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Vol.5 - いつか [ポップ・ロック調バラード]『生き地獄復帰リーマンが自己セラピー兼ね楽曲制作』

お疲れ様です。IRAKAです。

お待たせしました、新曲です!(待ってない)

当初は4月中に、遅くともGWには…と計画してたのですが、制作過程で紆余曲折ありズルズルと…

でも、その分自信作です!現時点での最高傑作です。
(まだたった5曲で最高も何もないですが)

初めましての方は、もしお時間があれば“Vol.0 - 自己紹介”も読んでいただけると幸いです。(かなり長文です…)
Vol.0-4から続けて読んでくださっている方へ、本当にありがとうございます。
曲の感想やコメント等、いただけると嬉しいです。できればチャンネル登録もお願いします!

さて今回も、誰に頼まれた訳でもないセルフ解説とともに、私の作った曲をご紹介させていただきます。

願わくば、この曲が必要な人へ届きますように。

詞について

この曲を書き始めたきっかけは覚えていないのですが、明確な意図を持って作詞を重ねました。(ちなみに、2022年秋に作った曲です)

意図というのは「自分が生き地獄の経験を通して得た教訓や哲学みたいなものを、同じような境遇の人へ歌詞を通して伝えたい」というものです。

これまでに公開した4曲も、聴く人が共感し易いであろうテーマを選択したつもり、という点は共通していますが、あまり聴き手のことは意識せずに、自分の感情や考えを純粋に表現しただけでした。

今回は、届けたいテーマと、届いて欲しいターゲット(人物像)が明確だったのが、今までの作詞とは違う点でした。

苦境に陥った時は誰かを頼って良い、自分を許してあげて良い、希望を持ったって良い、幸せになって良い。
いずれも当たり前のように思えることですが、人間ってどん底にいるとそんな事を考えられなくなる、と私は実際に体験して、骨身に沁みて感じました。

妙な責任感とでも言うか、自分の人生に悲劇が起こって苦難に直面した時、私はそうなった原因が自分にあると考えましたし、これ以上人様に迷惑をかけてはならない、自分でなんとか解決しなければならないと考えました。

そして、そんな人間が人生に希望を持つことなんて許されないと思ったし、楽しんだり笑ったり幸せに繋がるようなことはしてはならないと思いました。

しかし、生き地獄から立ち直った今は、その考えは間違っていた、むしろ正解は逆だったと考えています。

たかが一個人にできることなんて限られていますから、苦しい時こそ素直に近しい人や専門家を頼るべきです。
普段の生活でも、人と話しているだけで自分の頭の中が整理されたり、思わぬヒントを得て1人では考えつかない視点を手にしたり、という経験は誰しもあると思いますが、苦境に陥った時なら尚更です。

そして、どん底から這い上がるには、地道に人並の生活を日々全うしていくしか無いし、結局はそれが一番近道だったと思います。

人並の生活、言い換えると“人間らしい生活”を送るには、好きなことや楽しいと思えることを少しでも小さなことでも味わって、きちんと幸せを感じること、それが全ての基本だと思います。
それができれば、日々の出来事から自然と希望を見出し、人間らしい前向きな生活に立ち戻れるはず、と思います。(苦しい時はそれが一番難しくもあるのですが…)

といった私なりの持論を歌詞に詰め込んだのがこの曲です。
正直、現在進行形で苦しい状況にいる方が、この記事を読む余裕があったり、私の曲を聴いてくれる可能性ってほとんど無い(そもそも辿り着かない)だろうとは思いますが、インターネットのアルゴリズムに一縷の望みを託して、これからも楽曲制作をしていきたいと思います。

ちなみに歌詞に出てくる「君」と「僕」は、自分自身であり、近しい人であり、まだ顔も知らない第三者でもあり、要するにどちらもあなたでも私でも誰かでもある、という表現をしています。
人生はいつ何時どうなるか分からない、何事も他人事ではなく明日は我が身、困った時はお互い様、というのがこの曲のテーマです。

曲について

この曲はこれまでで一番難産でした。トータルでかかった制作時間とリテイクの回数ではA-OKの方が上ですが、産みの苦しみはこちらが上でした。
アレンジが中々形にならず、下手したらお蔵入りかな、、と考えた時もあった程でした。

曲のテーマは先に決まっていたので、作詞とボーカルメロディの作曲を同時に進めていきましたが、その際に完成予想図として意識したのが“王道のJ-popバラード”でした。

具体的には、Official髭男dismさんが歌っていてもおかしくないような“ピアノバラード曲”をイメージして作曲しました。
(でも出来上がった曲を聴いてみると、髭男というより、“合唱コンクール”て感じですね…)

