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ぼくがビックリマンから学んだこと:第33弾〜ブームへの階段をエレベーターに変えたコロコロのメディア戦略。そして漫画連載の始まり。

ビックリマンを愛するみなさん、こんにちは。

どうも、いしかわごうです。

今回は、ビックリマンのメディア戦略を振り返りたいと思います。

ブームへの階段をエレベーターに変えたコロコロの存在

ぼくがビックリマンシールを集めたのは第6弾からなので、時期的には1986年の夏ぐらいだったと思います。ちょうどビックリマンシールの人気がぐんぐんと出てきていた時期で、その後の10月号には「コロコロコミック」でビックリマンシールの特集が組まれました。

 ビックリマンブームを語る上で外せないのが、小学館から出版されていた「コロコロコミック」の存在です。子供達が愛読していたこの雑誌が取り上げたことで、ビックリマン人気に一気に火がついたと言われています。

ビックリマン博士としてコロコロの誌面に登場してた反後博士(ビックリマンの生みの親)は、「ブームへの階段が、コロコロさんのお力でエレベーターに変わりましたね(笑)」と発言しています。学年誌も含めて述べ600万人が毎月読んでいたと言われていますから、子供への影響力の大きさがわかるというものです。

今思えば、コロコロはホビーのメディア展開がとてもうまかったですね。反後博士がそうですが、大ブームだったファミコンも高橋名人をがっつり起用していたように、仕掛け人を登場させてうまく展開させてました。ビックリマンの後にブームを起こすミニ四駆も前ちゃんが登場し、コロコロでメディア戦略を展開していましたからね。

■ビックリマンの漫画!

ビックリマンで言えば、「ビックリマン通信」として最新情報を掲載したほか、1986年の12月からは、コロコロコミックでビックリマンの漫画がスタート。チョコのおまけシールが漫画として連載されるぐらいの人気だったわけです。

ビックリマンの漫画・・・タイトルは「ビックリマン」。

「ビックリマンの漫画が始まる!」と興奮して、この1986年の12月からコロコロコミックを買うようになったほどですから、効果は抜群でしたね。コロコロを買い始めると、おぼっちゃまくん、ハゲ丸くん、がんばれ!キッカーズなどなど他の連載漫画も面白いし、毎月買うぐらいハマっていきました。

■少年漫画の主人公がおじいちゃん!?脇役もおじいちゃん!?

主人公は第1弾のヘッド・スーパーゼウスです。

主人公がスーパーゼウスで、一番の脇役は第2弾のヘッド・シャーマンカーン・・・主人公がおじいちゃんで、コンビを組むのもおじいちゃんの少年漫画って、よく考えたら、ものすごく画期的だったのではなかろうか・笑。

 基本的には、1話完結のギャグ漫画です。天使界対天魔界の戦いを描いているので、始祖ジュラやブラックゼウスが出てきますが、この敵役もギャグ要員としてコミカルなキャラになっている。ブラックゼウスもおじいちゃんですからね・・・・なんて高齢な少年漫画だ・笑。

あと十字架天使が武闘派で、強い女子プロレスラーみたいなキャラクター。アニメとはまるで違いますね。

■ギャグ漫画だからこその展開

コロコロなので、漫画の連載は月に一回。ただ連載中も、ビックリマンの本家はストーリーがどんどん進んでいきます。ヘッドロココが出てきた第9弾の時期からは、「ビックリマンといえばヘッドロココ」というぐらい、彼がビックリマンワールドの主役になっていました。

ただ、この漫画版の主人公はスーパーゼウス。漫画でもヘッドロココの活躍はあくまで脇役扱いで、スーパーゼウスが主人公として軸となる漫画として続いていったのは、ギャグ漫画だったからこそかも知れませんね。

■アニメとは違う独自路線を展開

ビックリマンといえば、アニメ版を覚えているかもしれません。

こちらは天使であるヤマト王子が主人公です。十字架天使は少女的なヒロイン設定ですね。こっちはビックリマンの世界観に沿ったストーリーでした。このアニメが始まったのは、漫画から約1年後の87年の10月から。

スーパーゼウスも登場してますが、ドラゴンボールでいえば亀仙人みたいな師匠役ですね。アニメのビックリマンはグッズもたくさん展開されてましたが、その話はまたの機会に。

・・・今回の記事を書くために、久々にビックリマンの漫画を取り寄せて読んでみたけど、とにかくダジャレの多いギャグ漫画でした。7巻まで出ていたのですが、ちゃんと完結していたとは知らなかった!!

ではでは、今回はこの辺で。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

(ビックリマンの漫画はこちらに全話収録されております。超分厚いです)


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