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韓国ドラマ「ウエディング・インポッシブル」

主演:チョン・ジョンソ、ムン・サンミン、キム・ドワン、ペ・ユンギョン、パク・アイン
2024年 全12話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★☆
(写真=本作公式Instagramより)

あまり興味はなかったのだが、なぜかBLドラマファングループで話題になっていた本作。ちょっとスレッドを読んでみたら、韓国ドラマにしては珍しく、ゲイのキャラクターが登場しているとのこと。まあ、BLドラマオタクたちはNCシーンがあるかどうかだけが問題なのだと思うが、個人的にもフツーの韓国ドラマにLGBTのキャラクターが出ることがあまりないので、興味が出て観た次第である。

売れない女優とゲイの偽装結婚!

チョン・ジョンソ演じるナ・アジョンは、アクションでもなんでもこなす女優の端くれ。頑張って色々な作品に出るものの、なかなかパッとしない。
そんな時、高校時代からの親友、キム・ドワン演じるゲイのイ・ドハンから、偽装結婚して妻を演じてもらえないかと打診される。彼は祖父が勧める政略結婚をなんとしても避けたいし、自分の性的嗜好も他人に知られたくないため、唯一それを知っているナジョンに頼むのであった。
しかし、ムン・サンミン演じる、ドハンの弟のイ・ジハンは、祖父と異父兄弟に対して家庭内のおける自分たち兄弟のポジションを良くするためにも、何としても兄に政略結婚をしてほしい。なので、アジョンとの結婚をどうにか阻止しようとするのだが。。。

前半はテンポのいい、楽しいコメディー

ナジョンの色々なお仕事シーンから始まり、彼女の家族や仲間、そしてドハンとジハンを取り囲む人間関係が描かれていく最初の数話は、なかなか面白く、スイスイと観進めることができた。

しかしいよいよ偽装結婚の準備となってくると、ジハンとナジョンの関係がちょっとじれったい展開になってくる。個人的にはジハン役のムン・サンミンがあまり好みのイケメンではなかったため、ちょっとストーリーには入り込めない部分もあった。

それでもナジョン役のチョン・ジョンソがとても可愛いので、楽しくは観続けることができたと言える。彼女は初めて観たが、アクションもすごく上手だし、笑っても怒っても、サバサバした感じがとても良かった。

また、ナジョンの父や義弟、ジハンの異父兄や会社のチーム長といったコミカルなキャラが満遍なく配置されていて、どんなシーンにもちょっとした笑いをもたらしてくれるところもなかなか楽しめた。

結局はフツーの恋愛ドラマだったか

しかし、後半に入ると、ますますじれったい展開になってくる。これは、メインカップルにキュンキュンできれば楽しめる要素だと思うが、私はこういった韓国の財閥系ドラマにおける、LGBTの扱いに興味があったので、そちらの展開が気になっていた。

しかし、最終的には偽装結婚の理由であった、ドハンの性的嗜好というのは、あまり大きく取り上げられることもなく、あくまでもジハンとナジョンというカップルを盛り上げていくためだけの小道具だったということか。

個人的には財閥の跡取りがゲイでも認められていく展開になるかと期待していたが、その辺はやっぱりスルーされていた点は残念。というか、韓国ではまだタブーということなのかな。
こういった要素がもう少し取り入れられていれば、面白い展開になったのかなと思うが、ちょっと平凡なストーリーになってしまっていたので、星は一つマイナス。

ただ、この辺を気にしなければ、ドラマとしては良くできているので、面白く観られるだろう。特にキャストのファンであれば観る価値はあると言える。
最後の2話とぐらいはもうちょっとまとめても良かったのではないかと思ったが、可愛いキム・ボムが出てきてくれたので、ちょっと報われた気分かな😍

こちらが予告編。

こちらが軽快なメロディーのエンディングの『Butterfly』🎶


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