作曲自体はあまり迷うことなくスムーズに進んだのですが、編曲(バックトラックの作成からアレンジまで)が非常に難航しました。
この曲も個人的黄金パターン『ボーカル作る⇨ドラムとベース作る⇨コードつける〜』で進めましたが、まずサビのベースで行き詰まりました。

既に頭の中にはベースラインのイメージがハッキリとあったのですが、DAWで打ち込んでみるとなんかしっくりこない。。
とりあえず違和感は置いといてコードを付けてみるも、構成音とメロディがぶつかる感じがする。。
ベースラインを他の案に変えてみるも、やっぱり気に入らない。。
そうこうしているうちにアイデアが尽き暗礁に乗り上げてしまい、そこから2ヶ月ほど塩漬けになりました。

で、結局どうしたかというと、ベースラインをもっとシンプルにする、という解決策でなんとか形にしました。
J-popでよくある「歌うようなベースライン」をイメージしていたのですが、曲を完成させることを優先して、ルート弾き的なベースラインに変更しました。(でも未だに頭の中で流れるのは歌ってる方のベースライン…)

そうやってコードまで完成しましたが、次は曲の構成(展開)が上手くまとまらず…
というのも、完成予想図で描いていた「ピアノバラード」は、私の中にノウハウが無い(好んで聴くジャンルじゃないので正攻法が分からない)ので、どんな展開が良いものか全くアイデアが湧かなかったのです。
さすがにAメロBメロサビを2回繰り返すだけじゃデモ感、習作感が強すぎる、でもイントロや間奏が全然思いつかない…
で、ここからまた1ヶ月ほど塩漬け…

せっかく聴いて欲しいターゲットまで明確にイメージして作った曲、なんとか完成まで漕ぎ着けたいと考えに考えた末、もっとアイデアの出やすい(自分にノウハウがある)方向へ、アレンジの方針変更をすることにしました。

ピアノバラード=弾き語り的なイメージがあったので、トラックはピアノ、ベース、ドラムの3ピースでしたが、ロックバンド的な編成に変更=ギターとシンセを追加しました。
ピアノの3ピースだと音に迫力がなく、未完成な感じが拭えなかった(私のスキル不足のせいですが)ので、その点でも都合の良い方針変更でした。

まずはギターをメインにしたイントロパートを追加で作成し、間奏とアウトロも同じパートを配置して、いわゆる“ビッグマック展開”※にしました。
(※すいません造語です。そんな言葉はないはず…)

でもそれだと単調過ぎると感じたのと、弾き語り感も少しは残したかったので、イントロは削除して歌スタートに戻し、間奏だけ残して、アウトロを新たに追加しました。
ちなみにアウトロは思いつきの時短アイデアですが、思ったより様になってるかなと思います。
(ブリッジの4小節を作って、サビのオケだけ流してフェードアウト)

ちなみにギターパートを作るにあたってイメージしたのは、My Little Loverさんの『Hello, Again 〜昔からある場所〜』です。
ボーカルを喰ってやる、という意気込みを感じさせつつも、決して主役を邪魔しない職人肌ギターワークは再評価されても良いんじゃないの、と思います。
(ちなみに私のギターは全く足元にも及んでないです!)

歌詞

例えば君が泥だらけになって
どうしようもない程グチャグチャでも
温かいスープを飲んで良いんだよと
そっとそっと、ただ伝えたい

例えば僕が暗闇にうずくまって
何もかも捨てたくなってしまっても
光挿すのをじっと待って良いんだよと
優しく手を差し伸べてほしい

『私なんて』から解き放って

いつかカタコトの想いが君に届けば
暖かな日がやってくるかな
待ち侘びても悪くないだろう

みんな秘めたまま隠した気持ちを抱いて
報われるかな 叶うだろうか
祈るように日々を紡いでく

そう遠い空に未来重ねて
歩いていこう

例えば君が走りだしてつまづいて
傷だらけで立てなくなってしまっても
前に進める日はやってくるんだよと
さりげなく寄り添っていたい

例えば僕がどん底に立ち尽くして
絶望に身がすくんでしまっても
いつか明かりは灯るものだよと
ぐっと堪えて待っててほしい

壊れる前に立ち止まって

ずっと積み重ね育てた思いの丈や
願った日々は届くだろうか
ひたすら信じて続いてゆく

そうさ、ここに今あるものが全てじゃないさ
分かったような気がするだけさ
答えはまだ見えてないけれど

そう僕ら交わした言葉に添って
離れていても

再生時の注意事項

※デフォルトで字幕が表示されるよう設定していますが、万が一表示されない場合は、大変お手数ですが手動で表示設定をお願いいたします。(右上の歯車マーク⇨字幕:オン)

※iPhoneなどapple製品で試聴される方へ
「ステレオを空間化」の機能は”オフ”にしていただくことを推奨しております。
リバーブが過剰にかかったようなこもった感じになってしまうことがあるようです。




Best regards
IRAKA

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