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読書レビュー:思考の整理学(外山滋比古 著)


ごきげんよう、哀れな人類諸君(しつこい定型文)








さて今回の読書レビューは1986年初版のベストセラーである思考の整理学(外山滋比古 著)









さて、ざっくり言えばより有意義に思考するにはこうしなさいよという事が書いている本だと思う

ある種のライフハックブログというか、効率的・効果的な情報収集・情報整理法とその活用法と言えるかもしれない









自分で考える能力が低い若者が増えている警鐘というか、詰め込み教育へのアンチテーゼのようなものも見て取れる










36年前の本であるが、若者は常におじさん達から警鐘を鳴らされるものなのだ









さて、結論から言えば良著であるし、なるほどなあと関心すること請け合いなのだが、本書の内容を現代人が自分の中に落とし込むにはひとひねり必要だと思った








例えばスクラップという章では、いわゆる新聞の切り抜きの効果的な手法、と言うより「実戦的に意味のあるスクラップ法」のような事が書かれていて









ほほ〜んと関心するのではあるが








それをあなたが役立てるには、現代ある様々なツールに落とし込む事が不可欠だろう



しかし、気になった記事のクリッピングなどは、していたほうが後々プラスになると知っていても実際にはなんとなく活用していない人も多いと思う

そういう意味では自分のスマートフォンをより活用するきっかけになるかもしれないな



また、私の感覚で見ると、ずいぶんと「思考する」「考える」ことに日々エネルギーをかけられる前提だなあとも感じた







一種のトレーニング的な意味合いもあるのだろうが、万人がそのまま出来るとは考え難い

(しかし「初期コスト」をかけて最適化を目指す、という方針なのだと思う
情報の集積、効率化、習慣化、これらを掛け合わせた「思考の整理方法」を身につけなさいよという事だろう)



本書は2000年代にも一度ブームになったらしいが、今現在役立てるには自分にあった部分、自分が使える部分を取捨選択すべきだ










さて、そんな本書だがnoteに住む創作者達は読んでみたほうが良いのではないかな

コンピューターが発達しはじめた当時ならではの焦りというか、より創造的思考の出来る人間になろうよという熱意が込められていると思う



本書では、創造的思考の出来ない「グライダー人間」に対して「飛行機人間」としてその理想像が記されている








でもまあ、いつの時代も大人は未来と若者を憂うものだね

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