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道の駅について、いるかの嫁が思う事

道の駅問題については私はいるかとは少し着眼点が違うかもしれませんが、私の思うところを述べさせていただきます。少し長くはなると思いますが、お付き合いいただければ幸いです。
先日車中泊の旅に行って実感したことです。
おばあちゃんの里という道の駅に行ったのですが、大変な人でにぎわっていて、地場産の黒豆、そこでしか売っていないヨーグルトやパンなどが飛ぶように売れ、レジは長蛇の列、駐車場は足りず隣の広場が臨時駐車場になり警備員さんも複数名おられました。人が多いだけ、ゴミもどんどん捨てられていましたが、管理が行き届いていて塵一つないきれいな道の駅でした。ここの近くに住む友達が言っていましたが、雇用もどんどん増えてこの地域がかなり活性化したそうです。まさに地域振興において大成功した例だと思います。管理者様の向上心とご努力には頭が下がる思いです。ところがそこからそんなに遠くない道の駅で車中泊したのですが、普通車が520台も停められる駐車場に利用しているのは私たちだけ、朝買い物をしようと思っても、飲食店は11時からしか開かない。アトラクションは土日だけ。野菜売り場も楽しみにしていたコロッケ屋さんも休業。お土産屋さんもお客さんは一人もいない。見かけた従業員さんは4人だけ。ここは元々テーマパークだったようですが、採算があわず道の駅になったとか。ここの管理者様はどう見てもやる気があるとは思えないんです。道の駅になれば採算がとれるのでやる気をなくされてしまったのでしょうか。もちろん道の駅ですから休憩施設としての役割は果たしておられますが、地域振興という役目はほとんど果たされていないと思うんです。
ここは車中泊禁止ではありませんでしたが、車中泊禁止の看板を掲げておられる道の駅は、いろいろな理由があるとは思いますが、人が集まるといろんな弊害が出てきてその対策を練る事を放棄されているのではないかなとも思ってしまいます。もちろんそういう道の駅ばかりだとは思ってはいないです。そういう所もあるのではないかという事です。
おばあちゃんの里には車中泊しませんでしたが、もし車中泊しようと思って行って混雑していたら私たちは遠慮します。それがマナーだと思っております。

もう一点、思うところがあります。
道の駅で車中泊するのは無料だから個人の利益のためだというご意見に対してです。
たしかに無料で利用して宿代をうかしているのは事実です。宿に泊まった方が地域振興につながるというのもその通りだと思います。
しかし、賃金が上がらずギリギリの生活をされている若いご家族、長年働いてリタイアされ老後を楽しみたいが質素な生活しかできないような年金しかもらえていない方、私たちのようなペットを飼っているもの。そして特殊な例ですが、知り合いに外見ではわからない障害のある子供さんがおられるご家族は子供さんの突飛な行動で周りから白い目で見られ旅館に泊まったりするのが怖いとおっしゃていました。
そういう人たちに対してお金がないのなら旅をするな、ペットを飼っているなら旅をするな、と言われているような気がします。富裕層しか旅ができないという世の中は悲しいと思います。どんな方でも気軽に旅を楽しむ世の中であって欲しいと思います。
その地域にお金を落とす意味では、車中泊をしているものだけが得をしているかもしれませんが、誰もが公平に旅を楽しむという意味では道の駅は非常にありがたく役に立つ施設だとおもいます。多くの人が集まれば雇用もうむし、気に入れば何度も行きたいという人もいるだろうし、移住したいと思う人もいるかもしれません。それがゆくゆくは地域振興にも繋がるかもしれません。

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