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【連載小説】「愛の歌を君に」#3 淀んだ心


前回のお話(#2)はこちら

前回のお話:

初秋に行われる小さなイベントで、三人はサザンクロスとして再始動した。しかしその日歌う曲を智篤は良く思っていなかった。智篤ともあつの心情をおもんぱかった拓海はイベント後、自分のために無理して一緒にやる必要はないと告げる。それに対し、しばらくは三人での活動を続けるつもりだ、と答えた智篤。「それならばもうウイング時代のような曲作りはするな」拓海が『リーダー命令』を下すと、智篤は不満げに自身が作詞した曲を口ずさんだのだった。

7.<麗華>

 サザンクロスとして再始動する――。そう高らかに宣言したが、思いのほかワクワク感はなかった。再結成自体が拓海の病に端を発しているというのもあるだろうが、智くんの心情を思うと氣が沈むのだった。

 イベントを終えて帰宅し、ひとり物思いに耽る。と、唐突にインターフォンが鳴った。出てみると拓海が神妙な面持ちで立っていた。

「確かに住所は教えたけど、独り身の女の部屋にいきなり訪ねてくるなんて。しかもこんな夜更けに」

「……智篤のことで話があるんだ。それと……やっぱり面と向かって話したかったからそう言われるのを覚悟で来た。帰れって言われても帰らねえぞ」

「……頑固ね。いいわ。あたしもちょうど同じことを考えていたから。上がって」

「サンキュ」
 拓海は小さくつぶやいて玄関で靴を脱ぐ。昔は脱ぎ散らかしたまま上がってきたのに、今日はちゃんと揃えるのを見て感心する。

「あんたもちょっとは礼儀のなんたるかが分かるようになったのね」

「馬鹿にするなよ。言っとくけど、俺だってお前と同じだけ年を重ねて来てんだぜ」

「……そうね」
 年月の長さと重みを痛感しながら拓海を部屋に通す。ワンルームに二人で立ってみて初めて、この部屋に一人分の用品しかないことに氣付く。

「……あー、拓海は椅子を使って。一つしかないの。あたしはクッションの上に座るから」

「……ホントに一人で暮らしてるんだな」

「何よ、いけない?」

「いんや……。俺も地べたに座るよ。目線が合わないのはしゃべりづらいから。幸い、クッションはいくつもあるみたいだし」

 拓海はそういうなり、勝手にあたしが一番氣に入っているクッションの上に腰掛けた。一言いってやろうとしたが、先に「お前ってあの頃もこういうかわいいの、好きだったよな」と言われ、反論する氣が失せた。

「……それで、智くんの話って?」
 適当なクッションを取り、拓海の正面に座りながら尋ねた。直後、彼の顔から笑みが消える。少しの沈黙の後、拓海は話し始める。

「お願いがある。どうか智篤を救ってやってほしい。俺のことはいい、とにかくあいつを……。頼む」
 深々と下げた頭はなかなか上がらなかった。

「もう顔を上げて。頼まれなくても救うつもりよ。智くんはもちろん、拓海のことも」

「サンキュ。そう言ってくれて嬉しいよ。だけど、俺としてはあいつを優先して欲しいんだ」

「どうして?」

「そらあ、俺より重症だからさ」

「えっ……? ちょっと待って。智くんもどこか具合が悪いの?」

「んー。身体が、ってことじゃなくて精神的にだけど、そういう意味では俺より重症だろうよ。たぶん今でもお前を心底恨んでる。毒づく俺をなだめる一方で、想いの一部を内に溜め、また一部を歌詞にしてきた男。それがあいつだ」

