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Vol.3 - A-OK[ジャンルクロスオーバー系ポップス]『生き地獄復帰リーマンが自己セラピー兼ね楽曲制作』

お疲れ様です。IRAKAです。

初めましての方へ、“Vol.0 - 自己紹介”からお読みいただけるとよりお楽しみいただけると思いますので、もしお時間がございましたらお目通しいただけると幸いです。
(能書きは良いからさっさと曲を聴かせろ、と言う奇特な方は、目次から一番下の“楽曲リンク”へどうぞ)

Vol.0-2から続けて読んでくださっている方へ、本当にありがとうございます。vol.2の「ウソタテマエ」はいかがでしたでしょうか。お聴きいただいて、何かしら感じていただけたら大変光栄です。

今回も、誰に頼まれた訳でもないセルフ解説とともに、私の作った曲をご紹介させていただきます。
読んでから曲を聴いていただいても、先に聴いてからお読みいただいても、もちろん読まなくても、ご自由にお楽しみください。

願わくば、この曲が必要な人へ届きますように。

詞について

この曲は私がDTM制作をスタートしてから、曲として初めて完成させた、私にとっては記念すべき作品です。
公開の順番が3番目になったのは、単純に曲のクオリティが微妙だと感じたため(他の曲も五十歩百歩ですが…)、ミキシングに進めずに放置していたからです。
ですが時間を置いて改めて聴いてみると、色々と荒削りで稚拙だけどコレはコレでアリなんじゃないか、初期衝動(いい年して…)的な良さがあるとも言えるのでは、と思い公開に踏み切った次第です。

と、詞とは関係ない余談から入ってしまい恐縮ですが、そんな超初心者期に作詞した曲なので、手探り感とツギハギ感のある(要するにテーマが一貫していない)仕上がりになっています。

サビは、“Vol.0 - 自己紹介”でもお話しした「自己嫌悪と自己卑下」をテーマに書いてみたのですが、どうにも自己憐憫の匂いが強すぎる気がしてしまい、言葉を膨らませていくことができませんでした。
(俯瞰した自分が「謝って許されると思うなよ」「自己満足の曲中で謝罪してお前は一体何がしたいんだ」とツッコミを入れてきて、テーマの深堀りが全然捗らず…)
しかし、自己セラピーの観点としても曲にして成仏させたいテーマだったので、頭を抱えながらどうにかサビ部分だけはまとめ上げました。

続くAメロ部分ですが、せめて方向性はサビと同じようなテーマにしようと考えました。
制作当時は少しずつ仕事に本格復帰しつつ、という時期だったので、自身の仕事に対する姿勢や会社員としてどうあるべきか、といった事についてよく考えを巡らせていました。
そうして仕事について色々と考えるなかで、悲劇以前の自分自身を振り返ってみた際に、
「自分を偽って、無理して、出来もしないことを頑張ったりしていたかな」
としみじみ思いました。

会社員として望ましい人材になるべく、私なりに努力を惜しまず働き、苦手な分野にも前向きに挑戦し、時にはプライベートと身銭(とちっぽけなプライド)をいくらか犠牲にしながら、とにかく昇進と昇給を目指して頑張ってきました。
しかし結果としては、同期の中で抜きん出た成果を上げられたわけでもなく、社内におけるプレゼンスはまあまあ程度、つまりは平均値に収まるサラリーマンにしかなれませんでした。

というように、無駄な努力とまでは言いませんが、頑張ってみたけど会社員としての適正(または他人より抜きん出る努力をする才能)があまり無かったのか、取るに足らないサラリーマン人生だったな(現在進行形だけど…)、という想いをAメロに込めました。

そしてAメロとサビをやんわりと繋げるブリッジ部分を作り、「とは言え、今の仕事を頑張るしかないよね…」という現実的な虚しさを、Cメロに盛り込み作詞を終えました。

曲について

この曲は、イントロのギターから作り上げていきました。
いつからか、気付くとギターのフレーズが頭の中で鳴り続ける状態が数日続き、思い出せないけど既存曲の印象が脳裏にこびり付いてしまったパターンだなと思い、気になって仕方ないので、心当たりのバンドやアーティストの旧譜を一通り聴き返しました。
しかし、それらしい曲は見つからず、せっかくなので、そのフレーズを作曲のネタにしてしまうことにしました。

