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【カスタマイズスキンケア】肌タイプ別 保湿術

脂性肌・ニキビ肌の人、保湿していますか?
乾燥肌の人、びしゃびしゃ塗っていませんか?
当てはまる人がいたら要チェック!
肌タイプに応じて保湿成分や適正量を知って効率的に保湿する方法を教えます。

まずは、結論から。
♦︎保湿成分は2タイプある
♦︎どの肌タイプもセラミド、ヘパリンはいる
♦︎ワセリンやオイルは脂性肌、ニキビ肌は不要
♦︎保湿は量よりも回数

詳細を書いていきますね。
部位別の保湿を知りたい方はこちら


○保湿成分は大きく2つ

エモリエントとヒューメクタントに大きく分かれます。
(occlusiveなどもっと細かく分類もできますが、ややこしくなるので割愛)

簡単に説明するとヒューメクタントはセラミドなど水分を与えるもの、エモリエントはワセリンなど水分が蒸発しないよう油分で蓋をするもの。
ワセリンやオイルなどその他成分が全く入っていない単品が基本的にエモリエントで、その他はヒューメクタントです。
皮脂はエモリエント効果を持っています。

○肌タイプ別 保湿成分の選び方



よくありがちな間違いとしては脂性肌やニキビ肌の人が、脂っこいから〜と言って保湿をしないこと。
保湿をしないと皮膚は乾燥したと思って余計に皮脂を分泌するので逆効果です!

乾燥肌→
水分を肌に保つ能力が低いので、ヒューメクタントもエモリエントも多め

脂性肌→
脂性肌の方は皮脂分泌(エモリエント)は十分あるので、余分にでないよう水分を与えるヒューメクタント
エモリエント塗って蓋をするとかえってニキビができます。

インナードライ→
水分が足りていない状態。
水分が足りないと皮脂の分泌が多くなり、皮脂で肌を覆います。
ヒューメクタント多めで、軽くエモリエントで蓋をする感じ。

○効率的な保湿術

どんなにたくさん水を与えても皮膚が抱え込める水の量は限られています。
そして、保湿は塗る量よりも回数が大切
保湿剤は塗ってから吸収、蒸発、汗などで落ちるので塗布してから8時間で皮膚表面に残る保湿剤は50%だったとの報告もあります。
乾燥がひどい方は、肌への水分補給に加えて蒸発しないよう季節や乾燥具合で1日1-3回の保湿が推奨されています。

○おすすめエモリエント

ワセリン

ワセリンは5%の濃度で、皮膚表面にある水分損失を98%以上減少させることができ、かつオリーブオイルと比較して170倍の蒸発を防ぐ力があるというデータも!
一方で、ナチュラルオイルは安全面と有効性の部分でデータが少ないです。
白色ワセリンが肌への優しさとコスパで良いかと。
Amazonで安そうなのはこれでした↓

○おすすめヒューメクタント

①セラミド

セラミドは細胞間脂質といって角質細胞の間を産めるセメント的な役割の約50%を占めています。
つなり、セラミドを与えると水分を与えてくれるだけでなくバリア機能が上がるんです
ヒト型セラミド・疑似セラミド・植物性セラミド・動物性セラミドがありますが、ヒト型と疑似が主に化粧品に使われていることが多いです。
保湿効果はヒト型の方があるとされていますが、技術が発展したおかげで高い保湿力を持った疑似セラミドがでてきているので今後も楽しみな成分になります!

2つピックアップしました↓

②尿素

隠れた有効成分、尿素。
あまり脚光を浴びにくいですが、ガサガサ部分したところをつるんとさせます。

〇保湿
分子量が小さく、皮膚の角質層に効率的に水分を取り込んでくれます。
〇角質溶解作用
10%以上であれば、表面の古い角質を柔らかくする効果があります。
〇肌バリア機能up
フィラグリンという肌バリア機能に重要な役割をもつたんぱく質を増加させる働きがあります。


オススメの濃度は20%、しかも市販で売っています。
踵や肘のガサガサには尿素がオススメです!!
※角質溶解作用があるためぱっくり傷には尿素ではなくワセリンを使ってくださいね。

オススメ化粧品に関してはまた別の欄で述べていきますね。
部位別に知りたい方はこちら↓

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参考文献

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32272513/

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5849435/#!po=11.5385

芋川 玄爾(1995)「皮膚角質細胞間脂質の構造と機能」油化学(44)(10),751-766.

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