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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第15節・北海道コンサドーレ札幌戦)

6月14日は等々力競技場で北海道コンサドーレ札幌戦です。

前節の浦和レッズ戦は、ラストプレーで失点するという、なんとも悔しいドローでした。そこから約二週間を経て、迎える等々力での一戦となります。

この札幌戦に向けた取材をしているときに、「早く暑くなって欲しいですね」と話してくれたのが、夏男の小林悠です。

今週は雨で涼しかったり、雨が降らない日は暑かったりしてきましたが、関東も梅雨の時期に入りました。暑くなると点を取り出す習性(?)がある小林悠からすると、夏が待ち遠しいというわけです。

ちなみに「梅雨の時期ってどうなんですか?」と聞いてみたんですが、彼は「雨の方がシュートは入りやすいじゃないですか。速いシュートが打てますし」と、雨は雨でポジティブな答えでした・笑。ただ単に天然なのか、ポジ夫なのか・・・・多分その両方なのですが、雨が得意なアンパンマンなんですな(※ちなみに札幌戦当日の天気は晴れが予想されています)。

では、試合のディープな見どころを語っていきたいと思います。ラインナップはこちらです。

1.「それと同時に決め切るところは大事にしないといけない」(鬼木監督)。浦和戦から約二週間を経て迎える札幌戦。トレーニングを通じて指揮官が取り組んできた課題とは?

2.「ああいう二人共が前から行って良いところで奪ったらチャンスになりますよね」(知念慶)、「そこの欲を汲み取って、なるべくついていきたいですね」(大島僚太)。昨年の大量得点を招いた「強気のボール狩り」を発動するために。プレッシングのスイッチと中盤の連動をどのように機能させるべきか。

3.「個人のバトルで負けないこと。DFライン4人で守れることもかなりある。距離感を大事にしながらやると防げると思います」(谷口彰悟)。警戒すべき福森晃斗の左足のフィードと、読めない札幌攻撃陣とのエアバトル。守備対応のポイントは、「コンパクトさ」と「距離感」にあり。

4.「背が小さい選手ですが、スピードがあり、技術がすごく高い。守りにくいという印象がある」(ジェジエウ)、「個人的にも苦戦した印象がある。ドリブルもそうだし、決定的な仕事もできる選手なので、いかに仕事をさせないかがキーになると思います」(守田英正)。手を焼くことが予想されるチャナティップとの地上戦。「タイのメッシ」に時間と空間を与えないための秘策とは?

5.「どの相手を釣り出して、どこの相手ならばどういうプレーを選択すれば良いのか。そういう時に自分が何をすべきは理解している」(長谷川竜也)。相手次第で関係性と判断を変えられる左サイド攻撃から漂う得点の予感。そして前節の得点場面で大島僚太があの位置にいた意外な理由とは?

以上、5つのポイントで冒頭部分も含めて全部で約9500文字です。去年の等々力では7-0と歴史的な大勝となったゲームですが、今節はそんな簡単なゲームにはならないでしょう。川崎も、札幌に対してこれまでにないほど強く警戒していました。そこらへんのポイントを語っております。

なお、前節のレビューはこちらです。➡️左サイドで圧巻の存在感を放ち続けた長谷川竜也と、舵取り役の大島僚太が後半に見せた大胆な位置取り。浦和守備陣を完全攻略して生み出した先制点を読み解く。(リーグ第14節・浦和レッズ戦:1-1)

では、スタート!

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