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韓国ドラマ「軍検事ドーベルマン」

主演:アン・ボヒョン、チョ・ボア、オ・ヨンス、キム・ヨンミン、キム・ウソク
2022年 全16話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=dramabeans.comより)
(2022年9月18日 予告編動画リンク追加)

今年の韓国ドラマ、いいのはBLだけじゃない!
Netflixのはなかなか観たい作品がなくて、あまり観ていないが、楽天VIKIの方はもう観たい作品が目白押しで、時間が足りない!しかも韓国ドラマだけではなく、各国BLドラマも続々と出されるので、視聴リストがパンパンである。
これはアン・ボヒョン出演が決まった時から楽しみにしていた作品。
しかも、本作でもあまりにもカッコよくて、はい、アン・ボヒョン様・推し第4号に決定です❣️韓国人俳優では初のベスト5入り〜(ってそんなのどーでもいっか!笑)。ま、上位3人は割と長い間ポジション不動で、4位以下は結構頻繁に変わっちゃうんだけどね。

韓国初の軍事裁判所を舞台にした物語

アン・ボヒョン演じるト・ベマンは高校時代は問題ばかり起こしていて、結局中卒だが、勉強して司法試験に受かり、晴れて弁護士になる。しかし、中卒ではどこの法律事務所でも雇ってはくれなかった。面接で怒り狂うト・ベマンに目をつけたのは、一流法律事務所のキム・ヨンミン演じるヨン・ムング弁護士。彼はト・ベマンに自分の下で軍検事として5年間働いたら、莫大な報酬、そして法律事務所のパートナーとして迎えるという”断れない”提案とするのであった。

お金のためにヨン弁護士の言いなりになって軍検事を務めるト・べマン。そろそろ任期が終わる頃に、チョ・ボア演じる新しい軍検事チャ・ウィンが法務部に配属されてくる。彼女は実は、”復讐”という明確な目的を持って軍検事になったのであった。

誰への復讐かというと、オ・ヨンス演じる初の女性師団長となったノ・ファヨン。チャ・ウィンは彼女に父親の会社を乗っ取られ、挙句の果てには事故に見せかけて父を殺されてしまっていた。そしてその復讐にト・ベマンにも協力してもらいたいのであった。
しかし、なぜト・ベマンの協力を必要とするのか?
ここから巨大な権力を相手にした復讐劇が始まる。

”犬”が主役の物語

と書くとちょっと誤解を招くかもしれない。『名犬ラッシー』や『ハチ公物語』のように本物の犬が主役なわけではないからだ。
しかし、本作は二人の強力な意志を持った主人に忠実に仕える猟犬たちの物語であるといえる。

まずメインの主従関係は見出し画像にもあるが、復讐のためにはなんでもやるというチャ・ウィンに仕えるト・ベマン。この「ト・ベマン」という名前が韓国語で書くとどうも「ドーベルマン」とほぼ同じのようで(注:こう理解しましたが、韓国語ができないので、間違っているかもしれません)、同じ目的があるとわかったト・ベマンは彼女と共にそこに向かって突き進んでいく。

そしてもう一組の主従関係は、軍の師団長ノ・ファヨンに仕えるヨン・ムング弁護士。ノ・ファヨンは軍隊内で女性初のトップにのし上がるため、それこそ本当になんでもやってのける。ヨン弁護士も忠実だが、腹黒い部分も持ち合わせており、ある時主人に噛み付くのである。こういう役は本当にこのキム・ヨンミンは上手い。

唯一出てくる本物の犬はこちら、ボルトで、キム・ウソク演じるノ・ファヨンの息子で問題児のノ・テナムの愛犬。本作ではどの”ドーベルマン”もとても忠実で、こんな”犬”たちの活躍が見どころといえる。

スワロフスキーのような超豪華な首輪をしているボルト(Picture CTTO)

軍事裁判における正義

主人公たちは軍検事であるが、彼らは軍隊内で起こった事件の裁判を担当する。
しかし、ここでも権力、階級がものをいい、いくら事件の被告であっても階級が上の者が裁かれることはない。
下っ端の兵士たちに正義を訴えるチャンスはなく、泣き寝入りをするしかない。
そんな軍事裁判のありように、チャ・ウィンとト・ベマンは少しずつメスを入れていこうとするが、権力者たちも黙ってはいない。

本作は残念ながらキュンキュン要素は一切ない(涙)。復讐劇をメインとしているものの、フィクションとはいえ、軍事裁判を通してみる軍隊内の権力抗争はなかなか興味深い。こういう内容のドラマは韓国でも初めてのようなので、本国ではどのような評価になっているのかも知りたいところである。
趣旨は違うが、同じく韓国ドラマの脱走兵に焦点を当てた『D.★P.-脱走兵追跡官-』のストーリーとも繋がる部分がある。本作の方がより上層部の人事が絡んでいるため、内容的には深い。

また、組織内に潜入し、復讐劇を繰り広げるヒロインというと、これも『マイネーム: 偽りと復讐』の既視感があるが、本作の方がずっとドラマチックである。個人的にはハン・ソヒより本作のチョ・ボアの方が全然可愛いし、アクションもすごくて気に入った。
上記両作品が好きな方なら、本作も楽しめるのではないかと思う。

キャストも、軍服姿もスーツ姿もカッコいいアン・ボヒョンをはじめ、アクションが見もののチョ・ボア、そして冷徹な女を演じるオ・ヨンスなど女性陣がとてもいい。
そして私はどうもいつも悪役にハマるようだが、本作ではバカ息子を演じたキム・ウソク!第1話目と最終話では別人のように変わる、彼の演技は絶対の見どころである。

現時点では日本での公式配信は決まっていないようだが、これも個人的には既に今年のベストドラマ入りなので、アン・ボヒョンのファンも増えてきていることだし、ぜひとも配信してほしい。

(修正)日本でも衛星劇場で放送決定!今ボヒョンも来日中!

こちらがオープニングテーマ♫(音源のみ)

(2022年9月18日 予告編動画リンク追加)
日本でも放送されるので、観られる方は是非是非!!!!


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