ごはん屋いっぽ

弁当屋経営者の夫を持つ妻。夫婦でお店を経営する中で気付いた事、やってみた事を妻の目線で…

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弁当屋経営者の夫を持つ妻。夫婦でお店を経営する中で気付いた事、やってみた事を妻の目線で書いています。あとはちょっと変わった夫の観察日記。

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弁当屋38歳 トライ&エラーの先

6月が終わり、夏が来ますね。 6月は夫の誕生月でした。38歳。30歳で起業したので『ごはん屋いっぽ』も8年になります。 自己資金ゼロからスタートした8年前、それまでは根っからの料理人だと思っていた夫は猛スピードで経営者になっていきました。読書は漫画しか読まなかった彼が猛然と経営書を読み漁り、作業中もポッドキャストで情報収集。それまで食材と料理の話しばかりだったのに唐突なビジネスワードの嵐に妻の私は困惑した時期も。それでも慣れとは面白いもので気付けば夫の話がある程度理解出来

    • 求人

      開業して9年目。ごはん屋いっぽは法人化の準備を進めています。 いっぽは現在、経営者である白谷とスタッフ3人で運営しています。ちなみに弁当の生産数は1日平均400食。配達も含めての人数です。 ニッチな業界なのでイメージしずらいかもしれませんが通常の業者の半分以下の人数で回している状態だと思います。 ただ、これに関しては人手不足が理由ではなくて経営方針です。大きな工場で沢山の人を使って作るのが当たり前の弁当業界。どうしても薄利多売が基本になってしまう。 同じ土俵で戦うには資

      • 2024近況報告 弁当業界の今

        静かな正月2024年初投稿は随分遅くなってしまいました。言い訳をすると、年末年始がかつてなく『静か』だったんです。『暇』とは違う。 仕事はそれなりにありつつもトラブルは無く、時間に余裕を持って終われる。先々の予約も決まっているので慌てて集客する事も支払いの心配も無い。淡々と作業をこなし、製造工程の見直しや片付けをして全体を整える。 地味で平和な正月。 世間的には波乱の幕開けだった年明け。余計にその有り難みを感じます。そうで無くてもこれまでの正月はバタバタで。少しでも稼が

        • 看板②動物園

          市営動物園に申し込みをした動物スポンサー、無事認定されました。飼育されている動物を選んでごはん代を寄付動物を支える事が出来る上に飼育舎に看板がつけられる素敵なシステム。 以前の記事にも書きましたがこの市営動物園、豊橋の子育て世代に大人気。広い敷地でのびのび遊べて動物もいるし遊具もあって子供は嬉しい。料金も安くて親も安心。年パスは必須アイテムらしい。 元々いっぽの顧客は子育て中の主婦が多い。そして地元企業が会社やイベントで弁当を使うなら、社員としてもターゲットとしてもメイン

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        • コロナ対策
          4本

        記事

          看板①駅

          ごはん屋いっぽ製造キッチンの目の前には、小さな駅があります。渥美線というローカル線の無人駅。 近くにあるのは雑木林と田んぼ。今まで電車に乗る機会も無いし、周りに何と言って目的地になる様な場所も無いこの駅には馴染みがありませんでした。でも縁あって近所に製造キッチンを構え、改めて眺めて見ると…。のんびりした何とも良い雰囲気。春には桜並木も。 何より、驚いたのは利用者の数。よく考えたら『周りに何も無い』が故に近隣住民は皆んな毎日どこかへ通勤、通学、外出するわけで。 どうやら渥

          急がば回れ、集客しない看板

          前回書いた看板作戦、順調に準備が進んでいます。駅や動物園に申し込みを済ませてデザインも入稿。今回、製造キッチンの看板以外は私が担当。素人ですが夫の指令に従います。ざっくりデザインして夫に確認しながら微調整。 取り敢えず夫のOKが出たので一安心。後は待つだけ♪と、思ったら鉄道会社さんからメール。何か問題が!?ドキドキ。 あ、なんだ。『大丈夫です。そのままお願いします。』と返信。お手数かけて申し訳無かった。でも、まぁそうだよね。せっかくお金出して看板付けるのに住所も店の情報も

          急がば回れ、集客しない看板

          さて、次はどうする?弁当屋お金の使い方を考える。

          長すぎた夏の終わりが、ようやく見えて来ました。弁当屋にとって高温多湿が何より怖いので今年は辛い…。神経を削られる日々でした。 最近は気温と共に夫の機嫌も落ち着いて、妻としても一安心。頃合いを見計らって質問。 『さて、次はどうしますか?』 この質問は、定期的に投げかけます。毎日の仕事に没入してしまうと瞬く間に月日が過ぎて、夫が何を考えているか分からなくなる。そうすると急な展開に『何の話しっ!?』ってなる。 自己防衛。ちなみにサプライズとか死ぬ程嫌い。 さて、今回の夫の

          さて、次はどうする?弁当屋お金の使い方を考える。

          弁当屋、弾丸引越しの裏側

          引越しの効果は絶大 あっという間に、キッチンの引越しから1ヶ月が経ちました。結論から言うと、 めっちゃ順調。 『広いってだけでこんなに違うのか』と、ちょっと驚いています。実は今回の引越しにあたって設備の追加はフライヤーと瞬間冷凍機が一機ずつだけ。しかもサブとして使うだけの小型の物。 スタッフも1人増えましたが、常時の稼働人数はあまり変わってません。でも体感としては倍以上早い! 今まで昼11時までかかってギリ配達だったのが、10時前に余裕で終わる。おかげで夜まで常に溜

