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2023/12/15 ジャンヌ・ダルク

見てきました。舞台ジャンヌ・ダルク。

清原果耶ちゃんが、ジャンヌ以外の何者でもなかった。憑依してた。

小さな身体に大きすぎるものを背負って、凛々しく勇ましく旗を振って叫ぶ。途中、迷い、弱く、目標を見失うも、覚悟を決めた後はただただ美しく清々しく。

何を見せられたのだろう。弱冠21歳の女優のどこからあんな熱量と説得力が湧くのだろう。涙が流れて止まらなかった。

脇を固める名優たち。大好きな小関裕太くん。自信のないシャルルからの成長したシャルルを見事に演じてた。レトリックで勝ち抜こうとする榎木孝明さんのコーション卿、魅力的だった。りょうさんの気迫のお芝居に目も耳も奪われ(滑舌の良さたるや)、我が家坪倉さんが芸人だって忘れてた。適役すぎる。神保悟志さんと岡田浩暉さんを舞台で拝見するのは初めてだったけど、静の演技で物語を動かす存在感に圧倒された。

何より福士誠治様。あんな猛々しさと人間味を兼ね備えた敵キャラをなさるなんて‥心から、惚れ直しました‥アンナチュラルの1話で退場する婚約者、福士誠治ってああいうイメージなの。それが一気に覆された。一階席で見たかったよ‥

そして涙を後押しした訳は、80名のエキストラの皆様あってこその迫力よね。「圧巻」の力に押し倒されそうになった。

史実の結末を知っているからこそ、途中の全てに胸が掻きむしられる。舞台のど真ん中にずっと開いている奈落、あの塞がらないもどかしさが焦燥に拍車をかけるというか。

一分の隙もない演出力、舞台のどこを見ても完璧な「ジャンヌ・ダルク」だった。

あーもー言葉にならない。アフターコロナに相応しすぎる舞台でした。また、何か観劇しよう。肉薄を感じに行こう。

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