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(追記)アニメ「バーチャルさんはみている」所感

筆者のタイムライン

・前情報は何も取り込んでいなかったが、見ようとは思っていた。
・1話を1/10に録画で見た。
・Twitter上で軽く検索すると不評が並んでいた。
・1/13にひろゆき氏の放送で考えが整理でき、1/15に下書き書いておいた。
・録画はしているが、まだ1話しか見ていない状態。評価も見ていない。
・2/9にテキストを整頓し見直して投稿。
・2/16追記

概要

 世間にはvtuberに熱心なファンがいますが、自分はそこまで思い入れは無いですが、全くないわけでもない程度。なので応援はしたい側。アンチじゃないです。なのですが、擁護するのが難しそうな内容で悲しい。


内輪ネタ?

 そんなに世間が言うほど内輪ネタ多かったですか?せいぜい半分くらいな気がするんですが、どちらかというと自分が「ある程度知っている」のでそう思うだけなのかも知れない?
そもそも内輪ネタの元ネタを知っていないと「これは内輪ネタだ」と判別できないので、「よくわからないくだり」に見えるのかも。自分が観ていて「?」となったシーンは内輪ネタなのかも知れないし、単にスベったギャグなのかも知れないが、知らない人にとっては判別ができない。
よくわからないオチてないギャグの連続感が、イカ娘とか京アニの日常みたいな空気を感じる。この内容なら5分や15分枠でいいのでは感がポプテピピックの時間余り感と似ています。

世間が何をそんなに熱くなっているのか良くわからない、と感じるのは、自分がそこまでvtuberに思い入れがないと言うことかも知れない(期待値が小さい)。その世間の失望の大きさというのは、期待値の大きさ故ですね。

それと、「敢えて内向きのハイコンテキストにする」という戦略もアリっちゃアリなんですよ。経済の話だと、日本国内でもそれなりに経済規模があるのでべつに海外を見なくてもやっていけるという側面もあったりします。
例えばブラウザゲームの艦これ二期の仕様変更は、新規ユーザーを増やす気はなくて「既存ユーザーをいかに離さないか」という戦略に見えます。


余計なお世話

【ひろゆき】雑談しませう。 La Trappe Quadrupel を呑みながら。2019/01/13
https://youtu.be/bIxvYhk0Jt8?t=425

言語化できていなかった違和感、ひろゆき氏の解説でやっと整理できてきました。

作品としての品質が低いんですね。元のvtuberを知っている人にとっては「見ないほうが良かったんじゃないか」となってしまう。幻滅してしまうから。アニメを見るよりも原作の各vtuberらのオリジナルの動画や生放送だけを見ていたほうが幸せだったのでは、と感じさせてしまう残念な出来栄え。

それに、vtuberを知らない人にとっては、初見で質が低いモノを見せられてしまったら、各vtuberへの興味をなくしてしまうのではないか。という危惧が生じる。余計なお世話かも知れませんが・・。

つまりこれにOKを出した事務所というのは、キャラクターのイメージ戦略に失敗してしまったのではないか?とも言えます。アイドルマスター的に言えば「プロデューサーとして減点」です。

まだあと11話残っているので、巻き返しに期待したいです。


顧客が本当に必要だったもの

 これはどんな創作物・製作物にも共通して言えることだと思うのですが、「オーディエンスのための作品なのか、自分のための作品なのか」という命題があります。

商売としてやっていく場合、前者をクリアしていないと問題になる。お金が絡むからです。だから、オーディエンスが求めているもの、見たいものを見せてやる必要がある。でないとオーディエンスが見てくれないしお金を払ってくれないから。するとスポンサーに怒られます。それをクリアしている範囲で後者を入れても良いわけです。
例えばシンゴジラなんかがそれに成功した感じで、商業的成功を収めつつも、監督の趣味性が高い。人を選ぶ作品に仕上がっています。

商売じゃない場合、怒るスポンサーが居ないので内容はどうでも良いわけです。製作費を出すのは創作者自身だから。つまり同人の世界ですね。

「世間の熱心なファンがvtuberに期待しているもの」と、アニメ「バーチャルさんはみている」製作サイドでやりたいこととが、ミスマッチしているようです。


追記 2019/02/16

5話まで見ました。

このアニメはあまり期待値を上げすぎずに見ればいいのかも知れない。熱心なファンは期待値を上げすぎなのでしょう。誰もが何か足りない物を無理に期待しすぎてVtuberを傷つけている。Vtuberは神じゃないですからね、基本的に「魂」は一人の人間なのだから・・。神に近いのはVirtual Beingsのほうだと思う。

「Virtual Beings」とは、例えばこういうものを指すのでしょう。おそらく。

個人の感想(嗜好)

 変な寸劇よりも、普通の雑談か歌って踊るほうが自分の満足度が高い。もし鳩羽つぐが出演するなら、ほかのキャラクターとの絡みはほぼ無しで、あっても一言二言程度で、例えるならば紅白に出演した米津玄師みたいな扱いにするのがベストだと思う。世界観的に。
良くも悪くも、Vtuberは自分の中ではニコ生主を見守る感覚とまったく同じだと思う。それ以上でもそれ以下でもない。期待値の設定、物の見方のフレームワークを従来通りのニコ生にセットすれば問題なさそうな気がする。

(これは夢を見ている熱心なファンの気を悪くさせてしまったら申し訳ないですし、そういった方へあからさまに言うことはしないですし、disりでもないのですが)有体に言えばvtuberは「魂」が人間なのだから、人間である以上はニコ生の生主と本質的には同じものです。そもそもが基本「YouTuber」であり、それが「Virtualなキャラクターを駆使している版」に過ぎないもの、それが「VTuber」だから。言葉の成り立ちからしてその認識で正しいです。キズナアイもヒカキンをリスペクトしていたりします。

サンタさんの正体は、お父さんお母さんなんだよ。それでもサンタさんを信じるよ。