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恋愛は戦略的に攻略する ~自分の真の価値はVRIO分析で把握する~

バイトの履歴書、就職活動のエントリーシート、初めて会った時の挨拶・・・自分のことを語らなければいけないシーンは意外と多い。
その時、自分セールスポイントや特徴、特技などを中心に話をしますよね。
お聞きしますが、その話相手に覚えてもらえていると思いますか?
「そりゃ、もちろん!!だって自己紹介してるんだから!!」
という人もいるでしょう。
テレビを見ている時CMが流れます。youtubeでも広告が流れます。
それ、覚えてます?
「覚えているよ。マフィアのゲームのCMよく見るよ」と明確に覚えている奴もあるでしょう。でも、広告ってめちゃくちゃあるし、見てるんですよ。
覚えているといったのは、インパクトがあったから。それだけです。
一言にインパクトといっても人によってさまざまだが、「おもしろかった」「興味があった」「不快に思った」「繰り返し何回もみた」など、とにかくあなたの印象に残るように工夫された。それによりあなたは”覚えさせられた”のだ。
では逆を考えてほしい、覚えられなかった広告とはなんなのか・・・
ただのゴミだ。情報のゴミ
つまり、覚えられない、何の印象も与えられない、そういった自己紹介は情報のゴミなのだ。
ゴミ屋敷の主人のように、ゴミをずっと大事にしている人もいるだろう。でも、そういう人はまれであるし、あの埋もれた大量のゴミの中から、あなたのゴミを見つけることは至難の業であることは明確だ。
つまり、言いたいことはこうだ。
自分のことを相手に伝えた時、その情報がゴミになってはいけない。
ゴミにならないようにちゃんと印象を残すようにしなければいけないのだ。
恋愛対象の相手に対してであれば、より一層そうだろう。
あなたが伝えるべき情報、印象。あなたが行動することで得る記憶・思い出。それらを情報のゴミにさせないための方法を教える。

VRIO分析とは

情報のゴミにさせないためには前述に例を挙げたものを使って考える。
・「おもしろかった」
・「興味があった」
・「不快に思った」
・「繰り返し何回もみた」
である。
今回は恋愛を攻略するためのものであるため、ネガティブである「不快に思った」は削除する。
更に「チャンスの神様は前髪しかない」と言われるように、何回もコミュニケーションが取れるという前提は削除したい。その為「繰り返し何回もみた」という複数回アプローチについても削除する。
そうすると残るのは「おもしろかった」「興味があった」というポジティブな情報である・・・当たり前かW
そのポジティブな情報が本当に価値のあるものなんかを判断するフレームワークがVRIO分析だ。
VRIOとは
・Value(経済的な価値)
・Rareness(希少性)
・Imitability(模倣困難性)
・Organization(組織力)
の頭文字である。
企業で考えてみると、企業が持つ経営資源(商品のセールスポイント、会社の技術力etc)が、このVRIO視点で見た時に当てはまっていれば価値のある情報と考えるが、一つも当てはまっていなければ完全に無価値のゴミという事になる。
例えば「社員の思い付きで作った、雨の日にも盗まれない重たい和柄の傘」というのがあったとする。VRIOで考えると
・V:持ち運ぶのに苦労する傘だと需要はなさそうだから 経済的価値なし
・R:誰も作らないだけで、作ろうと思えばすぐに作れるから 希少性なし
・I:流行したとしたらすぐにマネできるから 模倣困難性なし
・O:組織(会社)ぐるみで作ったものでもないから 組織力なし
となる。
極端な例ではあるが、「社員の思い付きで作った、雨の日にも盗まれない重たい和柄の傘」はゴミなのだ。
VRIO分析はなんとなくわかったと思うが、
これだと説明足らずだ。
VRIO分析の使い方で詳しく説明する。

VRIO分析の使い方(初級編)

