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中国ドラマ「愛なんて、ただそれだけのこと」(爱情而已)

主演:ウー・レイ(吴磊)、チョウ・ユートン(周雨彤)、シャー・ハオラン(夏浩然)、マー・ファンディン(马凡丁)
2023年 全38話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=本作公式ウェイボーより)

ふう、やっと一本記事が書ける。。。
引っ越しで忙しかった上、新しい家でのネットがイマイチでやっとモデムを交換してもらうことで問題解決。やれやれと思ったら、疲れからか、風邪でダウン。。。
でも明日からドラマ禁欲生活に入るため、できる限り視聴中のドラマを終わらせようと思い、10話残っていた本作を頑張って完走した。

バドミントン選手から、秘書から、一転して、テニスの道へ入った2人

ウー・レイ演じるソン・サンチュアン(宋三川)は、プロのバドミントン選手であるものの、ここのところずっとスランプで勝つことができず、練習にも参加させてもらえない。

チョウ・ユートン演じるリャン・ヨウアン(梁友安)はY-Sportsというスポーツ用品メーカーの重役の秘書として忙しい毎日を送っているが、自分としては単なる秘書ではなく、もっと色々な企画できる仕事がしたい。何度も上司に異動を願い出ているものの、「女にはそんな仕事はできない」と決めつける古風な考え方の上司にうんざり。

とある案件で遂に堪忍袋の尾が切れ、上司に逆らったため、左遷させられてしまったヨウアン。それは会社がほぼ道楽で運営していたテニスクラブのマネージャーというポストであった。

ヨウアンは身体能力および才能があるサンチュアンに、テニスに転向しないか誘い、テニスクラブを新しく生まれ変わらせることに自分の運を賭けてみるのであった。

スポ根だけじゃない、なかなか凝ったお仕事ドラマ

可愛いウー・レイ見たさに視聴を決めた本作であったが、単なる年下彼氏キュンキュンラブストーリーかと思っていたら、かなり本格的にテニス業界のことが描かれていて驚いた。
トレーラーを見て、バドミントン選手がテニス選手に転向する話というのはわかっていたが、それだけでなく、テニスクラブの立ち上げおよび運営・経営についてのさまざまな側面に触れられており、全38話で長いなぁとは思ったものの、色々と見応えがある内容であった。

プロを目指すソン・サンチュアン

あるトラウマが元で、バドミントンでなかなか成果を出せなかったサンチュアン。猛烈に努力してテニス選手になるものの、やはりそのトラウマをまだ完全に克服できていなかった。そんな彼の成長物語となっており、プロになるまで、そしてプロになってからのさまざまな試練が丁寧すぎるぐらい描かれており、テニスだけではなく、おそらくプロのアスリートには共通するであろう、彼らの立ち向かわなければならない困難な道のりの描写は、これだけでも十分なストーリーであっただろう。

ただ、これだけだったら、オリジナリティがないかもしれない。スポ根ドラマはいくらでもあるからだ。

テニスクラブの経営とは

なんでもこなす秘書だったヨウアンがチャレンジするのがテニスクラブの経営。資金集めから生徒募集、コーチも実績のある人を選ばないとならない。
全く知らない業界でのビジネスを、一生懸命勉強して、一つ一つの障害、困難を乗り越えていく。ヨウアンを支える人も出てきて、皆が一つのチームとなって夢を叶えていくのだが、その過程もとてもよく描かれていたのではないかと思う。

ラブストーリーとしてもいいし、キャストも皆よし

チョウ・ユートンは少し前に別のドラマで見ていたが、そちらでは正直イマイチだったので、本作でも全く期待はしていなかった。
ところが、彼女はこういう「仕事のできる女」というのが結構うまい。女優として見直した。

それにしてもウー・レイ!
もう彼は完璧!としか言いようがない。特に本作のバドミントン、テニス、といった似ているようで、全く異なる競技を、プロ並みにこなしちゃっているところが信じられない。ものすごいハードな特訓があったのだと思うが、若いとはいえ、やはりこれは彼の役者根性がなせる技ではなかったのかと思う。プロのアスリートも顔負けじゃないか。

しかもそれだけでなく、子犬ちゃん彼氏ぶりにキュン😍死者続出❣️途中まではまあまあリアタイで視聴していたが、特に2人が初めて❤️するあのエピソードのあたりは、SNSやドラマファングループでは大騒ぎになっていた(笑)。
カップルとしてのケミもとても良かったので、そういう意味でも満足であったと言える。

もう1人、キャストとしてなかなか良かったのがテニスプレイヤー仲間のジャン・ジャオジャオ(蒋焦焦)を演じたシャー・ハオラン。

角度によっては目黒蓮に見える彼、駆け出しの俳優のようだが、金持ちボンボン役をコミカルに演じていてとても良かった。今後注目してみよう。

サブカップルのストーリーも良かったし、また、展開としてなかなか興味深かったのは、ヨウアン、サンチュアン、ジャオジャオの親たちの離婚のストーリー。自分たちの離婚を棚に上げて子供たちに「きちんとした」結婚を強制する彼らも、考え方を変えていかざるをえない。
他のドラマによく見られる結婚への典型的な考え方に少し変化が見られるようになった面も、このドラマの飽きさせない側面であったかもしれない。
メインカップルによくあるドラマチックなプロポーズや結婚式のシーンがなかったところは評価したい。

こちらがなんと!今気がついた!!レイニー・ヤン(杨丞琳)が歌っている同名のエンディングテーマ🎵


これから2週間ほどドラマ禁欲生活に入ります。次回の更新は8月21日以降の予定です。

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