 ずっとそばで見てきた拓海の口から説明され、改めて自分の行動がどれだけ彼を傷つけたかを実感する。

「……ねぇ拓海。今日のライブ直後に智くんが口ずさんでいた曲って彼の作詞? もしそうなら通しで歌ってくれない? 彼の想いに寄り添いたいの」

「『オールド&ニューワールド』か……。分かった」
 返事をした拓海は呼吸を整えてから歌い始める。

嘘がホントでホントが嘘で
なにが真実? 悪こそが正義の世界さ

ピュアハートでは生きてけない
黒く染まったもん勝ちで
ホントの俺はもういない
いちゃいけねぇんだ、old world

つまんねえ人生いまにツバを吐け
つまんねえ世界いまを終わらせろ
ホントの俺がいる、new world
自由の風が吹いたなら
善も悪もない すべてが、one world

それが夢の中だけならばと
現実いまはなんて 残酷非道な世の中だ

スピリット 叫びつづけてる
黒と白の狭間はざまでずっと
ホントの俺は見つからない
逃げ出せねぇんだ、no world

つまんねえ人生いまに問いかけろ
つまんねえまんま終わるのか?
探してぇんだ、my world
自分の道を進んだら
善も悪も超え すべてを、change the world


 自分を、そして世の中を憂うような歌詞。それでいて、すべてを諦めたわけではない締めくくりに希望を感じた。

「ほんとは智くんもこの世界を愛したいんだよね……? だから現状の世界を嘆き憂えているんだよね?」

「……麗華にはそう聞こえるか」

「……拓海にはどう聞こえるの?」
 拓海はしばらく黙ったあとで「寂しいだけなんだ、あいつは」と答えた。

「お前に裏切られたときから、俺もあいつも人間不信になった。信じられるのは自分と相方だけ。……俺たちは肩を寄せ合って今日まで生きてきたんだ。だから、特にお前には、俺たちが世界を愛そうとしてるなんて言って欲しくない。俺たちはこの世を恨んできた。お前とは違うんだ」

「……信頼を取り戻す努力をするわ。そのためなら何でも……します」
 智くんの歌詞から放たれた鋭い針が何本も刺さって胸が痛む。だけどあたしはその痛みを感じ尽くさなければならない。こんなことで罪が償えるとは思えないが、今はそうすることしか出来ない。

「何でも、ねぇ……。つーても、あいつの強情さは半端じゃねえぞ。それは分かってるよな?」

「うん」

「もしかしたら、お前の命をかけてもらわなきゃなんないかもしれねえ」

「それでも……構わないわ」
 正面から見据えると、拓海は一笑し、首を横に振った。

「何がおかしいのよ……?」

「……いや。お前とこうして話をしてたらあの頃を思い出してな。真面目な顔で言い迫った次の瞬間にはそっぽを向く……。そんな性格のお前に幾度となく振り回されてきたってのに俺と来たら、また性懲りもなく頼み込んでる……。馬鹿なのはやっぱり俺の方なのかもと思ったらおかしくってさ」

「…………」

「……まぁ、いい。それじゃあ救おうぜ。二人で命をかけてあいつを」

「拓海がいうと笑えない……。そこまでして智くんを救いたい理由は何?」

「仲間だから……っつーか、もうあいつとは家族みたいなもんだから」

「家族……」

「じゃあまぁ、そういうわけだからよろしく」
 拓海はそう言うなり立ち上がった。
「夜遅くに悪かったな。ほんじゃ、お休み」

「……もう帰るの?」
 あまりにもあっさりしているので思わずそんな言葉が飛び出した。案の定、拓海は笑った。

「なんだよ、その含みのある言い方は。引き留めてくれるわけ? お前が寂しいってんなら泊まってっても全然構わないけど」

「馬鹿言わないで、そんなんじゃないわよ……!」

「……ったく。相変わらず素直じゃねえんだから」
 玄関に向かいかけた拓海は頭をポリポリかいたかと思うと、急に振り返ってあたしの唇を奪った。慌てて顔を背けるも、拓海の唇の感触と体温はしっかり残ってしまった。

「何するのよっ……!」

「……それじゃあ、また」
 拓海はあたしの問いには答えず、さっさと部屋を出て行ってしまった。その後ろ姿が、どういうわけか若い頃一緒に暮らしていた時の背中に見えた。


