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エアチケット手配 【ポルトガル旅行 準備編2】

ポルトガルはユーラシア大陸の西の果て。
日本から直行便はないため、
国際線を乗り継いでゆくことになるのだが、
今回はターキッシュエアラインズを利用して、
イスタンブール経由ポルトガル行きの航空券を手配した。
 
・・・と一言で書いてしまえばあっさりしたものだが、
どのルートで行くかは、最初に考える重要なポイントの一つだと思う。

私にとってルート選択は、旅の準備段階における楽しみの一つだ。
航空券比較サイトの「スカイスキャナー」を使い、
費用はもちろん出発時刻や現地到着時刻、乗り継ぎ時間、マイル積算など、あらゆる面を考慮して自分なりの最適解を導き出した。

今回は、夜に羽田を出発する
ターキッシュエアラインズを利用することにした。
イスタンブールを経由して、リスボンin、ポルトout。

ちなみに出発は、夏休みシーズンを外し、
気候が落ち着いてくる9月下旬に決めた。

日程とルートが決まったら、いよいよ予約。
旅行費用の中で最も大きなウエイトを占める航空券を購入する時が、最も緊張する瞬間だ。

爆上がりしていた燃油サーチャージの価格も、
今年に入ってから(正確にいうと22年12月発券分から)緩やかに下降していて、8月に入るとさらに1ランク下がることは明らかとなっていた。
けれど8月まで待っていて、狙っていた便が満席になったり
(ま、これはめったにないかもしれないが)、需給のバランスで
思いのほか値上がりしたり(これはあり得る)したらどうしよう、
という不安と焦りには勝てなかった。
7月の初旬、出発までまだ2カ月半もあったが、思い切って予約を入れた。

いつもなら、利用する航空会社のウェブサイトから直接予約するのだが、
今回は代理店から購入した。
というのも、直接購入するよりも旅行代理店を通した方が、
若干ではあるが安く購入できそうだったからだ。
スカイスキャナーが提示したいくつかの代理店の中から、
信頼のできる日系A社を選んで購入することにした。

A社のサイトで購入するには、まずA社に会員登録をする必要があった。
消費者としては、1回きりかもしれない「ご縁」のために
IDやパスワードを登録し、ある程度の個人情報を入力する一連の作業は
正直面倒なのだが、旅行会社の立場になって考えると、
顧客データを収集しなければ意味がない。
その考えも分かるので、おとなしく会員になり、
無事、狙っていたフライトを手に入れることができた。

しかし、ここからが最初の「困難」の始まりだった。

航空券を購入した後、私が真っ先にやっておきたかった事は、座席指定だ。ターキッシュのエコノミークラスは座席指定料金がかかる、
という情報は、事前に仕入れていた。
一人旅で、外国語でのコミュニケーションがほぼほぼできず、
往路は片道13時間以上、復路も11時間というロングフライトになるので、
3列シートの中央席だけは絶対に避けなければならなかった。

日頃、倹約家を自認する私も、さすがにここは投資と考え、
座席指定で少しでも快適な座席を手に入れようと考えていた。
2カ月半も前に予約を入れたのは全て座席指定のためでもあったといえる。しかし、予約完了後にA社から届いたメッセージに私は、くらくらした。

「Eチケットは遅くても出発3日前までに発券します。」
え、どういうこと? もう支払いも済んだし、すぐに予約コード
(ターキッシュのサイトで座席指定する場合に必要)が送られてくるんじゃないの? えー、聞いてないよーー。 

旅行代理店がどういうルートでチケットを入手するのかは分からないが、
これまでの自分の経験が通用しない場面に、早くも遭遇してしまった。
仮に最悪のケースとして、出発の3日前に
Eチケットが手配できたとしたら、
おそらくその頃には窓側の席も通路側の席も既に埋まっているのでは?
となると残りは、絶対に避けたい中央席になってしまう。
それだけは絶対に嫌!嫌!嫌!

せっかちな私は、A社に電話を掛けた。
入金と同時にEチケットが発券されるわけではないという状況は理解したが、せめて通常、何日後くらいに発券されるのかある程度の目安を確認したかったのだ。

しかし電話口から流れてくるのは自動音声で、
内容はウェブサイトに書かれていることを復唱するばかり。
全くらちが明かない。

自分の思い通りに事が進まなかったことに腹を立てた私は、
A社のお客様サービスセンター(サービス全体についてのクレームなどを
受け付けている部門だと推察)のメールアドレスを見つけ、
私がどれほど座席指定を重視しているか、
今回の事にどれだけ驚き、そして失望したかを「やんわり」と伝えた。
旅行会社にとっては甚だ迷惑な客だが、
そういう客も実際にはいるということを、ぜひ分かってほしかった。

この「抗議メール」に対する返事は割と早く届いた。
「××様のEチケット発券は8月頭を予定しています」。
ふーむ、出発まで1カ月半といったところか。
私としては微妙なタイミングだと感じたが、
もう今更取り消すわけにはいかない。
指定したい座席がなくならないことを祈るばかりだった。

ということで、今回の学び。
代理店経由でチケットを手に入れるときは、
こういう落とし穴というか、
自分の思い通りにならないことがある。
値段さえ折り合いがつくなら、
やはり利用する航空会社から直接予約したい。


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