Isao Cato

⬛︎東京都出身のドラム・パーカッション奏者 ⬛︎エンドース →zildjian、Lerni…

Isao Cato

⬛︎東京都出身のドラム・パーカッション奏者 ⬛︎エンドース →zildjian、Lerni、アサプラ、コンテンポラネア ⬛︎仕事→演奏・録音・作曲・アレンジ・企画・デザイン ⬛︎Love→ サボテン、クリームパン ⬛︎http://isaocato.com

マガジン

  • 俺の映画鑑賞記録

  • リズムラボ

    音楽史と近現代史と音楽の三つを基に、社会に於ける音楽表現をリズム表現者の視点でまとめています。

  • Isao Catoの活動

  • Isao Cato ブラジル滞在記 2020

    南米の大都市、サンパウロの今のサンバ、今のブラジルをお届けしています。2016年から続けている現地のサンバチームに打楽器奏者として、サンパウロのカーニバル (Carnaval de São Paulo) 参加を目的とした滞在記です。打楽器奏者としての視点、一年ごとに変わりゆく街や人々の様子などをお楽しみください。

最近の記事

観世宗家でのお能の太鼓を体験した話

能楽研究者の三浦先生にご紹介いただいき、観世宗家で行っている能楽の太鼓の稽古の見学へと行きました。 門構えが素敵で、表札には“観世”の文字。 間抜けな話ですが、 本物だ、、! と感動しました。 お能の太鼓に興味を抱いたのは、新春特番で野村萬斎親子が演ずる連獅子。お囃子の太鼓の演奏から、多様な音色とその演奏方法に魅了され、お能の太鼓を経験する事を決めました。 宗家へ伺った時のご挨拶から「異文化」に触れた様に、何も解らず、私は日本の文化の理解が無い自分と向き合う時間でもあ

    • The Beatles GET BACK 第2話 : 俺の映画鑑賞記録

      The Beatles GET BACK 第2話 2021年 ピーター・ジャクソン 企画・制作 去年公開のビートルズのドキュメンタリーの2作目をようやく鑑賞しました。 スーパーヒーローではない彼らの様子や求めらるスーパーヒーローとのしてのビートルズとのギャップを理解しつつも苦悩する様子が描かれ、とても面白く鑑賞しました。 Ringo Starrの名音楽家っぷりと、サポートミュージシャンとしての「正解」が描かれている第二話だと感じました。 レノンとヨーコに対する距離感と個

      • 101 : 俺の映画鑑賞記録

        101 1996年 スティーヴン・ヘレク監督 映画クルエラに続いて101を鑑賞。 アニメ映画の“101匹のわんちゃん”の実写版で映画クルエラのラストシーンと繋がる内容になっていました。 皮を剥いでそれを使うという事はどの様な事かと思いながら、コミカルに描かれた作品を楽しみました。 映画クルエラと映画101のクルエラは繋がりにくい人物像で、どちらも楽しめる内容でした。 ディズニー映画の特徴として、一つの作品が一つの曲をオケが演奏している様に感じ、面白い音楽と映像の表現手

        • 岡本太郎の沖縄 : 俺の映画鑑賞記録

          岡本太郎の沖縄 2018年 葛山喜久監督 第二次大戦敗戦後にアメリカ占領下だった沖縄に訪れた岡本太郎が撮影した写真と彼の文章から作られたドキュメンタリー映画で、岡本太郎の視点から見る沖縄と、彼の資料と彼の沖縄行きに関わった人達で語られる「岡本太郎の沖縄」が描かれていた映画。 岡本太郎視点の語りから、当時の沖縄と日本の情勢や雰囲気をひしひしと感じます。 岡本太郎はフランスで生活をした後に哲学・民俗学・社会学を学んだと映画内で語られていました。 岡本太郎作品の深さや芸術家と

        観世宗家でのお能の太鼓を体験した話

        マガジン

        • 俺の映画鑑賞記録
          58本
        • リズムラボ
          64本
        • Isao Catoの活動
          6本
        • Isao Cato ブラジル滞在記 2020
          13本
          ¥300