まずは、自分の「おもしろい」や「興味を持たれそう」と思われるポイントをたくさん書き出してみよう。
「え~、わからんし」
というい場合は、自分が頑張ってきたこと、こだわり、人に褒められるところなど長所となるところを書き出してみればよい。
それでも、なかなか出てこないという人であれば友人・知人・家族に聞いてみると良い。そうやってどんどん自分の良い部分を書き出していこう。
それが終わったら、次は自分の弱い部分、悪い部分も書き出してみよう。理由は後述する。
そうやって書き終えたら、次は誰に対してアピールしたいかということを深く考えてみる。
今回のテーマの恋愛の攻略という事であれば、あなたが気になっている異性だろう。
この考察はとても重要なのだ。
例えば前述した「社員の思い付きで作った、雨の日にも盗まれない重たい和柄の傘」だが、一般的にはゴミとなりうる可能性がある。しかし、ターゲットを変えてみるとどうなるだろう。
”雨の多い国に住む、筋トレと日本が大好きなイギリス人”。
「そんな奴おるかぁ!!」という声もあると思うが、一旦細かいことは置いてほしい。
雨の多い国に住む、筋トレと日本が大好きなイギリス人にとって「社員の思い付きで作った、雨の日にも盗まれない重たい和柄の傘」はどう見えるのだろうか。
・V:雨の日の筋トレができる 経済的価値あり
・R:和柄の布はイギリスではなかなか手に入らない 希少性あり
・I:日本人が作ったという本物感はイギリスではまねできない 模倣困難性あり
・O:イギリス人に和の文化を届けたいという思いからみんなで作った 組織力あり
という風に評価は180度変わってしまう。
何を言いたいかというと物の価値、情報の価値というのは届ける相手によって大きく変わるという事だ。
恋愛の攻略に戻る。
つまり「おもしろい」や「興味がある」というのは画一的な価値観ではなく人にとって大きく変わるのだ。
僕にとって良くないと思っていたことも、届ける相手から見たら凄いと思えることなのかもしれないという事だ(先ほど、弱い部分、悪い部分の書き出しも求めたのはその為だ)。
そうして届ける相手から見てVRIOの四つの視点で自身の特徴を見た時にどうかという事を判断してほしい。

VRIO分析の使い方 中級編

VRIO分析でセグメントされた情報を見て、使える特徴、使えない特徴が見えてきたと思う。
・Vしかないもの
・RとOがあるもの
・Iしかないもの
・RIOがあるもの
など様々だろう。
それら特徴のセグメントの中で該当する数が多いものを使うのもよいが、最も適した使用方法はVRIOすべてを満たすもののみを使うという事であるがそれがない場合はVRIでもギリギリ場合によっては良い。しかしRIOやVIOなどを活用するのは良くない。
VRIO分析とは企業のコアコンピタンスを見つけるためのフレームワークなのだが、企業はマーケットに価値のあるものを長年にわたって安定的に提供することで売上を安定・成長させていく必要があるのだ。短期的に価値のあるものに投資したりすることはあまりよくないことなのだ(流行に乗って大量に物を作れる体制を構築した時に、既に流行が過ぎていたとなっては悲惨だ)。
その為、VRIOのVからOまで順番に積み重ね、企業の価値を把握する必要があるのだ。
つまり恋愛の攻略においてはまずは「相手にとって価値のある特徴」であることが大前提であり、次いで「特徴を持っている人が周りにいないこと」という事が必要で。次に「特徴はおいそれと短時間では習得することができない」必要がある。そして最後に「特徴は自分の力だけでなく、他の人の協力がなければ使うことができないこと」となれば、、、もぉ誰も真似ができないだろう。

最後に

あなたの特徴はVRIOでどこまで当てはめることができたか?
「面白い」「興味がある」という印象を得るためには、これらが当てはまる必要がある。しかし、なかなかVRIOすべてに当てはめる情報を見つけ出すことは難しいと思う。しかしあえて言うと、これが見つかった場合は最強だ。
そうなれば見つかった武器を徹底的に駆使していけばよい。自信を持って良い。
なぜならその武器は、誰にもマネできないあなただけの武器なんだからさ。
そして、その武器を作ることを目標に日ごろ行動していればあなたはとても魅力的な人間になることができるはずだ。

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