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タイBLドラマ「609 Bedtime Story」

主演:オーム・ティティワット・リットプラスート、フルーク・ナタット・シリポントーン、エミー・タソーン・グリンニアム
2022年 全11話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★☆☆
(写真=WeTVより)

『UWMA』の主演カップルとして有名な彼らだが、別の作品を観てみたいと思っていたところ、本作が登場。トレーラーを見たらなんだか面白そうだったので、全話配信されるのを待って観始めてみた。

”毎晩時空を超えて出会う2人”

609号室で暮らすマム(オーム)はパブの経営者。酒と女遊びを繰り返していたある日、部屋で眠りに落ちたマムの前に見知らぬ男性デュー(フルーク)が現れる。初めて出会ったはずなのに「会いたかった」と言って強く抱きしめてくるその男性に困惑するマムだったが、2人はそのまま体を重ねる。しかしその後、マムの目の前で彼は何者かに銃で撃たれてしまうのだった。

その日以来、夢の中の見知らぬ彼の事が頭から離れないマム。女性と関係を持つことで彼を忘れようとするが、不思議な夢は繰り返され、毎晩609号室で彼と会う日々が続く。そんなある日、夢の中の世界が現実世界の時間を逆走したパラレルワールドであることにマムは気づく。そして現実世界でも対面を果たした2人。マムは彼と最初に出会った日が彼にとって“最期の日”であったことを知り、その残酷な運命を変えようと決意するが…。

本作日本の公式サイトより

と、公式サイトのあらすじをそのまま引用。
全11話となっているが、最終話は2つのバージョンがある。
11.1  DREAM ON
11.2  WAKE UP

というもので、オリジナルのWeTVで視聴すると、10話の後、自動的にまず11.2の方が出てきて、後から11.1 となる。

なんだかよくわかんなかったんですけど!!??

実は最終話まで視聴して、色々とわからないことだらけなので、この記事にはネタバレタグをつけて、疑問点を挙げてみたい。なので、これから視聴予定の方で、知りたくない方は、また観終わってから、疑問点を共有してください!
あるいは、読んでみよう、という方は、この疑問点を参考にしていただければ。
ちなみに私は英語字幕で視聴。英語の文法的問題点は別に感じられなかったので、とにかく物語の構成が???という部分が多かった。

(1)時間逆走、よくわかんない問題

パラレルワールドが、1日にある一定の時間だけ、ある場所で、ある特定の人物の間で共有できるというのは理解した。ある意味、韓国ドラマ『カイロス』的なものである。
しかし、デューの世界は逆走しているという点が、いまいちよくわからなかった。最初の数話では、「○月○日 マムの世界」「○月○日 デューの世界」と出てくるのであるが、これもよく気を付けてメモでもとっておかないと、途中からわからなくなってくる。

そしてデューの世界は時間が戻っているので、彼を撃った犯人を探すというミステリーっぽい展開にはなるのだが。。。(次の疑問へ続く)

(2)デューを撃ったのは結局誰?

私としては三人候補が出てきたと理解した。
1. マムの妹のミント
2. デューの叔父の手先
3. マム

答えだが、「マム」で合ってるだろうか?でもこれも一応この事態を回避できたということなのだろうか?なんかミステリー部分がうやむやになってしまった感があったのだが。。。

(3)デューの父の会社での叔父の不正問題、どうなった?

(2)の疑問で叔父の手先が出てくるが、自分の不正を暴こうとしているデューを消そうと、叔父があれこれ画策する。しかし、これも結局デューが従兄弟である叔父の娘を助けたことで、なんだかチャラになったよう。しかし不正問題はそのままのような。。。
ま、いいか。。。ラブストーリーに関係ないしね。

(4)デューの仕事はデザイナーが先か?父のタイル会社が先か?

2つの最終話を見ると、この疑問が頭に浮かぶ。私は途中まではデザイナーだったけど、父に催促されて父の会社で働くようになったと理解していた。
しかし、最終話で、あれ?となった。「やっぱり自分の好きなことをやりたい」とデザイナーになるんだか、なったんだか。。。
この辺が(1)の「時間逆走」がよくわかっていなかったからなのだろうか。なんだか腑に落ちなかった。

(5)パラレルワールド、いくつあるの?てか、必要だった?

これは最終話でこの疑問が出る。11.1話で2人の違う次元のマムが登場するからだ。この辺、多いにごちゃごちゃ感あり。
そして、この「パラレルワールドの必要性」、これは最後の11.2話の終わり方だと、全く必要がなかったと言える。普通に、「妹の想い人を兄ちゃんが横取りするストーリー」である(これもどーよ?)。しかも急にカミングアウト問題なども入っていて、唐突感あり。
いや、それらをうやむやにするのに、パラレルワールドを取り入れたのか。

メインキャストの演技は見どころ

というわけで、多いに疑問点およびツッコミどころがあった本作であるが、最後まで見られたのは、このメインカップルのオームとフルークの演技&ケミが良かったからである。
オームは劇中、歌も歌っており、なかなかいいので、これから他の作品も観てみたい。

パラレルワールドをテーマとするなら、これは多分、物語の構成は日本や韓国とかの方が上手に作ると思う。プロットが悪くないだけに、ちょっと残念感があるが、マンネリ感があるタイBLドラマの設定に、新しい局面を入れたとも言える。
こちらのドラマファンの方は必見と言えるだろう。

こちらが主題歌🎵
劇中ではオームもギターで披露。とてもいい曲である。



書き終わってから、もう一度うさ吉さんの記事を読み直し。ああ、いくつかきっとうさ吉さんの方がちゃんと解釈されてました!やはりメインカップルへの思い入れ度が違うのか。。。(笑)


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