく)

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