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描ける絵、描きたい絵、好きなテイスト、求められる絵

4つくらい円があるとしたら円の重なってる部分がそんなに多くないなと感じていた。やりたいこととやっていることが乖離している。そこにもやもやしていた。

かわいい絵、かわいい色、かわいい女の子、それが自分の正解と思っていたけど実はそうではないことに気づいてしまった。

というかうすうす感じてはいた。

求められる絵という円を一旦無視してみたら、だいぶ他の円が重なってきた。こいつが邪魔してたのだ。

具体的な事を描く事に本当はあまり興味がない。女の子描いてたのは分かりやすいから。何を描くかよりインクと紙の質感の違いとか偶然生まれた形とか本当はなんだかよくわからないけどなんかいい!くらいの感じが好き。

かわいいは好きだけど、かわいいだけじゃつまらない。

振り返ってみたら、シュールなものとかちょっと怖いものとか、かっこいいものとかそういうのが好きだったな。と今更ながら思う。

「イラスト」という形に落とし込むために忘れてたけど別にそんなに難しく考えなくていいんじゃないか?

「かわいい」というのは麻薬的で、購買意欲をそそる。雑貨屋さんとかパーツ屋さん、生地屋さんなど行くと脳みそが馬鹿になってかわいいかわいい…と言いながらいろいろ買ってしまうけど、結局使い道がないまま引き出しに眠らせることになる。厄介なのはかわいいから何かに使えるかも知れないと思ってなかなか手放せない。

世の中の構造的に簡単に手に入るけど処分に困るものはたくさんある。安くて簡単に買えるけどいざ捨てるときにこれは粗大ゴミ?不燃ゴミ?ノコギリでバラせば可燃でいける?など。

私のクリエイティブもそうなってはいけないと思っている。

それをどういうふうに落とし込むかはまだ模索中だけども、すぐに飽きて捨てられるようなものづくりをしないようにしたい。

可愛いには鮮度がある。それを超えて、ずっと大事にしたいような、手元にあるだけで嬉しくなってしまうような、そんなものを作りたい。

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