見出し画像

【写真+詩】強さ

両手を強く握りしめるように
奥歯を食いしばるように

かたく
かたくなに
強張こわばり張り詰めた細いものは
いともかんたんに折れる

それはまるで飴細工のようにもろ

たとえどれほど細くとも
海月くらげの触手のように
柔らかくしなやかに
力強い弧を描けるものは
かんたんに折れも
切れもしない

それは
ゆるめる
そしてほどく
ということを知っている

明るい光も
真っ暗な闇も
知っている

わたしはいつも
そういうものを
強さ
としてイメージしてきた


強張こわばるような"かたさ"もかたくなさも存在しない、
けれども弱々しくもない意思のあるしなやかさ、
光も影もある、それがわたしのイメージする強さ。
海月の触手は切れても再生するのだそう。
人の心も、何度折れても立ち上がる力がきっとある。



それでは今日はこの辺で。


最後まで読んでくださってありがとう。

また気が向いたら、来てくださいね。


この記事が参加している募集

404美術館

サポートしていただけると嬉しいです。