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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第33節・浦和レッズ戦)

 11月29日は埼玉スタジアム2002で、浦和レッズ戦です。

 26日のJ1リーグで首位・鹿島アントラーズが柏レイソルと引き分けたことで、川崎フロンターレが逆転優勝する可能性が残りました。

 とはいえ、依然として難しいミッションであることには変わりありません。現在の勝ち点差は「5」。今節に浦和レッズに勝って「2」にして最終節に臨むシチュエーションを作らなくてはいけません。

 今節の浦和は新アジアチャンピオンという難敵で、最終節はこの浦和戦から中二日です。最後の最後でタイトなスケジュールになりますが、逆転優勝の可能性は、浦和に勝って初めて残ります。この一戦に向けて、キャプテンの小林悠が言い切ります。

「優勝の可能性を自分たちでなくすわけにはいかない。自分たちが勝つこと。そこに尽きる」

 では、そんな浦和戦の見どころについて、ディープに語りたいと思います。ラインナップはこちらです。

1.「自然とやるしかないという風になっている」(鬼木監督)。指揮官が自信を持って送り出すメンバーは不動の顔ぶれか。気になる予想スタメンは?

2.「突きどころはあるし、そこのズレはゲーム中にあるはず」(阿部浩之)。ミラーゲームで挑む浦和対策は、遠い昔。現在の浦和守備陣を崩すための攻略法とは?

3.「みんな不規則に動くから、今のチームのトップ下は難しいよ。前の3人、後ろの二人をコーディネーションしなくてはいけない」(中村憲剛)。フィニッシャーではなく、チームのコーディネーターとして君臨しているケンゴ。彼がこの浦和戦のキーマンである理由。

4.オートマティックではなく、個とアイディアで迫ってくる浦和攻撃陣。「以前のように、こういう風に来るだろうなという予想は立てにくいところもありますが、守れる自信はあります」(谷口彰悟)、興梠(慎三)選手は、ディフェンスラインのちょっとした隙をついてくる。そういうところまで神経をはりめぐらしてやるしかない」(車屋紳太郎)。いつも以上に求められる、守備陣の対応力。

5.「一番は綺麗に自分たちのサッカーで勝つことだけど、いかに勝利のために、チームのために、みんなが汗をかけるか。泥臭くても結果をもぎ取るようなサッカーでもいいと思っている」(奈良竜樹)。自分たちにベクトルを向け、気負うことなく臨む選手たち。それぞれのメンタリティーは?

 以上、5つのポイントで約8500文字です。
泣いても笑っても、2017年の鬼木フロンターレのサッカーが観れるのもあと2試合・・・180分です。そのうちの90分を、埼スタで見届けることになります。これを読んで、試合の見どころを押さえておいてください。

では、スタート!

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