8.<拓海>

(はぁ……。いい年して何やってんだか……。)

 麗華にキスをしてしまった俺は、帰路につきながら後悔の念と昂揚感を同時に味わっていた。俺がいなくなったあとでも智篤とうまくやってほしくて交渉しに来たはずが、どうしてというか、やっぱりというか、こういう終わり方になってしまった。

 無意識だったと言っても信じてはもらえないだろうが、人生の終わりが見えた人間は、死ぬときに後悔しないで済むような行動を取り始める……。そうでも考えなければ俺自身が自分の振る舞いを受け容れられそうにない。

(まだ好きだったのか……? それとも、また好きになっちまったのか……?)

 さっき麗華に正面から見つめられたとき、少し前と同じ現象が――若い頃の顔に見える現象が――起きた。最初の時は幻覚を見たのだと思ったが、二度目ともなるとさすがに無視できない。もしかしたらこういうのを「神のいたずら」って言うのかも……などと思いながらその場はしのいだが、意図しない行動のせいで俺は自分のことが分からなくなってしまっている。

(もしかしたら、死ぬ直前ってのは若返りを経験するのか……? いや、だとしたら麗華が若く見えるのはおかしいよな……。俺の目がおかしいだけか? それとも時が巻き戻ったのか……?)

 現実と非現実の間に残る、麗華の唇の感触を味わいながらもう少しだけ考えを巡らせる。

 年甲斐もない、と言われれば反論は出来ない。だけど、孫がいてもおかしくないような年齢の男女が恋愛しちゃいけないなんて法はないし、そもそもそんなことは誰も言ってない。そういうもんだって思い込んでるだけ、それを恥ずかしいと思わされてるだけで。

 俺は知っている。生殖機能が衰えたって人はときめくってことを。ウイング時代に応援してくれた年配のファンの姿を思えば断言すら出来る。

(そうか。ときめきが心身を若返らせるのだとすれば、やっぱり俺は麗華にときめいているのかも……)

 自分なりの解に到達した瞬間、智篤の顔が脳裏に浮かんだ。

 この事実を知ったら智篤はなんて言うだろう? きっといつものように「馬鹿だ」と言うだろう。そして馬鹿にしながらも俺の行動を許してくれるだろう。あいつは俺がずっと麗華に未練があったことを知っている。だからサザンクロスを再結成したいと告げたときからこうなることもおそらく想定している。もうすぐ死ぬんだったら好きにやらせてやろうと思っていることは、鈍い俺でも察してる。

 だからって、本当に好き勝手やる俺ではない。智篤の、本音の本音はそんなことを歓迎していないことも知っているからだ。アーティストでありながら自己表現が苦手。さっき歌った「オールド&ニューワールド」は、智篤が長い時間を掛けて作詞した数少ない曲のひとつだ。

 ウイング時代は主に俺が作詞を担当し、それに智篤が曲をつけることが多かった。が、あいつが氣に入らない歌詞を書けばたちまちボツにされたので、曲をつけてもらうにはあいつに氣に入られる必要があった。厳しい選別の効果か、共作した曲の多くはファンに受け容れられ、長く愛されることになったわけだが、皮肉にも恨みの念を歌詞という形で表現し続けた俺の内面は浄化され、積怨せきえんを表現し尽くさなかったあいつの内面は未だにくすぶっている。

「……出てきたついでだ、あいつのとこにも寄ってくか」
 駅に着いた俺は、ホームに滑り込んできた電車に乗りながら智篤にメールを送った。


9.<智篤>

 拓海がやってきたのは、メールに返信してから二十分後のことだった。普段は何の連絡もよこさずに訪ねてくるあいつから事前にメールが届いた時点で何かある、、、、と直感したが、開口一番「麗華に会ってきた」と告げられて、やっぱりそうか、とげんなりする。

