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ロジカル アンガー マネージメント

チワワってめっちゃ吠えるよね。

数あるエモの中でも激情といえる現象。それが『怒り』であります。これにやられてしまうと、冷静な判断を失って対応を誤り、しっちゃかめっちゃかな状況に自らを追い込んでしまったりします。そして後になって大後悔するという。黒歴史爆誕

最近なんだか自分的脳ブームがきてるので、もうちょっと掘り続けてみようかなという事で、今回はアンガーマネージメントについて考えてみました。但しサイコロジー方面にはあまり興味が無いので、サイエンス方面からのロジカルアプローチです。

バイオニックコンピュータ

さて茂木さんによると、怒りの正体は「危険信号を受けた脳が、逃げるか戦うかの判断を迫られた際に起きる現象」だそうです。つまり怒りの大元は「怖れ」から来る防衛本能だという事になります。

そもそも感情という信号は扁桃体で発生します。扁桃体は小脳グループに属する、原始アニマル脳です。なので犬にも感情はあると言われています。一方人間は大脳グループが発達しており、大容量記憶ストレージと前頭前野CPUを使って、原始脳で発生する信号をロジカル制御します。つまり「信号をデータ照合して現実的・合理的判断を下せる」という事です。例えば「そこに蛇がいてちょっと怖いんだけど、分厚いガラスケースに入っているからまあ危険は無いし大丈夫」みたいな思考ができる訳です。動物脳に比べ人間脳はいわば次世代型バイオニックコンピュータなのです。

とはいえCPUが虚弱だったりデータ容量が不足している場合、原始脳からの信号をロジカル制御できない、という事になります。人間であっても子供は感情を制御できないのはそういう理由です。弱い犬ほど云々というのも、怯える→パニック炸裂という扁桃体直結型アクションと言えます。チワワのヒステリーまじ怖えー。

データストレージにはたくさんの記憶・知識が保存されます。逆に言えば、ものを知らないという事は、ストレージがスカスカって事です。参照データが無いので、理解できない怖いものがたくさんある、という事でもあります。色んな事を記憶している=参照データが豊富な人は、無闇やたらにパニクったりはしないのです。

一方、ロジカル思考やメタ認知、感情制御、クリエイティビティやイマジネーションなど、人間としての最たる能力を司るコアCPUにあたるのが前頭前野です。そしてそのCPUは最適化で処理力向上できます。最適化は、方法論Appをインストールする事で可能です。ググったり本を読んだりして「考え方」の知識を得る訳です。参照データや方法論Appがたくさんあれば、より効率的に信号を処理できるようになります。ただし脳の基本OSが対応してない人は、思い込みが強すぎてアップデート不可になったりするので、まずOSの精査からやって、脳をクリーンでフレキシブルな状態にしておきましょう。

ロジカルアンガーマネージメント

以前どこかで書いた気もしますが、感情は伝播初速が早く、理性は遅れてやってくるものです。命に関わる危機的状況では、理性より脊髄反射が優先されるからです。ただ僕たちの生活の中で、命に関わるのっぴきならない状況なんてそうそう発生しません。むしろ「すぐ怒る人」という方が社会性という意味で問題をきたし、別の危機を生みます。だからマネージメントが必要になる訳です。アンガーマネージメントの超基本は、脊髄反射をグッと我慢して、理性が追いつくまで3秒待つという事です。それでも怒りが抑えられない場合は『座る』、それでもダメなら『横になる』のが効果的。確かに横になりながらプンスカ怒り続けるのはなかなか難しそうです。そして理性が追いついてから、案件をロジカルに検証・処理します。

マネージメントというのは総じて客観視点が必要です。主観だけで動いていると、自分自身も含めた全体像を見失ってしまいます。自分を客観する事はつまりメタ認知であり、これも前頭前野の能力です。幽体離脱して「怒っている自分」というものを客観視し、他人事のように問題点や改善策を検証します。そういう事ができたら、いつの間にかプンスカは通り過ぎています。

これらをまとめると、怒り制御のキーは「大脳の活用」であり、つまり「物知りになればいい」という事になります。確かに「冷静な判断をする人」ってのはそういうイメージです。「やたら怒り散らかしてる大学教授」とかちょっとイヤっていうか信用しづらいです。

エモ制御できたら一人前

唐突ですが、幼少期の僕はやたら泣き虫でした。別に悲しい訳でもなく、いじめられてたとかでもないのに、なんかの拍子にすぐ泣いてました。例えば「〇〇くん、教科書のここ読んでみて」と言われただけで、パニクって泣き出したりしてました。クラスの友達も「また〜?」「なんで泣くの〜?」って感じで、周りにももういつもの事として受け入れられていました。自分でもなんで泣いてるのか解らなかったんですが、今思えばたぶん感情の昂りを制御できなかったんだと思います。単にテンパってパニクって涙が出る、エモーショナルでセンシティブな子供だったんです。

成長に伴って「どうにか感情をコントロールしなくては」と自覚的にロジカル思考を心がけるようになり、泣き癖は終わりましたが、結果こんな風にロジ寄りアーティストになってしまった訳です。まあそれで良かったと思います。だって別にエモが消えてしまった訳ではありません。今もエモーショナルなまま、しかしそれはしっかりと制御下にあるという事です。元々人間の脳はそういう風に出来てるんだし、エモもロジも両方持ってる事が、人間という動物として健全な気がします。

タイトル絵回収

またしても本編とは無関係なイラストです。最近あんまりプライベート絵描きしてないな。友人が「版権切れキャラ二次創作」なる誰得企画を持ち込んできて、面白そうだったのでPussy Katnipってキャラを描いてみました。ググってみたらなにこの可愛くないキャラ。しかしもしやこれって元祖猫耳⁈ て事でKawaii系に変換。ちょうどさいとうなおき先生のYoutube見て試してみたい事が色々あったので、練習台の生贄になってもらいました。イラスト全体像は僕のTwitterで見れますよ。

いやしかしこのYoutubeチャンネル、プロから見ても学びが多いですわ。絵描きあるあるに共感しつつ、メンタルやらフィロソフィーからビジネスマインド、果ては自己啓発っぽいとこまでカバーしてて、下手な学校行くよりよっぽどためになりそう。しかもタダ。最近はツールもタダだし、ほんま新時代やで。お絵描きTIPSに留まらず、更にそれを回す運営力、構成力、プレゼン力、エモみにもただ関心するばかり。マルチタレントな人っているよねー。まじジェラっちゃう。こりゃ10代のハートもがっちり掴んじゃいますわ。イラストレーターになりたい方はオススメですよ。



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いつの世も、アーティストという職業はファンやパトロンのサポートがなければ食っていけない茨道〜✨