しかし、ギターのワンフレーズから曲全体に膨らませられるほどの着想は得られず、作詞と同じように手探りかつツギハギなやり方で作曲を進めました。
ただ、これから先の事は事細かに書くとキリがないので、おおまかな経緯のまとめだけ記します。
(この頃は作詞作曲だけでなく、DAWやプラグインなど音楽制作の全てに不慣れでトライアンドエラーの連続だったため、制作の中断と再開を繰り返し、恥ずかしながら数えきれない失敗、修正、変更、追加を行っています)

まず、サビのギターのコード進行ですが、もともとはこの曲のために考えたものではなく、他の曲に使うことを考えてストックしていたネタでしたが、なんとなくこの曲にマッチする気がしたので、思いつきでくっつけてみることにしました。
イントロのギターはハードロック調なのに対して、サビのコードはポップス調な印象だったので、曲全体のアレンジはその中間を取るイメージで、ロック風J-popな雰囲気にすることにしました。
(ちなみに、個人的にロック風J-popと言えば米津玄師さんのイメージがあるので、恐れながらボーカルのメロディは米津さんを想像しつつ書いてみました)

というわけで、サビとイントロがもともと別々のアイデアだったため、Aメロはそれらを繋ぎ合わせるような流れを意識して、ボーカルのメロディもトラックもイチから考えて組み立てていきました。
しかし、このAメロが一番難航したところで、メロディはもちろんバックトラックの構成やアレンジなど、10回以上の没&作り直しを繰り返し、試行錯誤の末になんとか納得できるものになりました。

それと、ギターから曲を作りはじめた弊害として(というか作曲素人ゆえの”やらかし”で)、ボーカルの音域が自分の声に合っていないということに、歌録りの段階で気づきました。
(自分が作った曲なのに自分には音域が高すぎて、結局オクターブ下で歌うことに。しかし、今度は最低音が低すぎて安定して声が出ないという…)
曲のキーを変えることも試しましたが、この曲の要である(と自分では思っている)ギターの雰囲気が全く台無しになってしまったので、キーはそのままにボーカルを妥協することにしました。
(ポップスでは一般的にボーカルが最優先事項ですが、私の場合そもそも歌が下手なので、まあ大して変わらないだろう、ミキシングでなんとか誤魔化そう、と考えたわけです…)

ちなみに、先にボーカルの詞とメロディを作ってから、それに合わせてトラックを考えていく手法が今の自分のスタンダードですが、この曲は逆で、トラックを作ってからボーカルパートを考える流れでした。(だから音域のズレにも気付かなかった訳です…)

そして最後のCメロは、いきなり別の曲に遷移したような展開にしようと考えて作り上げました。
というのも、制作当時によく聴いていたヒップホップ系の曲(Billie Eilish、Kendrick Lamarなど)が、終盤にガラッと雰囲気が変わってそのまま終わっていく構成になっているのが印象深かったので、「カッコいい、真似してみよう(単純!)」と思ったためです。
(でも改めて聴いてみると、そんなに別の曲という感じもしないですね。この後にラスサビが来ても違和感ないかも…)

余談ですが、この曲を公開しようと思いたったもう一つの理由として、自身のミキシングスキルの向上があります。
この曲を塩漬けにして他の曲の制作を進めるうちに、補正や編集のスキルがある程度身についたので、もしかしたら今なら聴くに耐えうる程度にはクオリティアップできるかも…と思った次第です。(それでも聴くに耐えなかったら…申し訳ありません…)

歌詞

弱み隠して 強くあれと
叱り飛ばされ やってきました
けれど不得手の 歪みはいつか
気づかぬうちに 蝕んでました

お許しを願いたい

自覚ない悪性質が悪いです
まさか私が思いもよらず
できることなら謝りたいです
ご迷惑をおかけしております
さもしいね

人に迷惑 かけてならぬと
心刻んで やってきました
清くあれと 強く聞かせて 
けども不出来な 私でした

過ちを正したい

ひとつ残らず汚れを集めて
きれいさっぱり片付けたいから
だから私の罪科許して
都合良いのは重々承知で
わびしいね

愛想笑いが板に張り付いて
艶のない目をぶら下げて歩く
それでも今日も生きている
それでも今日も生きてゆく

楽曲リンク

※ご注意:iPhoneなどapple製品で試聴される方へ
「ステレオを空間化」の機能は”オフ”にしていただくことを推奨しております。
原因が分からないのですが、リバーブが過剰にかかったようなこもった感じになり、曲によってはミックスのバランスが極端に崩れてしまうことを確認しております。 

また、YouTube動画はデフォルトで字幕が表示されるよう設定していますが、万が一表示されない場合、大変お手数ですが手動で表示設定をお願いいたします。(右上の歯車マーク⇨字幕:オン)

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IRAKA

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