見出し画像

化粧水はただの水?

以前、質問箱でこのような質問をいただきました。

ネットでも化粧水はただの水だ!クリームだけでいい!
という主張もよく見ますので、医者だぞーの考えをまとめました。

結論は『化粧水は必須ではないですが、入れたい機能性成分(美容成分)があるなら化粧水を使う』です。

では、詳細を見ていきましょう!

〇化粧水・美容液・乳液どれが必要?

実は化粧水・美容液・乳液など『油分成分が〇%あったら乳液』など明確な定義はなくてメーカーが勝手に付けているもの。
ある会社の美容液よりも他社の化粧水の方がたくさん機能性成分がはいっているなんてこともあります。
また、乳液は絶対ないとだめ!ということもないんです。

〇化粧水・美容液・乳液の塗る順番

前述したとおり明確な定義はないため、一般的には水っぽいものから塗っていきます。
機能性成分を入れて最後に油分成分で蓋をするイメージですね。

〇化粧水はただの水?

化粧品を作る段階で機能性成分との相性が水っぽいものがいいのか油っぽいものがいいのかで、化粧水タイプかクリームタイプか決まってきます。
つまり、化粧水は水という溶媒で保湿成分や機能性成分を肌に補給するためのものです。
たとえばナイアシンアミドは水溶性成分なので、水っぽいものとの相性がよく化粧水として販売しているところも多い印象です。(美容液と謳っていることもありますが!)
最近では肌のpHを整えたり、機能性成分が入りやすいような軽いピーリング成分が入っていますので、ただの水ではないと個人的には思います。

私は、ピーリング目的の化粧水を使用したり、ナイアシンアミドやビタミンCの化粧水タイプ(美容液とも言える)を使用していますよ。

〇保湿目的なら化粧水は不要?

保湿目的ならクリームだけで十分だ!という主張をされる方は、こちらの論文がよく引用されています。
Comparison of skin hydration in combination and single use of common moisturizers (cream, toner, and spray water)
ただこれは一社の化粧水のみの比較ですし、これだけで全ての化粧水は不要だ!というのはおかしい話ですよね。

保湿の基本は、『水を与えて+蒸発しないように蓋をする』の2段階構造です。
肌に水分を与えるのは必須ですので、それが化粧水タイプなのかクリームタイプなのかはどちらでも良いです。
合う合わないやテクスチャーの好みもありますからね。
あと、皮脂が多い若い方であれば、蓋をする油成分はほとんどいらないこともあります。

保湿の細かいことは別のnoteで↓

以上、参考になれば嬉しいです。

▽Instagramで医学・美容医療にまつわる情報を発信中!
Instagram(初心者向け、ストーリーで質問回答中)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?