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【ニキビを作りにくくする化粧品】ノンコメドジェニックって?

ニキビは90%以上の人が経験する皮膚の病気です。

皮膚科に受診してお薬をもらうのはもちろん、毎日のケアが大切なんです。
使用する化粧品はノンコメドジェニックテスト済み推奨します。

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〇ニキビ用化粧品で使われている成分


抗菌作用:イソプロピルメチルフェノールやピオニン

角質剝離作用:グリコール酸、サリチル酸、イオウ

皮脂分泌・酸化抑制:ビタミンB群、ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体

抗炎症作用:グリチルリチン酸2カリウム

などが含まれています。

ただ、皮膚科で外用薬をもらっている場合は、刺激が強いものだと ヒリヒリしたりかぶれたりすることがあるので化粧品は保湿力が高く低刺激性がいいと思います。

〇ノンコメドジェニックテストって?


ノンコメドジェニックテストとは、化粧品が面靤形成を誘発しないことを確認する試験です。

背中に化粧品を塗って48時間以上密閉or反復して塗って、肉眼で皮疹がないか確認をしたり面靤ができていないかを確認します。

このテストは高価なので、おそらく合格した化粧品には必ずと言っていいほど記載がされているはずです。

〇ノンコメドジェニックの化粧品

(※2020年5月時点の記事なので、どんどん新しい化粧品が出てくると思います。)

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1. nov(常盤薬品工業)

ヒアルロン酸よりも高い保湿力のあるリピジュアを使用している点が売り。
敏感肌のために作られたため、低刺激

<ローション>
・感光素201号(ピオニン):抗菌作用を持っています。

・アラントイン:メカニズムはわかっていないが、角質細胞増殖促進による創傷治癒作用があると言われています。

・塩酸ピリドキシン:ビタミンB6誘導体で、皮脂分泌抑制作用を持っています。

・ベタイン(トリメチルグリシン:テンサイ糖の副産物である糖蜜から抽出して得られる天然のアミノ酸誘導体で保湿作用を持つ。

・リピジュア® (2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液):ヒアルロン酸よりも強い保湿作用があると言われている。

・dl-α-トコフェロール 2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩
おなじみ「ビタミンC」と「ビタミンE」を、リン酸を介することで安定した成分。

・グリコール酸
角質剝離作用を持っています。

<モイスチュアジェル>

感光素201号、アラントイン、塩酸ピリドキシン、グリコール酸、dl-α-トコフェロール 2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩はローションと一緒。

・リボフラビン
ビタミンB2誘導体で、保湿作用を持つ。

<モイスチュアクリーム>
グリチルレチン酸ステアリル、リピジュア® 、dl-α-トコフェロール 2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩、リボフラビン、ヒアルロン酸などが入っています。

・2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液
リン脂質類似構造モノマーと、ブチルメタクリレートモノマーから成る共重合体。保湿効果を持っています。

<使用感>

★★★★☆

ACタイプを使用しました。さっぱりしていてベピオと併用すると皮向けしてしまいました。
だけど、ヒリヒリ感はないので、さすが敏感肌に作られたブランドだなと思いました。

2. iniks(株式会社 マルホ)

<ローション>

・グリチルリチン酸ジカリウム
抗炎症作用を持つため、ニキビによる炎症やビタミンCであるアスコルビン酸の刺激を抑える作用を持つ。

・dl-α-トコフェロール 2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩

「ビタミンC」と「ビタミンE」を、リン酸を介することで安定した成分。
UVにより発生する活性酸素消去作用、保湿効果、荒れ肌のターンオーバー正常化、ニキビ菌P.acnesの発育阻止作用があります。

<ミルク>
・グリチルレチン酸ステアリル(別名 甘草エキス)
グリチルリチン酸ジカリウムよりも抗炎症作用が強く脂溶性なため、ローションではなくミルクに含まれています。

その他、ローション同様ヒアルロン酸、酢酸dl-α-トコフェロール2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩が含まれています。

<使用感>

★★★★☆

化粧水は手の平に乗せないと落ちちゃうくらいのさらさら具合。
ベピオと併用しても乾燥しすぎることなくいいかもしれない。
ノンコメドによくあるヒリヒリ感じもなかった!

3. オードムーゲ(小林製薬)


薬局でも手に入る安めのノンコメドジェニック。

<ローション>
・イソプロピルメチルフェノール
抗菌作用を持っています。

・グリチルリチン酸ジカリウム
抗炎症作用を持つため、ニキビによる炎症やビタミンCであるアスコルビン酸の刺激を抑える作用を持つ。

<ミルク>

・グリチルリチン酸ジカリウム

・酢酸DL-α-トコフェロール

ビタミンE誘導体で、過酸化脂質抑制効果が期待されています。

過酸化脂質とは簡単に言うと、肌が紫外線などによって酸化しシワやハリやくすみになることです。

<使用感>

★★☆☆☆

かなりさっぱりするタイプ。ベピオ使用中にはヒリヒリ感が強く赤みも強くなってしまいました。

わたしの肌には刺激が強すぎたみたいです。

強い肌なら安いし量も多いのでお財布には優しいかも。


〇まとめ

肌は人それぞれなので使わないとわからないので、自分に合ったものを探してみてください。

参考文献https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/acne_guideline2017.pdf


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