        記事

          天才ヴァイオリニストと消えた戦慄 : 俺の映画鑑賞記録

          天才ヴァイオリニストと消えた戦慄 2019年 (2021年日本) フランソワ・ジラール監督 2002年に発表された歴史フィクション書籍の『The song of names』を映画化した作品。 映画の内容をあまり読まず、タイトルに惹かれて鑑賞しました。 内容としては第二次世界大戦前後のイギリスで、映画『戦場のピアニスト』を彷彿させる内容ながら、こちらは歴史フィクション。 面白い創作だと感じました。 この映画から考えた事の一つに 「人は借りを返す事が出来るのか。」 という

          天才ヴァイオリニストと消えた戦慄 : 俺の映画鑑賞記録

          CHASING TRANE : 俺の映画鑑賞記録

          CHASING TRANE 2016年 ジョン・シャインフェルド監督 日本国内では先行上映を除いて今日封切りのジャズサックス奏者、ジョン・コルトレーンを描いたドキュメンタリー作品を鑑賞してきました。 多少大袈裟にリマスタリングされた音源はそれぞれの楽器の音もとても聞き取りやすく、ドラムの音色もとても聞き取りやすくなっていました。 質の良い映像と密度の高い音源から、当時のコルトレーンやその楽団員達の演奏を細やかに感じる事が出来る作品でした。 映画内では生前の彼を知る多くの

          CHASING TRANE : 俺の映画鑑賞記録

          THE BEATLES GET BACK part1 : 俺の映画鑑賞記録

          THE BEATLES GET BACK part1 2021年 ピーター・ジャクソン監督 先の週末から3日連続で配信公開となったビートルズのドキュメンタリー映画”GET BACK”のパート1を鑑賞しました。 1部だけでも156分の大作で、内容はマニアックでドラマーとして活動する私からしてみると刺激や参考になる事が多いと感じました。 当時スーパースターのビートルズのメンバーが数年ぶりの有観客コンサートへ向けて活動を再開するスタジオでの活動を撮影したもので、ジョン・パール・

          THE BEATLES GET BACK part1 : 俺の映画鑑賞記録

          音響ハウス : 俺の映画鑑賞記録

          音響ハウス 2020年 相原裕美監督 銀座にある老舗録音スタジオの音響ハウスに関わる人たちの想いと、これから売出す新人シンガーの音源制作を撮影したドキュメンタリー映画。 録音に関わる人たちのプロの仕事がギュッと詰め込まれている「ヒント」だらけの映画でした。 収音した音で何かを表現する方や、この業界のプロ仕事が見られました。 映画内で、著名な方々による音響ハウスに対する想いがそれぞれの言葉で表現されていて、それら一つ一つの異なった表現が 「音響ハウスとはどの様な場所なのか

          音響ハウス : 俺の映画鑑賞記録

          Ornithology ジャズスタンダード深堀り : リズムラボ

           この記事ではビバップの時代のジャズ曲。"Ornithology "を掘り下げていきます。  "Ornithology "は、アメリカ合衆国のカンザス州出身のビバップ・アルト・サックス奏者のCharlie Parker(チャーリー・パーカー)と、同国のニューヨーク州出身のトランペット奏者、 Benny Harris(ベニー・ハリス)らが作曲したジャズ曲です。  この曲はチャーリーののニックネームである「バード」にちなんで、鳥類学(Ornithology)というタイトルが付け

          Ornithology ジャズスタンダード深堀り : リズムラボ

          Isfahan ジャズスタンダード深堀り ; リズムラボ

           ”Isfahan(イスファハン)」”というジャズ・バラードについて今回の記事では掘り下げてみようと思います。  デューク・エリントンの1967年のアルバム「The Far East Suite」に収録された楽曲です。  この楽曲はBilly Strayhorn(ビリー・ストレイホーン)とDuke Ellington(デューク・エリントン)によるジャズ曲で、タイトルの「イスファハン」はイランの都市の名前です。  ストレイホーンが1963年のエリントン・オーケストラのワール

