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『ベルベット・イースター』とわたし(追記あり)

 イースターだからというわけじゃないけど、今日は『ベルベット・イースター』の話をしようと思う。

 『ベルベット・イースター』とは前回の『ルージュの伝言』同様、松任谷由実(荒井由実)さんの曲で、これも説明の必要がないぐらい有名な曲なので特にこれ以上の説明はしない。知らないひとは聴いてほしい。
 この曲を初めて聴いたのも、やはり小学生ぐらいのときだったはずだ。宗教的にも文化的にもイースターという行事にはまったく縁のない生活をしていたわたしは、実は結構長い間この曲を墓参りにでもいく曲なんだろうかと思っていた。
 多分曲調と歌詞なんだろう。「空がとっても低い/天使が降りてきそうなほど」とか「昔ママが好きだったブーツ」とかのあたりに喪色を見出していたような気がする。
 絶望的に無知なわたしでもイースターがキリスト教圏のイベントであることだけはうっすら知っていたから(当時日課的に視聴してた『英語であそぼ』でもジェリー・ソーレスさんとさあやちゃん(現ソーレスウェザフォード彩弥さん)がイースターエッグを塗っていた、気がする)、「いつもと違う日曜日」は毎週のミサのように聖堂ではなく墓地の方に行くんだという意味だと思っていたし、「昔ママが好きだったブーツ」はそのまま母親の遺品だと思っていた。

 イースターとはご承知の通り復活祭ということで、めでたいお祭りであるらしい。めでたさではクリスマスぐらいめでたいとか。そりゃあ確かにめでたいな。
 しかし、最初にも述べたように、わたしはイースターをする文化を持ち合わせていない。だから「いつもと違う日曜日」とはいかないけれど、今日は『ベルベット・イースター』を聴きながら家事をしてみようかな、なんて思う日曜日である。

 ……夫が寝ている間にペイントしたゆで卵を隠して「イースターだからエッグハントですよ、見つけた卵は食べてよろしい」と言ったら、卵好きの彼はつきあってくれるだろうか。それとも「どうせならデビルドエッグがいい」なんて注文をつけるだろうか。そういえば家から少し歩いたところに、キッシュを売っているお店があったような。

 もしかしたら、今年は意外とイースターを楽しんでしまうかもしれない。

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23時追記

 ところでわたしはキッシュを買いに行くという話をしていたはずなのに、どういうわけかいつの間にか粉をこねていたし、気がついたらキッシュができあがっていた。
 どういうことなのか。

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 じゃがいもと玉ねぎとソーセージ。チーズもたっぷり使ったから、しっかりお腹が満足する一品だ。
 初めてつくった割にはおいしくできたので、これからもちょいちょいつくることになりそう。

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