今日の詩(2024/01/31)
ガンガンガン。ドス黒い感情が重いコンクリ製の扉を叩く。「やめてやめて。心の内から出てこようとしないでよ。どうして我慢できないの?なんでなんでなんでなんで」
私が泣き出すと、その感情はニタニタと笑って耳に囁く。
『お前が生んだのだから、お前が死なない限り消えないよ』
ぐうの音も出ない私は、ただ泣きながら開きかけたドアを引っ掻く。
私は布団が好き。ふかふかで、私の全てを黙って拒絶せずに受け止めてくれる。
辛いことから逃げた日には、罰金の支払いをするお手伝いをしてくれる。
『幸