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#5 バリキャリな私が副業をする原点

2023年8月、副業するなら何をするか自分の棚卸しをした結果、講師業とサインデザイン提案業の二つの案が浮かびました。
そこで、とにかく一旦期限を決めてしまおうと、翌年3月までに何らかの副業を立ち上げると目標を立てました。3月15日が天赦日と一粒万倍日のダブルラッキーデーだったので、その日に立ち上げると仮決めしたのです。

講師業とサイン業、二つの副業を比べると、それぞれに嬉しさと難しさがあります。

まず、集客のしやすさ。
講師業は、スキルシェアサイトで講座を持ってスキルシェアサイト内での集客を頑張れば、少しずつでも申し込みしてもらえるようになりそうです。反面サインデザインは、インスタなどのSNS発信でゼロから自分一人で集客していくことになり、結果が出るまでに根気がいりそうです。自分のサインをかわいく書けるようになりたいと思っている人がそもそも少ないですし、更にお金を払ってまでかわいいサインを書きたいニーズを持つ人はかなり少ないでしょう。そんな極少の人たちにリーチが届くまで、半年以上は閑古鳥ではないかと予想できます。

収益化については、どうでしょう。
スキルシェアサイトでの講座料は一時間1000円ほどが相場で、単価としては決して高くありません。それでも集客を頑張ってうまく行けば、事業開始直後から収益が上がる可能性はありそうです。対してサインについては、一回あたりの単価は5000円ですが前述の通り集客に難航しそうだと思うと、収益化は相当厳しそうです。

それから、周りの人へ副業内容をスムーズに説明できるか、という点も、私にとっては大きな検討ポイントでした。
副業を始めるからには、少なくとも同居家族には「こういう仕事を副業で始める」と知らせる必要があるでしょう。また、私の勤務先では副業届を出すルールになっており、自分の直属上司と人事部が承認回覧ルートとなっています。ということは、副業届提出時、直属上司と人事部が副業内容を確認するということ。書類を一読して疑問点などあれば、おそらく打合せなどで説明を求められると予想できます。
講師業はその点、非常に説明しやすい副業です。「プレゼンが得意だからプレゼン上達講座をします」と言うだけで「ああ、なるほど」とすんなり思ってもらえます。しかし、サインの仕事はそうはいきません。「え・・・サイン?」と戸惑う人が大半のはずです。サインを提案する仕事がある、と知っている人はまずいないし、「それは儲かりそうだね!」とは絶対思ってもらえなさそうです。「お金にもならなさそうな変な仕事を、なぜ、わざわざやる?」と怪訝に思われるのは目に見えています。

こうして列挙してみると、副業として始めるなら断然、講師業の方が良さそうです。
しかし・・・サインを考える楽しさも捨てがたい。それに、私以外に講師業をできる人は山ほどいますが、かわいいサインを提案できる人間は私くらいしかいないはず。私がやっとやっと見つけた、自分の天才的な才能なのですから。

合理的に判断するなら誰でも講師業を選ぶのでしょうが、私にはサイン業の魅力も手放しがたく、一旦両方の立ち上げ準備を並行して進めていくことにしました。
サイン業をスタートしてもしばらく受注はないだろうから、その間に講師業で講座をやっていけばいいかな、との算段でした。

立ち上げ準備の一環で、スキルシェアサイトで講師業を成功させるコツ講座(というのがあります)を受講してみました。スキルシェアサイトで集客するにも、講師デビュー直後の時期は特に、それなりに継続的に、日々の注力が必要とわかりました。当然ですよね。何事であってもそうです。
家事育児と会社員の仕事の両立に加えて副業にもそれなりのパワーをかけていく日々をイメージした時、これは、取り組む副業を一つに絞った方がよいなと思いました。全く体力のない私、やるべきと思ったことに力を抜けない私は、無理しないよう設計しておかないと倒れてしまうのです。
二つの副業候補を同時に立ち上げるのはやめて、一つずつ、順番に立ち上げよう。ではどちらを先に立ち上げるか?
副業として堅いのは講師業に決まっていますが、ここで私の中に、果たして私はそこまでしてプレゼン上達講座をやりたいのか、疑問が湧いてきました。
サイン業は迷わず「やってみたい!」と思えます。一方、プレゼン上達講座については、毎日時間とエネルギーを注ぐに値するワクワクを感じていない気がしたのです。

やってみたいサイン業、でも講師業の方が収益化しやすいし周りにも説明しやすいし・・・
情動と合理性の狭間で悩み、私はなかなか決断できません。
そんな私に、「やっぱり最初はサイン業を立ち上げよう」と決意する出来事が起こりました。

2023年の9月の終わり、フォトグラファーさっちゃんの撮影会が、京都で開催されました。

かねてよりさっちゃんフォト申込みのチャンスを窺っていた私は、愛知から京都へ赴きプロフィール写真を撮ってもらおうと、嬉々として申し込みました。何らかの副業を春までに立ち上げると決めていたので、何らかプロフィール写真が必要になるはずで、タイミングバッチリでなんともラッキーでした。
撮影会は天気にも恵まれ、和やかに進みました。4名のメンバーが順番に撮影され、撮影されていないメンバーはその様子を見守りおしゃべりする穏やかな時間、ふと、メンバーの一人であるばんちゃんがスススと私に近づいて来ました。

「これ見て。うるちゃん、すんごい嬉しそうな顔してるよ」

ばんちゃんが見せてくれたスマホの画面には、私が、撮影メンバーのサインを考えながら手帳に落書きしている様子が写っていました。

ばんちゃんが撮ってくれた、この上なく嬉しそうな私。


マンガで「ガーン!」と稲妻が走っているような衝撃でした。
私って、こんなに嬉しそうに、こんなに幸せそうな顔でサインを考えているのか・・・!
こう言ってしまってはナンですが、会社員の仕事中にこんな顔はしていないでしょう。
講師業の副業も、やってみればもちろん楽しいでしょうが、こんな顔ができるほどの喜びを伴うかはわかりません。

そしてふと思い出したのです。
私が副業をやろうと考え始めたそもそものきっかけは何だったか。
今のまま会社員で、今の担当業務を続けることに大きな伸び代を感じられず、新しいチャレンジをして成長していきたい思いがあったのではなかったか。(「#2 バリキャリな私が副業決意までにもがいたこと」参照)

そこに「今すぐもっとお金が欲しいから」の思いは微塵もなかったはず。それなのに「サインは収益化できなさそうだし」「収益化できなさそうなのになんでやるのって周りに思われそうだし」という理由で講師業を選ぶのはおかしいではないか。

私は、私の喜びのために副業を選ぼう。
誰になんと思われてもいい。
サイン提案業を最初に立ち上げよう。

ばんちゃんの写真を見て、心から晴れ晴れと、そう決意できたのです。

もちろん、ビジネスとしてやるからには最終的に収益化を目指すわけですが、本業で収入が確保できている状態だからこそ収益化を第一目的にしない選定ができるはず、本業に感じられない「成長予感」「働く喜び」を第一目的に最初の副業を決めようと思ったのです。金銭的報酬や安心感は本業から、喜びは副業から得ると分けて考え、「本業+副業」つまり「仕事」全体から収入も喜びも得られている状態になれば、それは幸せなことです。

こうして、収益化はひとまず置いておいて、3月までにサイン業を立ち上げるぞ!と決めた私。そこから予定を大幅に前倒しして11月に立ち上げるに至ったことなど、次回以降に続きます。


私の副業立ち上げものがたり、大木春菜さんに記事にしていただいた、こちらも是非お楽しみください😄


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