主演：ヴィクトリア・ソン(宋茜)、オウ・ハオ(欧豪)、ライアン・ジャン(张赫)、ホー・ドゥジャン(何杜鹃)、ダイ・ジンヤオ(戴景耀)
2021年　全29話
いしゃーしゃ的オススメ度：★★★★★
(写真＝sohu.comより)

ここのところ、オリンピックやらなんやらで、なかなかドラマ＆映画を観る時間が作れない。アーチェリーとか競歩とか、ほとんど見たこともない競技も見てしまったり。サッカーも残念だったな。
華流ドラマファンのグループでは現在、ヤンヤン＆ディルレバ主演の新ドラマ（←これ、1話観たがたぶん挫折）や、クリス・ウー事件で大騒ぎ。そんな中、ほとんど話題にも上っていない本作だが、個人的には面白くて割と一気見で完走した！

記憶喪失のヴァイオリニストをめぐるミステリー

恋愛ドラマかと思ったら、実はきちんとしたミステリーだった本作（相変わらずあらすじ読まなかったので、汗）。ヴァイオリニストである主人公、ヴィクトリア演じるロー・チェンイー(罗芊怡)は北海道で雪崩事故に遭い、顔を負傷してしまった。整形手術を受けて元通りの顔になるが、記憶喪失になってしまっていた。
傷が完治し、6ヶ月後に中国に戻った彼女。3人の男性が彼女の人生に関わってくる。果たして、彼らの言っていることは本当なのか？

(1) ホー・ユーズー(霍佑泽、オウ・ハオ演)：大企業の社長で、チェンイーと婚約しており、北海道でヴァイオリンをプレゼントし、プロポーズした。豪邸でずっと一緒に住んでいたと言っている。
(2) チーファン(齐帆、ダイ・ジンヤオ演)：ヴァイオリニストで、かつてはチェンイーとはバンドメンバーかつ恋人同士であったと言っている。しかし、彼女がキャリアのためにユーズーと付き合うようになってしまったが、なんとしても彼女と寄りを戻したい。
(3) ユーハン(宇航、ライアン・ジャン演)：病院で働く外科医。チェンイーが家から抜け出して、倒れてしまった時に助けるも、その事実を隠していた。診察して、チェンイーの記憶喪失に疑問を持つ。

失くしたと思っていた記憶は実は。。。

ユーズーとチェンイーは、定期的に「カラー・ガラ」というチャリティイベントを開催し、地方にある貧しい子どもたちが音楽や美術を勉強できる学校を支援している。日本から戻ってからそのコンサートが予定されていたのだが、チェンイーはヴァイオリンの弾き方さえも忘れてしまっていた。

ユーズーは無理に弾かなくてもいいと言うのだが、チャリティコンサートのためにもチェンイーは練習しようとする。そして迎えるコンサートの当日、なんと、もう一人のチェンイーが現れた！
チェンイーが二人！どちらが本物なのか？

主演の二人が思った以上に良かった

これ以上はミステリーなので、あまりネタバレはしたくないが、2016年の栗山千明主演の日本ドラマ『コピーフェイス〜消された私〜』をご覧になった方なら、なんとなくピンとくるかもしれない。
小説とかが原作ではないようだが、割とよくできたプロットで、音楽演奏の部分ももなかなか良かったし、ヴァイオリニストの役も、歌もダンスも上手い元アイドルのヴィクトリアならでは。彼女も2021年をもってやっと韓国のSMからも解放されたようなので、これからは中国で本格的に活動していくのだろう。
オウ・ハオとは既に2019年の中国ドラマ「Love Under The Moon (山月不知心底事)」で共演しており、これは未視聴なのだが、本作での二人のケミストリーがなかなか良かったので、ちょっとこっちにも興味が出てきた。
オウ・ハオは他のドラマでちょい役では観たことがあったが、主役は初めて。好みのイケメンではないが、見ているうちになかなかいい俳優だなぁと少し惚れてしまった。

主役をはじめ、キャストは子供たちも含めてみんななかなか良かったが、唯一のツッコミどころは北海道(笑)。一部、北海道を舞台にしているシーンがあるのだが、本作は2020年に撮影されたようなので、本当には日本でロケはしていない。おそらく中国国内のセットだと思うが、うーん、もうちょっと日本らしくしてほしかったと思ったり。また一応”日本人役”として数人登場するが、彼らの日本語が。。。(笑)。日本語の発音がなかなか良かったのは、ヴィクトリアとソン・ジョンナン(宋正南)という役で出てくるタオ・ハイ(陶海)。まあ、これも私が日本人だからの感想だろう。北海道というロケーションについてはゴニョゴニョ言いたいこともあるが、日本料理はとてもポジティブな形で出てくるので、この辺は視聴する方も大目に見てあげてほしい(笑)。

こちらがエンディングテーマの《选择去爱你》♪

実は観終わってから、オウ・ハオが元はラッパー＆シンガーとしてデビューしていたことを知った。こちらは歌番組で彼が中華圏では有名らしいこの曲《一生所爱》を広東語で歌っているもの（香港映画「チャイニーズ・オデッセイ」の挿入曲）。