「それなら話すことはない」
 無性に腹が立ったので思い切りドアを閉めた。慌てた拓海がドアの隙間につま先を突っ込もうとしたが間に合わなかった。

「そりゃあねえだろ! こっちは正直に話したのに!」
 門前払いされた拓海も苛立ちを顕わにした。

「どうせイチャついてきたって話なんだろ? そういう話はお断りだよ」

「……俺がしたいのはお前の内面の話だよ。麗華と再会したお前が……どうやって恨みを晴らそうとしてるのか、リーダーとしては知っておかなきゃならない。再結成した直後に解散したくはないからな」

「それを知ってどうする?」

「どうもしないよ。ただ、聞けば今日は安心して寝れるだろうなってだけ」

「…………」
 ドアの向こうで真剣に訴える拓海の顔が目に浮かんだ。ゆっくりとドアを開ける。

「……入れ。ただし、用が済んだらすぐに帰ってくれ」

「……オーケー」
 何か言いたそうな様子だったが、拓海はそれだけを口にして室内に入る。



 座卓の前にはギターと譜面が置いてある。片付けようと手を伸ばすより早く拓海に指摘される。

「作曲してたのか? ひょっとして、早速リーダー命令を実行してたの? どうよ? サザンクロス用の曲の進捗状況は」

「数時間前に指示を受けたばかりだぞ? そんなに簡単にできるもんか。……そうだな。君がこの場で愛のなんたるかを教えてくれるってんなら話は別だけど?」

「は……? 冗談はよせ。俺にゃ、そんな趣味はねえ」

「分かってるよ、こっちだって。つまり僕が言いたいのは、君が望むような歌詞を生み出すには相応の時間が必要、ってことだ。何しろ三十年、毒づいてきたんだからね」

「そのことなんだけど……」
 拓海は一度そこで言葉を切り、床の空いているスペースに腰を下ろした。
「さっき麗華に頼んできたんだ。どうかお前を救ってくれって」

「なぜ彼女にそんな頼み事を……」

「だってお前、俺が死んだら生きてけないだろ」
 まるで親が幼子おさなごを心配するような物言いに思わず笑う。

「……子どもじゃあるまいし。だいたい、何で拓海に心配されなきゃなんないんだよ。分かんないな……」

「だって俺が死んだら……多分お前の理解者は一人もいなくなる。ファンはいるかもしれないが、ファンは応援者であって理解者じゃあない」

「……だからって、レイちゃんじゃ君の代わりは務まらない」

「務まるように今から言っておくんじゃないか」

「……くだらないな」

「本氣で言ってんのか?」

「ああ、本氣だよ。僕はいつだって」

「嘘だ。それはお前の本心じゃない。少なくともお前の中には別の想いが隠れてる。俺には分かる」

「君に僕の何が分かるってんだ!」
 テーブルを叩く。拓海は目を見開いたが、彼も彼で身を乗り出して言い迫る。

「分かるさ! 俺だってお前と同じくあいつに裏切られて傷ついたんだから!」

「そう言うならなぜまた歩み寄ろうとする?! 愛そうとする?! もうすぐ死ぬからか?! そうやって、死を理由に昔の感情を引っ張り出してきて何が楽しい?! 死を恐れる子どもが母親にすがるような行動はやめろ。いいか、君が彼女を愛していたのは過去だ。今じゃない。もし今、愛しているように感じるならそれは彼女が君に同情を寄せているからだ。君は勘違いしている! そんなのは愛じゃない! 目を覚ませよ!」

「……確かにお前の言うとおりかもしれない。だけど俺にも言わせてくれ。俺は、俺たちはそんなふうにしか世の中を見ることが出来ないお前を救いたいって本氣で思ってる。……智篤。世の中はお前が思ってるほどひどい場所じゃないよ。いい人もたくさんいるよ。お前が俺に、麗華を愛していたのは過去で今じゃないというなら、お前が裏切られたのもずっと前で今じゃないだろって言いたい」