          弁当屋、弾丸引越しの裏側

          弁当屋、弾丸お引越し大作戦

          起業2年目から使って来た製造キッチン。8年目の今年、移転を決めました。スペースは今までの倍。つまり家賃も…。広い分、厨房機器も人員も増やす必要があります。つまりこの移転後は今の倍、否倍以上稼がなくてはいけない。なかなかヒリヒリしますね。 移転を決断した詳しい経緯は次回。今回は弁当屋ならではの事情で『超弾丸スタイル』だった引越しの模様をお届け。 普通は店舗の移転をする場合、数ヶ月前から周知をして『移転のため2ヶ月のお休みを頂きます』。みたいな感じだと思うのですが弁当配達業だ

          弁当屋、弾丸お引越し大作戦

          弁当屋の物件選定条件

          生産数が増えるにつれて手狭になってきた製造キッチン。移転を考え始めて数年、実はちょっと進展がありました。まだ確定はしていないので詳細は後日。 今回は来店無しの完全な製造施設なので選定は夫にお任せしています。私は外観や内装、間取り、周辺環境がターゲット層に合っているかなどビジュアル面を担当していたのですが今回は全く役に立ちません。 試しに夫に物件の選定条件を聞いてみました。家賃や間取りはもちろん条件を設定していますが、これは業態とか個々で違うしなぁ。 比較的色んな方に当て

          弁当屋の物件選定条件

          弁当屋、勇気を出して電話対応を手放してみる

          ゴールデンウィーク、運動会シーズンが過ぎ、その後も平日含めお弁当の予約が途切れません。 本当に世の中コロナで止まっていたんだなぁ。 予約が多いのはありがたいけど、ここで一つ問題が。それは『電話対応』! 個人店あるある…。予約や問い合わせの電話対応に時間を取られて仕事が進まないという。弁当の需要が高く忙しい時ほど、当然問い合わせも増える。配達弁当屋なので基本、調理中か運転中。電話に出たりメールを返したりすると全部中断。 私達夫婦とパートスタッフ常時1、2名で300から4

          弁当屋、勇気を出して電話対応を手放してみる

          シェイクうどんに脱帽

          先日、こんな記事を見つけ夫と大興奮。シェイクうどんという商品の面白さもさることながら、 「テイクアウトは、イートインの代わりとして実用性で選ばれているが、もっと楽しく手軽で、前向きな選択肢にしたい」(山口社長)。 わーお。しびれるなぁ。  『イートインの代わり』 『前向きな選択肢』 今テイクアウトや弁当をやっている店の人間で、この言葉が刺さる人はどの位居るだろう? コロナ期間テイクアウトが売れたのは、あくまでイートインの『代用』であり言ってしまえば『消去法』。意外とみん

          シェイクうどんに脱帽

          弁当屋✖️ai生成

          ある日、夫からラインで送られてきた写真。 画像には一言。『生成ai』と添えられいました。 そう、つまりこれ商品の写真じゃなくて生成aiで作った画像なんです。噂には聞いてたけど、これは凄いなぁ。自分達で写真とっても中々こんな綺麗に撮れないし。 新商品のパッケージやチラシを作る際、商品写真は不可欠。とはいえ小さな個人店で日々の作業に加えて撮影とか編集は正直大変。食材も撮影用は商品にならない。下手したら食べられる状態ですら無いので廃棄。 プロの業者に頼めばさらにコストがかか

          弁当屋✖️ai生成

          欲とやる気

          ゴールデンウィークが終わりましたね。今年は久しぶりにコロナの影響を気にせず楽しんだ方も多いのかな?自営業組はお仕事? うちは弁当屋で、普段の会社関係のご予約がイベント関係やら何やらに変わるものの全体量はそんなに変わらず。そんなわけで夫は相変わらず仕事。ただ、副業として小規模社員食堂の運営を担当している妻(私)はガッツリ9日間のお休み。 忙しい日は早朝の弁当盛り込みを3時間程手伝って後は自由行動。わーい…と喜んで見たものの結局ひたすら寝てた。引き篭もり体質は健在。 出かけ

          新社会人の甥っ子へ、スタートダッシュのすすめ

          今年も春休みは、学童保育所への配達。事前に値上げのお知らせもしたので例年よりは少ないと踏んでいたのですが蓋を開けてみれば大小10軒。毎日約250食。うん、いつも通りだね…。 それに加え今年はアフターコロナ感満載。歓送迎会、会議、卒業式、入学式、子供会イベントに舞台やコンサート。 怒涛の予約。ありがたいを通り越して目が廻る。この1ヶ月毎日400食超え。夫は普段以上にフル回転でした。よく体力、気力が持ったと感心します。 そんな感じでバタバタしていたら、甥っ子が就職が決まり新

          新社会人の甥っ子へ、スタートダッシュのすすめ

          夫観察日記 健康編

          夫が最近ジムに通い始めました。 ようやく時間にも気持ちにも余裕が出てきたのは良い事です。でも正直、妻としては運動より 『まずは、寝てくれ』 というのが本音。夫は笑っちゃうくらい寝ない。仕事は年中無休だし、早朝から夜中まで仕事してるし食事も不規則。自営業で夫有りきの経営。 妻としてはいつ倒れるかとヒヤヒヤしている。にも関わらず、やっと出来た数時間の余裕をジムに使うという。イヤ、休めよ…。 まぁ、言った所で聞かないし。実際、休日を作るとその日に限って体調を崩すので好きに

          夫観察日記 健康編