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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第16節・サンフレッチェ広島戦 ※延期試合)


7月31日はエディオンスタジアム広島でサンフレッチェ広島戦です。

ACLの日程により未消化だった第16節が、このタイミングで開催となります。

先週末に試合を行った川崎フロンターレとしては、大分トリニータ、サンフレッチェ広島、そして松本山雅と続く「真夏の正念場3連戦」の2戦目ですね。

なぜこの3連戦がフロンターレの「正念場」なのかというと、対戦相手がどこも連戦ではないからです。

 例えば前節の大分戦。フロンターレはチェルシー戦を経て迎えましたが、試合のない大分は約2週間のインターバルがありました。

 今節の広島も先週に試合がなかったため、約10日ほどのインターバルがあって、今節の川崎フロンターレ戦を迎えます。

週末に対戦する松本山雅も同様で、先週末は試合はなく、このミッドウィークにも試合がなく、約2週間のインターバルがある状態で、週末の等々力に準備しているはずです。

 言い換えると、大分、広島、松本山雅の3チームとも、フロンターレ戦を見据えて、コンディションを含めてしっかりと準備して臨んでくることが予想されていることです。

 一方のフロンターレは、中三日という条件での3連戦に臨むわけです。しかも夏場。関東も梅雨明けしたので、練習場は灼熱の暑さでした。取材する側も大変でしたが、あの炎天下で動く選手には頭が下がりますよ、本当に。

そんな中で迎える広島戦。試合の見どころを語っていきたいと思います。ラインナップはこちらです。

1.「連戦だと誰が出るのかわからないが、それはチームが強くなっている証拠」(小林悠)。「真夏の正念場3連戦」の2戦目で、指揮官はどんな顔ぶれをピッチに送り込むのか。

2.〔3-4-2-1〕システムとの対峙が続く真夏の3連戦。大分戦で見出した「5バック攻略法」を継続するためのポイントとは?

3.「一番真ん中にいるポジションなので、そういうところまで気を配れるように成長していきたいですね」(下田北斗)。「夏場にミスの少ない選手は助かる」(中村憲剛)。夏場の試合運びで輝く「下田100%」。中村憲剛が絶賛するその仕事ぶりとは?

4.「向こうの弱みも知っているし、僕のプレースタイルも向こうは知っている。裏のかきあいになると思う」(馬渡和彰)、「(ハイネルは)意外性のあるプレーをやってくる選手」(谷口彰悟)。勝敗に直結する、両サイドの古巣攻防戦。引っ張り合いを制するのはどっちだ?

5.「僕たちが勝ち続けることが、FC東京に対して一番のプレッシャーになると思う」(小林悠)。リーグ連覇で選手たちのメンタリティーの何が変わったのか。

6.「相手の守備の考え方をズラせる。能力的にズラせる選手もいれば、頭でズラせる人もいる。それは大きいと思うよ」(中村憲剛)。中村憲剛が「全く同じ目を持っている」と信頼を寄せている選手の存在。

以上、6つのポイントで全部で約9000文字です。炎天下の麻生で、汗だくになりながら練習取材してきました・笑。よろしくどうぞ。

なお、前節のレビューはこちらです。たっぷりと振り返っているので、ぜひどうぞ。→「それはチームとして強くなったということだと思います」(小林悠)。この試合にあったもう一つのターニングポイントと、そこで示したチームとしての力強さ。(リーグ第20節・大分トリニータ戦:3-1)

では、スタート!

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