第50号:「自分が面白ければ、なんでも面白く見えてくる」。「こち亀」を40年間描き続けた秋本治先生に学ぶ、興味のアンテナの広げ方。

(配信日:2016/09/28)

 いしかわごうです。でんでーん!

 「こち亀」が最終回を迎えました。
最終回が収録されている週刊少年ジャンプと200巻(ラストのオチが違う)は、あっという間に売り切れたそうです・・・だって、こち亀の最終回ですもんねぇ。

念のため説明しておくと、「こち亀」は週刊少年ジャンプで長期連載されていた国民的な漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のことです。

 連載年数は40年。
僕が生まれる前からジャンプで連載しているわけで、物心ついてジャンプを読み始めたとき、こち亀はすでに50巻を突破してました。50歳代ぐらいまでの日本人男性なら、一度は「こち亀」に触れているはずで、「両さんって誰?」って言う人には出会った記憶がないですね。


 とはいえ、基本的に一話完結のギャグ漫画なので、爆発的な人気を誇っていたタイプではなかったのも事実です。

ドラゴンボール、キン肉マン、聖闘士星矢などの時代を作った看板漫画が、
サッカーチームのポジションで言う、競争の激しいストライカータイプならば、こち亀は、息の長い「いぶし銀のボランチ」みたいなタイプでした。Jリーガーでいえば、伊東輝悦選手(ブラウブリッツ秋田)的なタイプ。


ちなみにこち亀の第1話で主人公の両さんが飛ばされる場所が、僕の地元である北海道根室市のノサップ岬だったりします・・・・僕の地元、どんだけ田舎なんだよ!!


こち亀といえば、「情熱大陸」に作者・秋本治先生が登場した回がありました。メディアにはあまり露出しない先生ですし、仕事術のも謎が多かったので、先生に密着したドキュメントとしてレアで見応えがあったのを覚えています。

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