「…………」
 痛いところを突かれ、瞬時に反論出来なかった。拓海は声のトーンを落として言う。

「俺には聞こえるよ。お前の魂の悲しむ声が。もういい加減、あの頃の傷をほじくり返すのはやめよう。もうとっくに治ってることを認めよう」

「……言いたいことはそれだけか」

「……ああ、そうだ」

「……話は聞いた。帰ってくれ」

「……分かった」
 少し考えてみてくれ。拓海はそう言い残し部屋を出て行った。

 拓海がいた場所に、なぜか煙草のにおいが残っている氣がした。もう吸っていないはずだが、僕の中で拓海と煙草のにおいはセットになっているのかもしれない。

 あいつの氣配を追い出そうと窓を開ける。
「ちっ……。どいつもこいつも」
 窓からすうっと流れる風は、部屋から煙草のにおいを追い出す代わりに、眠らない街に漂う排気ガスを引き込んだ。

 ――分かるだろう? これが君の、今の心情だよ。あり得ないくらい、ガスってる。淀んでる。君の考えが変わらない限り、現状は何も変わらない。

 内なる声が僕を批難する。

 ――傷ついている自分が好きだって言いたい氣持ちは分かるよ。でも、君が拓海に言ったように、君自身がそろそろ目を覚ますときじゃないのか? 過去を手放すべきなんじゃないのか?

「うるさい、うるさい、うるさい……! 黙れ、黙れ、黙れ……!」
 響く声を振り払うように頭を振る。

「僕の見てる世界こそがすべてだ……! 美しい世界なんて幻想だ……! この世はみんな腐ってる……! 信じられる人なんていない……! 誰も、いないんだ……!」

 ――だけど拓海はそんな君を心配している……。拓海のことも信じられないと?

「拓海は……拓海はレイちゃんに言いくるめられているだけだ。普段の拓海ならあんなことは絶対に言わない!」

 ――ほら、君がそんなだから心配するんだよ。自分が死んだら君の心の支えがなくなってしまうって拓海は本氣で考えてる。

「…………」

 ――こういうのはどうだろう? 拓海が心配しなくて済むような自分になる。サザンクロスのためじゃなく、彼のために。それだったら少しは出来そうじゃないか?

「…………」
 黙り込むと、内なる声はため息交じりに言う。

 ――それすらもしたくないって言うなら強硬手段に打って出るしかない。僕が君の精神を乗っ取って拓海の氣持ちが楽になるような行動を取る。世の中を、自分を愛する歌詞を書いたり、彼らに感謝の言葉を伝えたりする。……つまりは君の自我を潰すってことだけど、そうするより他に方法はないだろうね。

「……肉体を持たないお前に僕が殺せるものか」

 ――肉体を持たないからこそ出来ることもある。

「出来るわけない。この身体の支配者は僕だ。お前じゃない」

 ――さぁ、どうかな。試しにやってみたらいい。君の意志で僕をコントロール出来るかどうかを。

「……ちっ。さっさと失せろ」
 強く念じてみるが、内なる声はあざ笑った。

 ――まぁ、氣が済むまで抗うがいいさ。もし氣が変わって僕や拓海の言葉を聞き入れたくなったらいつでも言ってくれ。その時は全力でサポートするから。
 
「そんな日は来ない。永遠に……!」
 思い切り窓を閉め、カーテンを引く。

「何が僕を乗っ取る、だ。ふざけやがって……!」
 棚の上に置いてあったウィスキーボトルを手に取り、ふたを開けて直にあおる。一口でも喉が焼けるそれを二口三口と飲み下す。食道が、胃がキリキリと痛んだ。

 ――馬鹿だよ、君は。本当に馬鹿だ……。
 さっき僕をあざ笑った声が、今度は哀れむように呟いた。


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※見出し画像は、生成AIで作成したものを使用しています。

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