主演：クアン・シャオトン(关晓彤)、ホアン・ジンユー(黄景瑜)、ダレン・チェン(官鴻)
2020年
いしゃーしゃ的オススメ度：★★★☆☆

2020年10月に公開されたばかりのホアン君のこの映画、まさかこんなに早くネット配信されるとは思っていなかった。

不思議の国のアリスっぽい設定

ホアン君演じるハン・ビン(韩冰)は音楽プロデューサー、クアン・シャオトン演じるリン・シャオシー(林晓曦)は写真スタジオに勤めている。二人は小学校時代からの親友で、一緒にスナックを食べたり、食事をしたりする仲ではあったが、つきあっているというわけではなかった。
ある日、シャオシーのスタジオに彼女が大ファンである、ダレン・チェン演じる人気急上昇中のアイドルのホアン・コー(黄可)が撮影にやってくる。彼はかっこいいが、口が悪い。シャオシーは彼が「顔は可愛いのに、太っていて中身の良さが見えない」というような彼女の悪口を言っているのを聞いてしまい、落ち込む。一旦は決心してハン・ビンと一緒にエクササイズをしてダイエットをしようとするが、全然続かない。

かっこいいアイドルか、幼馴染か

しかしここで運命が変わる。シャオシーはちょっと前に怪我をした白ウサギを見つけて、介抱してあげたのだが、その白ウサギが彼女を魔法の館に連れて行き、痩せることができる「魔法の薬の小瓶」をくれるのだ。早速薬を飲むシャオシー、痩せて可愛くなった姿でホアン・コーの前に姿を見せると、彼は彼女に一目惚れしてしまったのであった。
痩せたシャオシーは「アリス」と名乗り、ホアン・コーに食事やデートに誘われていくのだが、心配性なハン・ビンがどこにでもついてくる。他の人は痩せたシャオシーに気付かないのだが、ハン・ビンはすぐに見破っていたのだった。デート中の危機をハン・ビンは救ってくれたりするが、ホアン・コーの方がやっぱり優しくてかっこいい。

ところが、魔法の薬はその効果が毎回10時間しかもたない。もしホアン・コーと付き合えるなら、一生痩せたままでいたい！そう願うシャオシーは再び魔法の館に赴き、永久的に痩せたままでいられる薬をくれるよう懇願する。外ではウサギに姿を変えていた神秘の老人は薬をあげることができるが、それなりの代償を払わなければならないという。シャオシーはその代償を払う覚悟が本当にあったのだろうか？

なんとなく弱いストーリー

もちろんホアン君目的で観た映画であったが、ライバルとなるアイドル役のダレン・チェンにも興味があった。彼は中国版「花より男子」の「流星花園2018」で花沢類役をやって大人気となったが、その後も立て続けに時代劇やドラマに出演し、中国版F4の中では現在一番人気があるのではないかと思う。ほんわかした花沢類の印象しかなかったので、今回のクズ男という設定はなかなかよかった。
クアン・シャオトンも初めて観たが、子役からやっている結構キャリアの長い女優らしい。
ホアン君はこの映画では私の好きなタイプのシャイな青年の設定。アイドル相手に嫉妬する姿がとても可愛くて、そこはキュンキュン度が高かった。

このように3人のメインキャストはとても良かったのだが、なんともストーリーラインというか、脚本がイマイチだったのが正直な感想。プロットとしては「不思議の国のアリス」の体が大小に変化するのを、太る、痩せるに置き換え、悪くないと思うのだが、私からすると2019年の韓国ドラマ「Perfume」の出来損ないみたいな感じがしてしまった。まあ、映画とドラマを比べるのも良くないが、もう少し面白くできたのではないかと思う。
メインキャストのだれかの大ファンなら観る価値はあり。

こちらが主題歌♪