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ハートのイアリング

いつもの飲み屋の有線で、松田聖子「ハートのイアリング」がかかっていて、名曲だなぁ、としみじみするわけです。


当然この当時の松田聖子の楽曲は松本隆作詞。イヤリングではなくイアリング、というところが良いのです。
そして作曲はHolland Roseこと佐野元春


昔住んでいた街の飲み屋に、ワタシを含め常連のおじさんたちに人気の女の子がいて、何故そんなにおじさんたちを手玉に取るのだ、なんでみんなその子の一挙手一投足に夢中になるのだろうと不思議に思って、その人気の秘訣をいろいろ考察した結果、ひとつに彼女の独特の話し方、とくに語尾に非常に特徴があることに気づいたわけですよ。


具体的に言うと、微妙な抑揚というか音程の揺らぎをつける、低いところから本来の音程に持っていくようなビブラートのテクニック、そして語尾のしゃくり、つまりヒーカップですね。

全盛期の松田聖子のように、語尾をしゃくる歌い上げ方、「ガーッ、ラァスゥのぅりんごぉたぁちぃ~♪」とか「あぁ~、わたしぃのっ、恋は~」とか「STAY WITH ME〜雨が雪にぃ~」みたいな。


そんなことを思い出した夜でした。


店のママは、紅白での生歌の衰えとか、整形がどうとか長年のスキャンダルが云々と色々言うのだけれど、正直言って現在の松田聖子や、アイドル、また一人の人物としてのひととなりなどには実は全く興味がなくて、あの時代、あの1980年代の録音が聴けるというだけで満足なのだけれど。

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