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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第11節・ヴィッセル神戸戦)

4月28日は、ノエビアスタジアムでヴィッセル神戸戦です。

 ノエビアスタジアムといえば、フロンターレとしては、毎年難しい苦戦を強いられています。

 最大の原因は、やはりピッチ状態でしょう。キックの際に強い踏み込みが難しかったり、ボールコントロールにも影響が出たりと、ボール保持やパスワークなど地上戦を主体で成り立っているスタイルのフロンターレとしては、小さくないストレスを抱えながらプレーしているスタジアムでもありました。

 もちろん、ピッチ状態を含めてのサッカーなので、そこを言い訳にしてはいけないのですが、相性の悪さは否めなかったのも事実です。シーズン通じた優勝争いを演じたここ2シーズンでも、去年は0-0、一昨年は0-3と勝てていません。頭を悩ませているスタジアムの一つと言っていいでしょう。

 しかし今年からハイブリッド芝に張り替えられたので、状況も改善されつつあるようです。今回はそれがどう出るかはポイントですね。

 では、神戸戦の試合の見どころをディープに語っていきましょう。今回のラインナップはこちらです。

1.キーワードは、”なにも足さない、なにも引かない?”。前日練習から読み取れる狙いと、気になる予想スタメンは?

2.「向こうはバルサを目指しているし、(パスワークにも)こだわっているのは感じるね」(大久保嘉人)、「ビルドアップなどで変わったところもあるかもしれないですけど、そこは(試合が)始まってから相手を見ながらやっていければと思ってます」(大島僚太)。つなぐスタイルに変貌しつつある神戸だが、選手たちに問われるのは「対応力」である理由。

3.「神戸の中心はポドルスキ選手。質の高いボールが出てくる。出し手に回っている感じもあるが、しっかりと対応すること」(谷口彰悟)。フリーマンとして「違い」を作る神戸の心臓・ポドルスキをいかに消すのか。

4.「全員が自分たちの与えられた時間、仕事ができている。しっかりとチームで勝つ。そこを目指したいと思います」(鬼木監督)。色気を出さず、淡々と敵地で勝つ為に必要なこととは?

 以上、4つのポイントで全部で約4500文字です。中二日で迎えるアウェイ連戦で、何に注目すべきなのか。ポイントを絞って語っております。

なお前節のレビューはこちらです。➡️流動的な崩しはなぜ復活したのか。指揮官が制限をかけたと明かす家長昭博のポジショニングの変化と、躍動し始めた阿部浩之の背景から読み解く。(リーグ第10節・サガン鳥栖戦:2-0)

では、スタート!

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