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2023年6月号の見どころ(Vol.64, No.6)

GWが終わり,Vol.64も半分まで到達しました.私は他の雑誌の「編集長が書き下ろす●月号の読みどころ」系の記事なども気になり,よく読むようになりました.この編集長noteも目次の羅列ではなく,会誌編集の背景が見えてくるような,編集委員会と会誌読者の橋渡しになるといいなと思って毎月執筆しております.今月号も盛りだくさんですので,早速編集長の視点で紹介させてください.

巻頭コラムとIT紀行のコラボレーション

6月号の巻頭コラムは坂村健先生.対話型AIであるChatGPTが急速に進化しておりますが,そんなAI時代にプログラミング教育の観点から坂村先生のお考えをご執筆いただきました.また,IT紀行では,UR都市機構と東洋大学が行っているOpen Smart UR 生活モニタリング住戸を取材させていただきました.巻頭コラムとあわせてマンガもお楽しみください.

特集記事の内部的な方針変更

今月号の特集記事は,2023年3月に終了を迎えた稲見ERATOの「自在化身体プロジェクト」です.会員への公な指針には載せておりませんが,本会会誌特集はこれまで「特定のプロジェクトの成果報告は載せない」という方針で特集を組んできました.一方で,会員からの声では「情報系の大きなプロジェクトの様子を知りたい」「プロジェクトの成果報告を知りたい」「大型予算をとったグループのその後について知りたい」といった声も多く届いておりました.これまでに会誌編集委員会では何度も慎重に議論を重ね,特定のプロジェクトの成果報告であっても会員にとって有益であると判断する場合には特集を組む方針で進めることとしました.

今回ご執筆いただいた東京大学の稲見先生は,これまでの内部的方針についてもご理解いただいていることに加え,今回の編集委員会の決断にもご賛同いただき,稲見ERATOの5年間の成果をプロジェクト成果報告にとどまらない一般的な内容としてご執筆くださいました.また,特集方針に関して内部的な方針変更ではありますが,読者のみなさまにお伝えするために私からも会誌記事に趣旨説明を執筆させていただきました.

今後も会員にとって有益であるものは会誌として特集を組んでいきたいと思っております.賛否両論などあるかと思いますのでお声をお寄せください.また,このプロジェクトの特集をお願いしたいという自薦・他薦もお待ちしております.会誌編集部門への問い合わせはこちら

そのほかの気になる記事は

学会活動報告では,2023年3月の第85回全国大会での初の試みであった,テーマに沿って巡る有識者同行ツアーについてです.ツアーに参加した方から体験記を早速ご執筆いただきました.3月のイベントを6月号(5/15発行号)に掲載できるというのは異例の早さでご執筆していただいたおかげでもあります.

ペタ語義コラム「著作権を意識していますか?」は,SNS等で「推し活」をしている人は必見ですよ.

最後に,編集委員会からは技術書典14にも参加します.応援をよろしくお願いします.