見出し画像

「毎週水曜日は習い事がありますので定時で帰らせていただきたいのですが…」

勇気を振り絞り私はボスに言った。

「いいよ」

そう言われてから2か月は経とうとしているがいまだ定時に上がれたことがない。
補足するともう10年以上定時に帰れていないんだが…

え?かえればいいじゃん?
馬鹿だって?
わかってるよ…そんなこと。

そしてまた水曜日がきた。
よし!今日こそは頑張って定時で帰ろう!そう心に決めた。

ボスは夕方になると仕事がのってくるタイプで4時頃からスピードが上がり次々と私のデスクに記録や書類をおいていく。

私はボスの仕事を処理しながら自分の仕事もする。そしてアレやコレやも電話やら雑用だって全部一人だ。

そして只今5時20分いつも通りにデスクに仕事の小山ができた

よし、言う!

「私、もう時間なので途中になります…」

「いいよ!でも君ならすぐ終わるやつばっかじゃん?あ!早く出してあげなきゃ相手方に悪いか、まぁ、明日でもいいけどね」

「…」

落ち着け!自分!ふぅーーー!
がんばれ!自分!ふぅーーー!

焦る気持ちとボスへの苛立ち
なんで“定時に帰る”という
こんな簡単なことができないのか訳のわからない気持ちに指先が震えてくる

「すぐ終わる?何がだよ!」

なんでいつも今日出すべきものを夕刻ギリギリに思い出してやろうとするんだよ!
お前は文面を起案した時点で終わりかもしれないが部下たる私は「『責任校正』であとはよろしく」と言い放たれるや、校正・宛名・切手の重さなんかにも気を配りながら慎重に失礼のないように仕上げてんだよ!
そうでなかったとしてもだ!
単純に事務作業だとしてもだ!
ダイレクトメールならどうよ?
同じ文面を10人にだすとしたら事務量は1分てな訳にはいかないだろ!すぐになんて終わらないんだよ!くそっ…くそっ…なんだよ!

心の中だけじゃ収まらず
友達にラインでひとしきり愚痴りやっとのこと落ち着いた。

そして…私は…

「今日は帰りがけにバタバタとせかして申し訳ありませんでした」

とボスにメールした。

そして…

その翌日…

あれ?…?…?

私は酷い目眩に襲われ
立ち上がれなくなった。 

(完)


なんてね、自分のことちょっと殴り書きしたショートでした🤭文章なんてかけないからめちゃくちゃやわ🤣

それにしても本当にどうしていいかわからない。私のような人は結構いるんじゃないか。自分が悪いと言われればそれで終わりだけど、それにしても、これリアルなことで些細なことがスムーズに叶わないこと、しかもそれが無理難題でもサボリでもなく起こり続けることの雇われる側のストレスの莫大さは一部の雇用主には永遠にわからない。
たった5分と思うのかもしれない。
大した時間でも大した仕事でもないと思うのかもしれない。
実はその5分は従業員が早退や有給を取りたいのを我慢して頑張って作り上げたギリギリのスケジュールであることかもしれないのにその想像ができないんだ。子供のお迎えや介護や配偶者が具合悪いかもしれないじゃない?そんな中で仕事では迷惑をかけないようにしようとしているかもしれない。でもそうゆうことは悪気なく気付かない。悪気なく。本当に悪気がない。人柄も悪くなかったりするからタチが悪い。
そうこうしてこのハードなワンオペパラリーガル信子の限界は近いのである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?