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台湾ドラマ「ママ、やめて!」(妈,别闹了!)

主演:ビリー・ワン(比莉)、 アリッサ・チア(贾静雯)、アリス・クー(柯佳嬿)、ウー・カンレン(吴慷仁)、リン・ボーホン(林柏宏)、ジェイ・リチャードソン、コウ・シーシュン(寇世勋)
2022年 全11話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★☆☆
(写真=Netflix公式サイトより)

サブスク地獄に陥っている私であるが、観たいドラマが多すぎて、そのサービスも全部享受できていないところが悩ましい(欲張りすぎ?笑)。

加入している各種サービスの中、個人的におそらく一番コスパが悪いのがNetflix。加入した頃は珍しく、いろいろと観ていたが、欧米系の作品はもうあまり興味がないし、韓国ドラマもこれ!と興味を惹かれるものが少ない。まあ、韓国ものは楽天VIKIの方が元々充実しているので、こちらで視聴するから問題ない。しかし、ネトフリは華流のラインナップもイマイチである。まあ陸劇はすでに中国のサービスに加入しているので、これもいいか。。。

もったいないかも!と、久しぶりにネトフリにアクセスしてチェックしたら台湾の新作が何本か出ている!早速2本観始めてみたが、キャストがみんないいし、全話配信されている本作をまず視聴。

ママ、婚活するってよ!

夫と5年前に死別した、ビリー・ワン演じるメイメイ(玫玫)は、国語教師兼恋愛小説家として家計を支えている長女ルーロン(如蓉、アリッサ・チア演)と、役立たずの次女ルオミン(若敏、アリス・クー演)と一緒に暮らしている。彼女たちはそれぞれ夫であり父(コウ・シーシュン演)のロスを心に抱えているが、メイメイはそんな嘆きくれる日々に別れを告げようと決心。婚活を始めることに!
取っ替え引っ替え台湾人の男性とお見合いまたはデートするも、なかなかうまくいかず、今度はネットのマッチングサイトで見つけた世界中の男性に、チャットしながらアプローチしていく。

そんな母に呆れ返る娘たちであったが、ルーロンは長年の憧れの先輩(ウー・カンレン演)との再会、ルオミンは女たらしのダメ男彼氏シャオチャー(小查、リン・ボーホン演)との別れを通して、自分たちの生き方を模索していく。

コメディでありながらも人生について考えさせられる

少し前にも日本ドラマ『持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜』でも、妻と死別した父親が婚活する物語があったが、こちらは母親版で、よりコメディタッチに仕上がっている。小説を原作としているらしいが、世界各国の男性相手に、英語もろくにできないのにアプローチしていく姿には笑ってしまう。

しかし、長年不仲になっていた親友との再会や、もう一人の親友や隣人の夫の死など、長く生きている人生ならではのエピソードも含まれており、しんみりもさせられる。
少し趣向は違うが、ちょうど先日視聴した同じく台湾の『おんなの幸せマニュアル〜俗女養成記〜』とも共通する、”女の一生”をテーマとしたものとしてはなかなか面白かった。

構成がドタバタ、ゴチャゴチャしすぎ

主人公のビリー・ワンは本作で初めて見たが(実は調べたら2002年の『流星雨〜美作篇』で見てるはずだが、もちろん記憶なし)、他はほぼほぼ好きな俳優たちで、それも本作を選んだポイント。
アリッサ・チアは『悪との距離』などのシリアスな雰囲気しか知らなかったが、今回のコミカルでちょっと鈍臭い感じがなかなか良かった。アリス・クーも”いい女”っぽい役が多いが、ダメ男が忘れられないダメ女バージョンもいい。

ただ、全体的な構成がゴチャゴチャしすぎている。夫または父との思い出が色々と出てくるものの、ゴチャゴチャと挿入されている感じで、いまいちそこまで強く彼女たちのロス感に共感できなかった。もう少しじっくり思い出の部分が語られると良かったのかとも思ったり。

リン・ボーホンのダメ男バージョンは可愛くて良かったが、ちょっと納得できなかったのがウー・カンレンの役!役名も一応あるようだが、終始「先輩」として登場する彼の存在意義は正直言ってよくわからなかった。結局はただ単にルーロンの仕上げた小説『千の仮面を持つ先輩』の主人公ってこと?それともただのコンビニの店員?私が何か見落としていたのか?
ルーロンが”俳優のウー・カンレン”に憧れていたのか、先輩に憧れていたのか、なんかよくわからなかったんですが。。。(汗) 

台湾ドラマのドタバタ感に慣れている人なら問題ないと思うが、初めて台湾ドラマを見てみようと思う人にはどうかな?年齢層も、あまり若い人にはピンとこないかもしれない。ストーリーとしては面白いし、キャストも全員いいが、オチはタイBL『Lovery Writer』的でちょっと新鮮味無しなので、オススメ度としては三つ星にしておいた。

ちなみに舞台はオーストラリアにも移るが、オーストラリアを代表する名所も見られ、まあオマージュとしてはいいだろう。ただ、私は聞き分けがつかないが、ロバートをはじめ、オーストラリア人として登場する人たちの英語のアクセントが「オージーじゃない!」などのコメントもあるようで、そんな観点からもみたら割とツッコミどころの多いドラマなのかもしれない。
まあ、全11話(1話約60分、45分ぐらいのエピソードもあり)なのでささっと観られる作品ではある。

こちらが予告編。ちょっとこの予告編の構成にも異議あり。

こちらがドラマや映画の主題歌なら任せて!っておなじみのエリック・チョウ(周兴哲)が歌うエンディング『最後一堂課 Graduation』♫


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