勝負を決めた3点目。突破力のある両サイドアタッカーに生まれ始めてきた余裕と信頼感を読み解く。(ACL第6節・イースタンSC戦:4-0)


等々力競技場で行われたACLグループステージ第6節・イースタンSC戦は4-0で勝利。

勝てば自力でグループステージ突破を決めることができる状況で、しっかりと勝ち切りました。しかも首位通過というおまけつきで。

 1位突破のためには同時刻のカードである広州恒大対水原三星戦が引き分けることが条件でしたが、こちらが2-2のドロー決着。広州と川崎フロンターレが勝ち点「10」で並び、この場合は当該チーム同士の対戦成績で順位が決まるため、ホーム:0-0、アウェイ:1-1で、アウェイゴールの差で川崎フロンターレが1位突破となったわけです。

 ロスタイムに、相手のダブルハンドで得たPKを決めた小林悠の1点が、最後の最後に効いてくるとは・・・!

「最初のイースタンやアウェイの広州、あそこで負けずに勝ち点1を持ち帰った。そういう、ひとつひとつの積み重ね。負けていたら可能性はなかっただろうし、アウェイでのしぶとさなど、あきらめない気持ちが突破につながったと思ってます」と奈良竜樹。

 前節の水原三星戦前は、4引き分けで「結果次第では敗退危機」という崖っぷちだったにもかかわらず、2連勝で見事に巻き返したのだから、あきらめちゃいかんですね。「最後まで希望を捨ててはいかん」と僕の中の安西先生も言っております。

 なおフロンターレは、ここ10年で5回ほどACLに出場して、4回グループステージを突破しております。これは、他のJ1クラブと比べると優秀な突破率だと思います。

 10日に行われた試合で鹿島が勝利したため、決勝トーナメント一回戦の相手は、グループEの2位通過となったタイの王者・ムアントン・ユナイテッドFCとなりました。青山直晃が在籍しており、過去には財前宣之がプレーしていたクラブでもありますね。

 ラウンド16の展望に想いを馳せる前に、しっかりとイースタンSC戦を振り返っておきたいと思います。ラインナップはこちらです。


1.「特に難しいことはしていない。いつも通り。ネットとリョウタと自分が真ん中にいれば、そういう試合になる」(中村憲剛)。普段着のサッカーを表現し、難なく相手を攻略。

2.「自分がゴールに向かうことを考えていました。ただドリブルでアングル(角度)を失った。ファーサイドにタツヤが走ってくれていた」(ハイネル)。「ハイネルが自分を見てくれたので、あとは信じて走るだけだった」(長谷川竜也)。勝負を決めた3点目。突破力のある両サイドアタッカーに生まれ始めてきた余裕と信頼感を読み解く。

3.「ミーティングでも切り替えは言われていたし、ハーフコートでやるのは意識していました。前で守備ができていたと思います」(大島僚太)。前線から守備のスイッチを入れた中村憲剛。抜群の切り替え意識を見せ続けた大島僚太。相手のカウンターの芽を潰し続けた奈良竜樹。

4.「そこの競争は大歓迎です。強いチームは競争が激しいですから」(谷口彰悟)、「より1試合1試合がアピールのチャンスになったり、良い意味で緊張感のある試合になっている」(奈良竜樹)。有言実行で、水を漏らさぬ守備対応とセットプレーでの得点力を見せたザゲイロコンビ。エドゥアルド復帰により、レベルの高いポジション争いは続く。

 以上、4つのポイントで約5500文字です。
特にポイント2にある、3点目のハイネル→長谷川竜也のゴールは収穫ですよね。突破力のある両サイド選手が、推進力を出しつつ周りを使えるようになりつつあるのは成長だと思います。

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(ACL第6節・イースタンSC戦)

では、スタート!

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