運動会の「ビニル袋の衣装が嫌」事件

前回、小1娘が行きたくないという話を書いた。

その兆しは運動会でさらなる加速をみせて母を困惑させた。

その理由といういうのが

衣装として着るビニル袋が来たくない。

であったとしたら、世の母親たちは一体どうするのだろうか

そもそもそんなことは子供は言わないのだろうか。ビニルをかぶって劇をしたり踊ったりはたまた運動会の応援をしたりすることは私も以前に何度となく見たことがある。

いわゆるコストをかけずに色をそろえることができる衣装であることは間違いない。

それに対して真剣に考えたことはなかった、

しかしそれってスタンダードなの?

binirubukuro、ビニルぶくろ、ごみ袋。。。

嵐がデビューをするときにビーチクすけすけのビニル袋みたいな衣装をきて元気よく踊っていた場面が脳裏をかすめた。

そうだ、あんなふうに、元気よく踊ってしまえばなんてことはない、娘よ深く考えずにどうかビニルの衣装を着てくれと願った。

学校から、「運動会でつかう50リットルのビニル袋に頭と腕を通す穴をあけて持ってきてください」とお便りをもらったとき

これはもう終わったな、と母は察した。

着たくないっていうよな、これ、って一瞬で悟った。

ビニル袋??50リットル?そう、それはいわゆる 

ごみ袋である

いわずとしれた、皆知っている、あの大きなごみ袋である。あれに穴をあけてもってきてと学校側が行っているのである。

ドラッグストアへ行った私は、真っ白の50リットルごみ袋を購入し家へ帰った。真っ白ならば、なんだか白いTシャツみたいでいけそうな気がする。

ちょっとサイズ測らせてねと、娘につぶやきさっと3か所に穴をあける。「明日体育の時間でいるみたいだからもっていってね」と早口で伝えその場をさる。後は野となれ山となれだ。

なんなのこれ?もっていけばいいの?と後ろから聞こえたので

「そうじゃないかな」ととりあえずごまかした。

次の日の夕方、やはり娘は気が付いた。

「まま~きょうさたいいくの時間にごみぶくろかぶっておどらせれたんだけど

あれってへんじゃな~い?せめて布にしてほしいんだけど」

!!!

やはり勘のするどい彼女は気が付いた。

ビニルはかぶるものではない、ごみ袋だと。

そしてもうお分かりのように、「うんどうかいはいかないから」のいってんばりである。

小学校の先生、誰か一人でも、「ビニル袋はちょっとねえ」とおもわないのであろうか。季節は夏。あんな通気性のないもの着て踊るなんてどうかしてると私はおもう。実際、熱中症対策は大丈夫なのか!っていう声まではあがったらしい。

しかし公立学校である。コストの面やいろいろな事情が。。。なんて言われたらもうそれはそれである。

運動会を見に行くのは正直私もそんなに好きではなくて(感動して泣いたり、応援して疲れたり、人ごみに酔って疲れちゃうから)

まあ娘も行きたがってないのだからと結構前から休むことを二人で決めていた。

しかし、それを学校に伝えた時が問題である。

学校の一大イベントである運動会を休むとは何事か!!という同調圧力に正直圧倒された。

私「明日の運動会は本人が行きたくないと言っておりますので休みます」

先生「?!すっごく一生懸命練習してましたし、学校での姿をお見せしたいのでぜひきてほしいです、私が迎えにいってもだめでしょうか?」

私(迎えに来てくださったら余計にいかなくなるし、当日の朝の忙しい朝に無駄足をふませるのはもう仕訳けない。。。)「いえいえ大丈夫です。いけるようならこちらからいかせますから」

先生「何百人いる子供たちが同じ衣装着ておどるのめっちゃかわいいんですよ」

私(その大勢の中の一人になりたくないみたいなんですなんて言えない)「それはかわいいでしょうね・・・あははは(*'▽')」

先生「見に来るだけでも、成長につながると思いますからそれだけでも」

いやいやここは反論したい。

自分は踊らないのに、お友達が踊ってるのを見て何を成長できると???

結局丁重にお断りしてお休みさせた。別に小学校の運動会1度休んだからってなんてことはない。本人が行きたくないのだから。しかし、そう思うのは私くらいなのか、お休みはお怪我の子以外はいなかったみたい(;'∀')

さらなるなんとも滑稽な話し合いはこの後である。

運動会を休んだことでスクールカウンセラーなるものに呼ばれ話をすることに。

娘がビニル袋を着たがらなかったことを伝える。

上手く伝わらない。「それはこだわりですね。だんだんと皆と一緒にできるようになることが成長です」と言われる。

。。。それに対しては全く共感できない。

横に座っていた、他の先生(なんだか不登校の子を担当してるらしい)が「お母さん、練習用のビニル袋はどんなものをもたせましたか??」と聞いてきた。

「真っ白の無地のものですが?」

「ああそれはよかった、何人か●●市ごみ袋って大きく書かれたものを持ってきた子がいて、その子たちはどんな気持ちなのかと考えていたので」と先生が言った。

もう笑うしかない。せめて色を指定するとか、布でも可にするとかなんとかできなかったのかい!!

「先にビニル袋が嫌と言ってくださったら絶対学年で変えていましたのに!」とおしゃっていたが本当だろうか。

後日この件を、通っていた幼稚園の園長先生に相談したらば一言

「ビニル袋!ちょっと・・・それは、センスがねえ。。。」

共感していただいてありがたかった。それですそれです!!娘と私が伝えたかったのは!でも言えないよね・・・

言えないよ~センスだなんて~・・・

決して学校批判がしたいわけではなく、少数派だけどこんな感じた方をする子供がいることを知ってもらえたら幸いだ。そしてもし同じようなことで悩んでいるひとがいたら1人じゃないとおもっていただけたらこれまた幸いだ。

学校が云々ではなくて、ただそこに我が子が馴染まないのだ。

つづく


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