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大人

 Adoさんという歌手の方が歌う「うっせぇわ」を若者がハマっているという。自分もまだ若者の部類に入る年齢だと思うので聴いてみた。
 音楽はよくわからないので、すごさとか技術がどうとかは人それぞれの判断にお任せするが、僕は歌詞を見て思ったことがある。

 こんなに言うほど大人って愚かだっただろうか? と。

 僕も優等生かどうかは分からないが、注意を頻繁に受けるような学生時代は過ごしてこなかった。しかし子どもながらに大人ってくだらないなぁ、と思いながら日々を過ごしていた。心の中で大人に悪態をつきながら大人しく過ごしていた。だから歌詞には共感できる。
 でも僕は今思う。

 そこまで大人って愚かなのだろうか?

 人によって明らかに態度を変える大人。女子には贔屓をし点数を上げる教師。小さなことに声をあげ店員に文句を言う老人。自分の考えに自信があり、他人の気持ちを考えず意見を受け付けない大人。
 「人としてどうなの?」と思う大人はたくさんいたし、今もいるし、これから先も必ずいるはずだ。
 自分も21歳で名目は大人の仲間入りを果たしたが、小中高生から見た自分はもう愚かな大人の仲間入りをしているのではないのだろうか、と思ってしまう。
 周りに流されたり、発言しなくてはいけない場面で、自分の意見を持っているにもかかわらず、周りの雰囲気を感じ、意見を押し殺したり、人のせいにしてしまったり。年下から見て大人らしい「大人」になれているのかどうかと言われたら、多分、なれていない。
 「あんな大人になりたくないなぁ」と思っていたことはブーメランとなり、自分の元に帰ってきてしまったのだ。

 話を戻すが、大人の大部分は愚かだと思う。自分も含め。
 ただ、愚かじゃない大人も必ずいる。尊敬できる部分を持つ大人はいるのだ。
 大人はみんな完璧じゃないし、けれども社会で生きてきた年数分だけ経験はある。人それぞれ相手の好き嫌いがあるように、人それぞれの価値観に基づき尊敬できるかできないかで、愚かか愚かじゃないかを判断をする。
 つまり愚かな大人は徹底的に無視し、視界に入ることを拒み、でも尊敬できたり信用できるなと思った大人には素直についていけばいいと思います。
 そして大人も頑張っているから、優しくしてね。10代の皆さん。

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