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すべてのはじまり

のむらです。
やっと本題に入ります。

あれは2歳か3歳になった頃だったと思う。
私には2つ上に兄がいて、家ではずっと一緒に過ごしていた。

両親は共働きだったし、保育園に預けられることもなかったので、兄と二人きりで過ごすことが多かった。
とはいえ、そんな小さな子供二人を日中ずっと留守番させる訳はないと思うので、最初は母が買い物に行っている間とか、ほんの少しの時間がきっかけだったのかもしれない。

いや、大元の始まるきっかけは父と兄と一緒にお風呂に入っていた時だった。

兄が父にこう訪ねた。
「子供って、どうやったらできるの?」
そうすると、父は小さい子供にも分かりやすく言葉を噛み砕いて伝えた。
「男の人のね、おちんちんと、女の人のおまんこをくっつけるんだよ」
「へー、そうなんだ。」
兄は納得したように言った。
「何それ、そんなの変だよ!」
私は理解ができず、ただ混乱していた。
◆  ◆  ◆

「くっつけるって、どうやるんだろうね?」
後日、兄と二人きりになったときに服を脱がされた。困惑したが、気になっていたのも事実で、好奇心のまま私達は裸で遊ぶようになった。
もう3歳になる頃には、性器の挿入もあったと思う。
小学校に上がっても、「遊び」はずっと続いていた。日中テレビゲームをしながら、夜寝るときも両親の目を盗んでコソコソと。
「なに喋ってんだ!早く寝ろ!」と時々父に怒られたが、その当時流行っていたアニメやドラマの登場人物に成り切って、まるで自分たちではないかのように、毎晩行為があった。

普通の兄妹ってこんなことするんだろうか?

頭の片隅にいつも浮かんだ疑問だったが、秘密の遊びという状況にとてもワクワクしていた。それに、子供が子供を作れるわけないと気楽に考えてもいた。
そんな油断が一度目の妊娠を引き起こすことになるとは、この時は思いもしなかった。

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