反田恭平&ジャパン・ナショナル・オーケストラ in 東大寺

クラシック音楽館で「反田恭平&ジャパン・ナショナル・オーケストラ in 東大寺」を鑑賞。

とにかく印象的な雨と東大寺の荘厳さ。
指揮者だからなのか、寒いのか反田さんの吐く息が白い(Xで寒い、とおっしゃってました)。演奏者と楽器が濡れてないか、湿気はあるだろう、観客の方のずぶ濡れと寒さが見ていて常に心配に…。

演目
1.アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ/ショパン
2.交響曲第1番ハ短調作品68/ブラームス

楽器演奏者と指揮者は両立するのかな、と少しうがった見方で鑑賞し始めたけれど、最後のブラームス1番はとても印象的な演奏だった。
着想から完成までに21年かかったブラームス1番は「ベートーヴェンの第10交響曲」と絶賛されるほどの曲で、印象的な冒頭のティンパニを中心とした連打を聞くと、どうしても厳めしい曲調だと思っていたが、とてもやさしく柔らかさがある演奏。

雨のおかげ?
仏様のおかげ?

JNOの皆さんは若手の皆さんで構成されているし、設立間もないのせいかオーケストラ全体の圧し掛かるような重厚さや音圧、まとまり、のようなものはないのだが、若芽のようなしなやかさを全体に感じた。
ブラームスの1番でこんなしっとりした柔らかい演奏はなんだか新鮮だった。
チケット20,000円もすごいな(奉納演奏だからなのかな)、と思ったし、土砂降りの雨の中で東大寺を背景に聴くブラームス1番は、その場に居合わせたら一生忘られないだろうな、と思いました。

番組後半
ポーランド幻想曲 作品19/パデレフスキ
ピアノ=反田恭平 指揮=原田慶太楼 管弦楽=NHK交響楽団

反田さんは派手に魅せるプレーヤーだと思っていたので、指揮者としての演奏を聴いたあとだと、彼の人柄はきっと柔和なんだろうな、と思えて、演奏もまた違って聴こえてくるのが不思議。
指揮者のときよりも自由に楽しそうに演奏していそうなのが、観ていて聴いていてこちらも楽しい。
指揮者の原田さんも楽しそう。(この人もネアカなイメージの人です)


明日はN響のブラームス1番!
小澤さんのブラームス1番が好きだけど、明日はどんな演奏なのかとっても楽しみ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?