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今こそ逆噴射プラクティスを振り返る【自作品ピックアップ】

みんなやっていたので、前々から便乗しようと思っていたライナーノーツ。しかしあの良い感じに記事を挿入するアレのやり方がわからず、のうのうと過ごしていたらもう最終日一歩手前になっていた。
夏目漱石のKが「精神的に向上心のないやつは死ぬ」みたいなことを言っていたが、つまりはそういうことなのだろう。
というわけでやらねばならぬ。全作品は流石に紹介できないので自作品ピックアップだ。自分でも面白いと思えるやつや、何故かスキ!が多い奴を決断的に紹介だ。
(ちなみに調べたら記事のリンクをコピーアンドペ-ストするだけであの良い感じになるので驚きだ!)


①クイージーQ


この作品は逆噴射小説大賞で一番最初に投稿したやつだ。
逆噴射小説大賞と聞いて、まずパルプとはなにか?自問自答から始めた。
考えに考え、最終的に『パルプとはHIPHOPである』という答えに辿り着いた。これは真理である。
故にギャングスタラップでスターダムに駆け上がろうとする少女を主人公にした。彼女はスターになるため裏の世界に足を踏み入れる。

②サグは二度死ぬ

三作目にして二度目のHIPHOPパルプ作品。
これは偉大なるラッパーにして25の若さで何者かに殺されたレジェンド、2PACを題材にした作品。
そんな2PACだが、あくまで都市伝説レベルとして生存説がまことしやかにささやかれていた。当然都市伝説なので誰も本気にしちゃいないが(とはいえ魅力的な都市伝説だし今でも2PACが求められている証拠だろう)最近になってシュグ・ナイトの息子が「2PACは生きている」と証言しだした。たぶんラリっているだけだし、イージーEの息子も父はシュグ・ナイトに殺されたとか言ったりしているのでアレなんだが、まあとにかく面白いし、時事ネタにいやしくも飛びつくのもパルプだろうと思って書いた。お気に入りの一本。
ちなみにシュグ・ナイトは今ひき逃げ殺人で服役中だ。

④ブラック・エクソシスト

またしてもHIPHOP。エクソシストな映画を見ると、神父は大体聖書を読んで悪魔を払っており、決して暴力に訴えたりせずに悪魔に打ち勝つのだ。ならラップに聖書の言葉を引用すれば聖なる力が攻撃的なリリックに灯って滅茶苦茶悪魔に効くし最強なんじゃないかと思う。そういうことだ。

⑤シャーロック・ホームズ 螺旋の住人

逆噴射小説大賞にて自分の最高傑作だと思っている。
シャーロック・ホームズが大好きで子供の時からシャーロック・ホームズに浸かってきた自分は『パルプを書く』という行為においてシャーロック・ホームズを避ける手はなかった。
何故ならホームズは説明するまでもなく非常にパルプ的だからだ。
この作品は特に自分が慣れ親しんだ延原訳を意識しており、延原訳を読んだことのある人ほど、わずかな違和感が最後になってから襲う仕様だ。
面白いからぜひ読んでみてほしい。

⑥24ドナー

この作品、実はネタが全然思いつかなくて寝る前にチラッと思いついた「復讐相手を息子のドナーにする」というネタをとりあえずてきとうに書いて投稿しただけの作品である。
正直絶対ウケないと思っていたのに思ったより評判がよくて驚いた作品。
ありがとうございます。

⑦ブレイブラッパー 光と闇のリリック

またしてもHIPHOPパルプ。HIPHOPから逃れることはできない。
2PAC生存説の延長線上で、もし2PACとノートリアスB.I.Gが異世界に降臨したらという話。
かなり楽しんで書いた。

⑧イップマン侵略

イップマンとは伝説の男、ブルース・リーの師匠であり実在した武術家。
ドニー・イェン(この世で一番好きな俳優だ)主演で映画化されており、それいらいイップマンを主人公にした作品はイップマン○○という邦題で度々公開されている(まるでパチモン扱いだがどれも面白い)。
自分は常日頃から香港の方へ向かって「イップマンvsプレデター」を作れと口を酸っぱくして言ってきたのだが一向に作られる気配がないのでここで発散した。

⑨デス俳句

この作品を読んだ99%の人が思っている通り、この作品はまずタイトルから思いついた。
この時期はとにかくネタ不足に悩んだ。いや、正直に言うとビビっていたのだ。
今までスキ!の数が二桁いったことのない底辺逆噴射ランナーだった自分が『螺旋の住人』や『24ドナー』『ブレイブラッパー』など、予想外の評判をうけて、これ以上面白い作品は書けるのか? 書いたところで他の人を失望させるだけじゃないのか? と腰が引けていたのだ。
だが、そこで思い出したのが島本和彦先生の「駄作を作る勇気」という言葉。そこで魂にカッと火がついて、とりあえずひり出した『デス俳句』というアホな言葉を小説にしたら、何故かウケた。
そう、この作品は駄作と思って書いたのだ。楽しんでくれたかた、すみません。
だがダッシュボードを見てみるとこの作品が逆噴射作品の中で一番閲覧数がすごい。
これだ、これこそが駄作を作る勇気だ……!!!

以降、ネタ出しには基本困ることはかったとさ(何故なら駄作だと思っても書くからだ)めでたしめでたし。

⑩箒星人形の物語

『デス俳句』という胡乱な物語を書いてしまったのでそのバランスをとるために書いた作品。非常にストレートなロマンスでありファンタジーだ。


⑪スモーク・ウィード・エブリデイ

マリファナ中毒者としゃべる犬が書きたかった。

それだけだ。

⑫ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&異世界/天地暁闇

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』とはジェット・リー主演で実在の武術家、ウォン・フェイフォンを主人公にした映画シリーズである。
「パクリじゃん!」と思った方、安心してほしい。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』じゃなくても『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』としてつくられたりしているし、なにより主人公のウォン・フェイフォンは最も映画化された実在の人物としてギネスにのったそうな。それって実にパルプ的だ。

⑬ガーデニング・ガーディアンズ

アメリカンでパージな作品を書きたいと思った。
これはアメリカンな作品なのだ。

⑭荒野の探偵

『螺旋の住人』を書き終えた時点でもう一度ホームズを書くと決めていた。
それがこの作品。
ホームズ×西部劇。時期的にもばっちりだ。
RDR2発売もあって時代的にも丁度良い気がする。買えてないけど。

以上!終り!
他作品のピックアップ記事は全部読めているわけではないのでできないが、最近面白いと思ったのが『Candy Death Squall』

とてもサイコでバイオレンスなホラーなので、絶対酷い展開になること間違いなし。最高だ。


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