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【永久保存版】シミ徹底解説。予防・治療クリニックの選び方まで

今回は、リクエストが多くやるやる詐欺をしていたシミに関して。
予防から治療、医療機関の選び方までまとめました。

大事なことを先に述べておきます。
シミの治療は医療機関です。
基礎化粧品で良くなった!という広告はほぼウソ

そして、最近はオンライン診療でゼオスキンやハイドロキノンなども手に入りますよね。
正直、オンライン診療だけだと判断が難しい場合があります。

せっせと塗っても意味ないかも?と時間とお金の無駄にならない程度の知識はつけてほしいです。

今回は、これだけ身につけて!という知識をまとめました。
難しかったら、クリニックに受診してプロに任せたほうが、タムパもコスパも良いと思います!
では、一緒に勉強していきましょう〜

▼シミはどうしてできるの?

紫外線や刺激から守るためにメラニンが作られます。
これば出ていないと紫外線にとても弱い肌になってしまうからです。

▼予防

これが何より大事。
日頃のスキンケアで予防やシミができるのを遅めることはできます。

①日焼け止め

どんなにシミ治療をしていても日焼け止めをちゃんと塗れていないと意味がないです。
日焼け止めに関してはこちらのnoteで。


②外用薬


これらを選ぶと良いでしょう。
ハイドロキノン、システアミン、アルブチン、アゼライン酸、レチノイド、VCエチル、ナイアシンアミド

アゼライン酸、レチノイド、VCエチル、ナイアシンアミドに関しては過去noteをご参照ください。
また、最強美白剤はハイドロキノンになりますので、確実な効果を求めたい方はハイドロキノンです。(治療でも予防でも使えます)


③内服


トラネキサム酸がオススメ。
ビタミンC内服はしてもしなくても。
それよりは、ビタミンC豊富な食事がオススメです。

トラネキサム酸に関しては、また後日noteで投稿します。


④ピーリング


年齢が上がるにつれてターンオーバーは遅くなるので、そのお手伝いをしてあげましょう。
家で行うものでも、クリニックで行うものでも良いです。
noteはこちら↓

▼シミの種類

まずは、一般的にシミと言われるものは大きく5種類あります。
(細かくいうと1つはアザです)

それぞれ治療も違うので一個ずつみていきましょう。

①老人性色素班/脂漏性角化症

治療法は悩みに応じて。
IPL:散在してる、赤みや肌のハリなど複数の悩みがある人、ダウンタイムがどうしても嫌な人、複数回必要
ピコレーザー:7-10日のダウンタイム、1回でだいぶ良くなる
CO2レーザー:隆起性のあるもの

②雀卵斑(そばかす)


メラニン色素を産生しやすい状態のため、治療後も紫外線をあびれば再発します。
1-5mmくらいで均等に並んでいる。

③肝斑

ぼんやりして広範囲なシミです。
紫外線や摩擦で悪化する厄介なやつです。

生え際には起きないことが多いです。
左右対称が多いけど、左右差があることも。

最も大切なのは、刺激を最小限にすること。 

④炎症後色素沈着

怪我、火傷、ニキビなどからできる炎症後の褐色しみ。
患部を守るためにメラニンが発生して起こります。
受傷1か月後に向けて悪化し、その後徐々に改善します。
炎症の程度によっては消えないことがあります。

ちなみに、ニキビ跡の炎症後色素沈着は22.3%が5年以上継続していたという報告も。 
ニキビ跡の色素沈着に対してと、推奨されている方法は3つ。

① レチノイドを1日1回、12-18週間塗る。
② 15-20%のアゼライン酸を1日2回で16-24週間塗る。
③ 4%ハイドロキノン塗布と20-30%サリチル酸ピーリングを併用する。

レチノイドアゼライン酸は過去noteをご参照くださいね。

シミ消しの薬!ハイドロキノンの危険

③ハイドロキノンサリチル酸

4%ハイドロキノンは最近では個人でも手に入ります。
ただし、個人輸入でトラブルの報告もあるので、医者だぞーとしては皮膚科からもらったほうが良いと思われます。


※厚労省より個人輸入したハイドロキノンを塗って水膨れが出たという報告もあるので、塗り初めは顔ではなく腕にしましょう。

また、白斑や発がん性(これは人でははっきりしていない)の注意喚起があるので、ハイドロキノンを3か月塗って効果がないようならやめてレーザーなど他の治療をしましょう。
使用期間や休薬期間に明確なエビデンスはありませんが、長くても6か月使ったとは2,3か月休薬するクリニックが多い印象です。
ハイドロキノンに関してはおいおいinstagramの投稿でまとめられたらと思います。

⑤ADM(後天性メラノサイトーシス)


原因は不明。
20歳以降にでてくる「あざ」灰色がかったそばかすより大きい粒。
額の外側、こめかみから上瞼にかけて、頬骨部、目頭、鼻根部、鼻翼から出てきます。

シミとは違い病変が表皮ではなく真皮なのでシミの治療をしても治りません
肝斑含む他のシミと合併していることも多いです。

<まとめ>

▼治療法

・光治療とレーザーの違い

ダウンタイムや悩みに応じて選んでみてください。
このシミを消したい〜と指させるものがあればPICOレーザーをオススメします。

▼クリニックの選び方

ご覧の通り自己判断も医師も判断に困る時があります。


肌診断機があるところをお勧めします。
あとは、IPLとレーザーがどちらもあると選択の幅が広がって良いかもしれないですね。
クリニック選びに関してはこちらのnoteで詳しく解説しています。

以上、参考になりましたでしょうか。
細かい治療の機序などは省いてわかりやすくまとめた(つもり)です!
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参考文献


Flordeliz Abad-Casintahan et al. "Frequency and characteristics of acne-related post-inflammatory hyperpigmentation." J Dermatol. 2016;43:826-8.
笠井健一郎. シミの治療. 文光堂, 2015年.

画像引用元
https://www.yamate-clinic.com/senile_pigment_spots.html

https://www.kyoritsu-biyo.com/column/skin/difference/

http://www.cosmetic-medicine.jp/list/ML-ADM.htm

https://www.pref.oita.jp/uploaded/life/2037608_2274595_misc.pdf

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3482806/

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