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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第8節・湘南ベルマーレ戦)

 4月19日は等々力競技場で湘南ベルマーレ戦です。

 来週火曜日にACL・蔚山現代戦がある関係で、金曜ナイターになります。今年はすでに3回目の金曜ナイターですが、なかなかこの日程のリズムに慣れないですね。

 例えばJ1リーグだと、基本は土曜日開催だったので、試合前々日の木曜日はだいたい午後練です。取材を終えてご飯を食べて帰って自宅に着いて一息ついて、木曜深夜の「アメトーーク!」を見て就寝。金曜日は朝から前日練習に行き、取材を言えてプレビューを書き上げたら、金曜の夜にファイフロ(tvkの「ファイト!川崎フロンターレ」)を見る・・・そういう流れが、どこか自分の中では試合に向けたルーティーンになっている感じがあります。

 ただ金曜日試合だと、そのリズムが違うんですね。
ファイフロがオンエアされるのは試合当日の夜ですから、取材から帰ってきて録画を見ることになります。ファイフロが試合前日ではなく、試合後に見るリズムなんですね。うまく言えないですけど、微妙に変な感覚なんです・笑。

 とは言え、このスッキリしない感じがあるのも、まだ等々力で勝っていないから、そう感じているだけなのかもしれません。金曜日の試合で勝てば、またハッピーなルーティーンで過ごせるのだと思います。

 相手の湘南ベルマーレには去年、リーグ戦2戦2分。天皇杯では勝っていますが、リーグ戦では勝てませんでした。苦手意識はないと思いますが、かといって、得意としているわけでもありません。そんな湘南戦に向けて、鬼木監督は、こう言います。

「お互いに自分たちらしさを出していくチーム同士。そこで上回れるか。自分たちの良さを出す。自分たちもそうだし、向こうも自分たちの良さを出した時に、パスワークを消すという作業は得意なところでもある。そこの戦いになる。チームもそうだけど、個人の戦いのところ。そこで負けてはいけない」

 要は、フロンターレならば緻密なパスワーク、湘南ベルマーレならばボール狩りのようなプレッシングと、お互いのスタイルによるストロングポイントのせめぎ合いが予想されるとも言えるわけです。

 これを踏まえて、どんなところが勝敗のポイントになるのか。試合の見どころを語っていきたいと思います。

今回のラインナップはこちらです。

1.「誰が出てもまずは結果を残そうと思っているし、そういう姿勢は強い」(鬼木達監督)。リーグ戦連勝を目指す、湘南との神奈川ダービー。気になる予想スタメンは?

2.「相手の矢印がどこに向いているのか。それを含めて良い判断をしていかないとポジショニングでハマってしまう」(登里享平)、「常に良いポジションを取って、自分のところにプレッシャーを来させて、誰かがフリーになればいい」(馬渡和彰)。湘南のボールの狩り所にされないために。それぞれが語った心構えとは?

3.「いろんなことが重ねる試合なので、気持ちを入れて臨むこと。見ている人がフロンターレのサッカーいいねって言われるようにしたい」(小林悠)。縦の揺さぶりで生きる最前線の攻撃陣と、あらためて感じる「貯金」のできるセンターバック・谷口彰悟の存在感。

4.「幅のところで脅威になれば相手も(横に)開く。そうなると真ん中が空いてくる」(馬渡和彰)。湘南陣形を横に揺さぶるために必要なこととは?両サイドバックの幅の取り方の注目すべき理由。

5.「相手がどういう攻撃をしたいのかを、先に読んで、良い守備隊形を作れればいい。向こうの特徴でもあるので、それを利用してスペースを使うのも一つ」(阿部浩之)。後方から飛び出してくる湘南の攻撃にどう対応すべきか。危機察知能力とチャンスの嗅覚を兼ね備えた阿部浩之が考えている狙いとは?

以上、5つのポイントで全部で約9000文字です。今回のプレビューでは、オフ・ザ・ボールの時に、どういう部分に注目すべきかもフォーカスしています。ポイントが掴みずらい相手かもしれないので、ぜひ読んで試合前に把握してみてください。

なお、前節のレビューはこちらです。→「出力の仕方」を覚え始めた大島僚太と、覚醒しつつある知念慶。そして、撃ち合うのではなく、守備の強度を高めて受け切った鬼木采配。(リーグ第7節・サガン鳥栖戦:1-0)

では、スタート!

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