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【総合評価◎】競馬場探訪: 🇦🇪 UAE メイダン競馬場 / Meydan Racecourse

日本馬の活躍が毎年楽しみな競馬の祭典ドバイワールドカップ開催を主催する競馬場。近代的な設備にド派手な演出、次々と現れる世界の名馬と目の前で繰り広げられる白熱のレースに目を奪われ、夢見心地のうちに1日が過ぎていきます。
ドバイワールドカップデーは例年土曜開催なので日本から弾丸週末旅行も可能。贅を尽くした海外競馬の真髄をぜひ体感ください。

【個人的評価】
・ 公共交通機関のみでのアクセスの良さ ☆☆☆
・ 場内の雰囲気 ★★★
・ レースの臨場感 ★★☆
・ 競馬場周辺の観光 ★★★
※競馬場の写真はいずれも2019年のドバイワールドカップデーに撮影

アーモンドアイ@メイダン競馬場

メイダン競馬場 / Meydan Racecourse 概要

所在地:アラブ首長国連邦 UAE ドバイ
創設: 2010年
開催競馬:平地競争
馬場:芝、ダート(左回り)

JRAのメイダン競馬場紹介ページ:
https://www.jra.go.jp/keiba/overseas/country/uae/racecourse.html

メイダン競馬場のHP:
https://www.dubairacingclub.com/visit-us

メインスタンド

主要なGIレース ※2024年版

<1月下旬>
Fashion Friday 開催
- Jebel Hatta

ジェベルハッタ
出走条件:4歳以上、馬場:芝、距離:1,800m
- Al Maktoum Challenge
マクトゥームチャレンジ
出走条件:4歳以上、馬場:ダート、距離:2,000m

<3月下旬>
Dubai World Cup Day開催
- Al Quoz Sprint
アルクオーツスプリント

出走条件:4歳以上、馬場:芝、距離:1,200m
- Dubai Golden Shaheen
ドバイゴールデンシャヒーン

出走条件:4歳以上、馬場:ダート、距離:1,200m
- Dubai Turf
ドバイバターフ

出走条件:4歳以上、馬場:芝、距離:1,800m
- Dubai Sheema Classic
ドバイバシーマクラシック

出走条件:4歳以上、馬場:芝、距離:2,410m
- Dubai World Cup
ドバイワールドカップ
出走条件:4歳以上、馬場:ダート、距離:2,000m

第一コーナーからコースを俯瞰
メインスタンド前には芝生が敷かれ&
花が飾られ華やかさを演出
一コーナー付近は高級ホテルが並ぶ
スタンド前に位置するパドック

・ 公共交通機関のみでのアクセスの良さ ☆☆☆

ドバイの市街地からメイダン競馬場まで公共交通機関はない。滞在先のホテル等でタクシーを手配するか、UBERなどを利用して移動する必要あり。市街地からは車で片道10分〜30分。
競馬場からの帰りは、タクシースタンド(と言うよりは出口付近のロータリー)が長蛇の列となり、UBER等もつかまりづらいため、要注意。治安は一般的に悪くないとされているが、夜遅い時間の移動となるため、一人旅、あるいは語学に不安のある方は、事前に帰りの移動手段を手配するのが賢明。

スタンド入口側正面
チケットによって入口が異なる
メインスポンサーはエミレーツ航空
場内では航空券が当たるくじの配布も
チケットも豪華
長々と続く入場列

・ 場内の雰囲気 ★★★

巨大なスタンドはショッピングモールのような構造。場内は横に長いが、チケットにより滞在できるエリアが細分化されており、移動の制限もあるため、できれば奮発して良い席を確保したい(ただしゴール前の最も良いスペースは招待客専用)。フードコートやバーも豊富で食事には困らない。食事付きのチケットの場合はビュッフェ形式の食事を好きな時間に好きなだけ楽しめる。
パドックはスタンドとコースの間に位置しており、レースのたびにスタンドとパドックを往復する必要はないが、周回時間が短くパドック派には物足りない印象。

昼と夜で表情が一変
大レースを控えた昼の時間はのどか
地元客が多いエリアでは競馬そっちのけで
ピクニックを楽しむ方の姿も
関係者と談笑もできるほどのパドックとの距離感
昼と夜で表情が一変
夜はライトアップと花火でエンタメ感が倍増
ドバイWCデイの全レース終了後は大花火大会が開幕
スタンド内は
ショッピングモールのような豪華さ
フードコートも充実
バンドの生演奏を聞きながらビュッフェを堪能

・ レースの臨場感 ★★☆

起伏のない平坦なコースであり、スクリーンも東京競馬場顔負けの巨大なサイズであるため、スタンドからはレースの様子がよく見える。
食事と会話を楽しみに来ている客層も多いと思われ、ゴール前の観戦エリア、スタンドの着席スペースともに常に余裕があり、場所取りは不要(場所取りをしている人は皆無)。
ただし、立ち見エリアはコースと同じ高さで距離もややあるため、立ち見のスペースよりもスタンドから俯瞰してレースを見るのが個人的にはおすすめ。日本の競馬場と同じく内側にダート、外側に芝という配置のため、メインのドバイワールドカップをはじめとしたダートのレースは、立ち見エリアからの観戦は不向き。

観光客が多いエリア(ゴール版より少し先)
から見たコースの様子
地元客が多いエリア(ゴール前400m付近)
から見たコースの様子①
地元客が多いエリア(ゴール前400m付近)
から見たコースの様子②
観戦エリアと芝コースの間に広めのスペースがあるため、
レースの臨場感は限定的
観戦エリア最前列から見た芝コース直線の攻防
(2019ドバイシーマクラシック)
観戦エリア最前列から見たダートコース直線の攻防
(2019ドバイワールドカップ)
デルマルーヴルとルメール騎手
パドックを周回する
マテラスカイと武豊騎手
アーモンドアイがドバイターフを勝利し
パドックに凱旋する様子
ゴール前の一等席はアラブの男性が占め、
(当然ながら)アラビア語が飛び交う独特の雰囲気
ダートコースのスタート

・ 競馬場周辺の観光 ★★★

Meydan競馬場周辺は特に観光地はないが、ドバイは中東屈指の観光都市。世界一高いビル、ブルジュハリファを始め、日々変化し続ける摩天楼と(やや観光地然とはしているものの)旧市街のコントラストが面白い。少し時間がある場合は、バスで2時間弱のUAEの首都アブダビまで足を伸ばしたい。世界最大級のモスクや、ルーヴル美術館アブダビなど、ドバイとはまた違う中東の文化的な豊かさを味わうことができる。

ブルジュハリファ
ドバイの旧市街
ルーヴル アブダビ
アブダビの
シェイク・ザイード・グランド・モスク


以上です。

この記事の他に主にイギリスを中心に世界の競馬場を独自の視点で評価した記事を掲載しています。各競馬場への訪問を検討されている方の参考になれば幸いです。

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