          Isfahan ジャズスタンダード深堀り ; リズムラボ

          Full House ジャズスタンダード深堀り : リズムラボ

           ジャズ曲の"Full House" 今回はこの楽曲について掘り下げて行こうと思います。  この楽曲は、1962年にリリースされたジャズギタリストの Wes Montgomery(ウェス・モンゴメリー)のライブアルバムに収録された一曲目のタイトルソングです。  収録されたライブパフォーマンスは1962年6月25日にカリフォルニア州バークレーの "Tsubo" という通称名で親しまれた "The Jabberwock" で録音されました。セッションに参加したミュージシャンは

          Full House ジャズスタンダード深堀り : リズムラボ

          Just Friends ジャズスタンダード深堀り : リズムラボ

           "Just Friends "は、今日でもジャズのスタンダード曲として親しまれている人気曲です。  この曲がどの様に生まれ、演奏されてきたのか掘り下げてみようと思います。  ”Just Friuend”は1931年にドイツ生まれでアメリカ合衆国で活動をしたピアニストのJohn Klenner(ジョン・クレンナー)が作曲しました。彼はクラシック音楽とポピュラー音楽の両方をてがける作曲家としても活動をしていました。  一方作詞は、アメリカ合衆国のニューヨーク州出身のSam M

          Just Friends ジャズスタンダード深堀り : リズムラボ

          Emily ジャズスタンダード深堀り : リズムラボ

           ジャズ・ワルツ曲として、ジャズ愛好家たちに親しまれている"Emily "について今回の記事で掘り下げていこうと思います。  "Emily " は1964年に公開された映画『Americanization of Emily』の主題歌として作曲されました。   アメリカ合衆国の作曲家、Johnny Mandel(ジョニー・マンデル)が作曲、 同国のジョージア州出身の作詞・作曲家であった、Johnny Mercer(ジョニー・マーサー)が作詞したポピュラーソングです。   そ

          Emily ジャズスタンダード深堀り : リズムラボ

          Alice in Wonderland ジャズスタンダード深堀り : リズムラボ

           "Alice in Wonderland "は、アメリカが州国のニューヨーク州出身の作曲家、Sammy Fain(サミー・フェイン)が作曲した、Walt Disney 1951年のアニメーション映画「Alice in Wonderland(不思議の国のアリス)」のテーマソングです。  演奏は、ジャド・コンロン・コーラスとメロメンです。歌詞はニューヨーク州主審のBob Hilliard(ボブ・ヒリアード)が書き、 Harry Simeone(ハリー・シメオネ)がアレンジを行い

          Alice in Wonderland ジャズスタンダード深堀り : リズムラボ

          譜面の認識性向上の為の蛍光ペン視認テスト

          先日訪れた 村上ポンタ秀一追悼ミュージアム で拝見したポンタさんの描き譜からアイディアを頂戴して、譜面の読みやすさと瞬間認識性を高める為に蛍光ペンを使おうと思い、視認性が高いという触れ込みの”蛍光ペン スポットライター” を各色購入して、試し書きをしてみました。 私は網膜色素変性症という目の特徴がある為、一般的に視認出来るものが見えない事があるので、「どの色だったら演奏中に迷う事なく認識できるのか」のテストをしたところ、妻から 「それ面白いからシェアした方が良いよ。見えて

          譜面の認識性向上の為の蛍光ペン視認テスト

          THE JAZZ LOFT : 俺の映画鑑賞記録

          THE JAZZ LOFT 2015年 サラ・フィシュコ監督 THE JAZZ LOFT そう呼ばれたロフトは今もニューヨークにあるそうです。 そこには表現者達が住み、ジャズ音楽家も多く住んでいたそうです。 夜中2時から明け方まで行われるジャム・セッションは多くの音楽家で賑わい、そこに写真家として参加していたユージン・スミス。 彼は写真だけではなく多くの録音を残してもいました。 映画冒頭で見られるマイクへの拘りも相当なもので、彼のジャズ音楽へと向き合う姿勢は彼が写真へと向

          THE JAZZ LOFT : 俺の映画鑑賞記録