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「カメラを止めるな!」を語る:vol.7〜日暮真央の頬にあった絆創膏の謎を探れ。

 どうも、いしかわごうです。

「カメラを止めるな!」を熱く語るシリーズの第7回目です。

■TOHOシネマズ上大岡で7テイク目

7テイク目は8月25日に上大岡で鑑賞してきました。場所は、TOHOシネマズ上大岡。この日は、キャストによる舞台挨拶があるということで行ってきたのです。

 10年ぐらい前かな。
京急百貨店で京急将棋まつりが開催されるので、そのために上大岡に足を運んだ思い出があります。お目当ての棋士は渡辺明棋王(当時竜王)で、書籍にサイン会をしてもらったのを覚えていますね(まだ知り合いでもなんでもない頃の話です)。

 電車を乗り継ぎ、上大岡駅を降りて映画館に向かう道すがら、目の前に日暮監督のあのアロハシャツを着ている男性を発見。

「絶対にカメ止めファンだ!」と思い、その人の後をついて行きながら・笑、無事に映画館に到着。


 まずは館内のグッズ売り場を物色。発売されたばかりの新グッズを探したのですが、なんとかキーホルダーだけ買えました。ちなみにこの日はカメ止めTシャツを着用せず、シャイニングTシャツを着用していきました。

 さらにパンフレットを購入すると、舞台挨拶後のサイン会に参加できるということで購入。パンフレットを買うの、これで3冊目ですけど何か。

 上映開始。7テイク目ともなると、視点がどんどんマニアックになっていきます。今回は、助監督・山ノ内洋役の市原洋さんが明かしていたポイントを気にしながら鑑賞しました。今回も満員かつ爆笑。

■キャスト11人が登壇しての舞台挨拶

上映後にはキャストがたくさん登壇。多すぎて、前方の席からでは全員が納まりきれませんでした・・・総勢11人!ざっと紹介して行きますね。

・大沢真一郎(適当プロデューサー・古沢真一郎役 )
・真魚(日暮真央役 )
・長屋和彰(神谷和明役 )
・細井学(撮影マン・細田学役  )
・山﨑俊太郎(録音マン・山越俊助役 )
・吉田美紀(中堅AD吉野美紀役)  
・山口友和(カメラマン・谷口智和役)  
・佐渡未来(子役の母役)

・・・さらに続きます。こちらは、マニアな人しかわからない3人。


・曽我真臣(テレビ局員・曽我大臣役)
・林奏絵(護身術アシスタント役)
・白岡優(AD白丘役)

壇上でのMCは適当プロデューサーこと大沢真一郎さんが行い、それぞれが簡単な挨拶に撮影裏話をしていく感じでした。とはいえ、とにかく人数が多いので、基本的に一言二言だけ。

山﨑俊太郎さんが、「この映画は、不器用な人のカウンターパンチ。お客さんも不器用そうな人が集まっているんだな」という観客いじりで、若干ざわつかせました・笑。

(以下、舞台挨拶での撮影裏話。ネタバレを含みますので、未見の方は読まないでね)

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■クライマックスでの組体操の裏話

 当初は長屋くんではなく、お団子ヘアのADこと合田純奈さんが参加する予定だった。ただ本番前日まで成功できなかったので、「じゃあ、どうするか」となったときに、長屋くんが暇だなという意見になり、前日の稽古後に電話をかけて「帰ってきてくれない?」と呼び出した(本人はコンビニにいた)。しぶしぶ呼び出されて長屋くんは練習参加することに。結果的に良いシーンになった。

■真魚ちゃんから「ババア」と呼ばれる佐渡未来さんのキャラ設定

 あのシーンは1日で撮影。母親役は、いくつかのキャラクターがあって、もっとモンスターペアレントになる役も考えていたのだとか。ただ、最終的には「普通にお願いします」と上田監督に言われた。

■ガチのトラブルと計算したトラブル

 腰痛カメラマン役の山口友和さんは、初めて見た人向けに、最初のワンカットが6テイク撮ったことをことを明かしていました。台本通りにはいかなかったところも多々あり、カメラに血がついて拭き取ったシーンは、ガチのトラブルだったことなどを紹介。ガチのトラブルと、計算したトラブルが混在している作品なので、それを確認するのも面白いですね。

■白岡優さん(AD白丘役)の出演は後ろ姿だけ?

「AD白丘役」と言われてもわからなかったのですが、編集により後ろ姿だけしか映ってないそうです。切ない!

■煙を止めて!の撮影秘話。

これは中継AD役・吉田さんによる、撮影中の裏話。

一番長かったトーク・笑。

ロケ場所となった廃墟の周囲は、田んぼばかり。屋上で撮影していると、どこからともなく焚き火の煙が流れてきて画面に映ってしまい撮影できない事態に。どうやらまわりで田畑焼きをしていたらしい。手の空いていた吉田美紀さんが様子を伺いにいくと、70歳ぐらいの地元のおじいちゃんがいた。映画の撮影中であることを伝えて、焚き火を止めてもらえないかとお願いするも、「おら、知らね」とつっぱねられてしまい撮影が一回中止に。しばらく様子を見ようとのことになる。

 控室に戻ったら、事情を聞いた細井さん(酔っ払い撮影マン)が「じゃあ、おれが交渉しにいくよ。こういうのは歳が近いもの同士のほうが話が早いから」と、話し合いに向かってくれて、無事に解決。

・・・・細井さん、すげぇー!
なお、ゾンビメークで、コンタクトも入れたままの状態だったそうです・笑。

こういう、画面に映らないところのドタバタもたくさんあったとのこと。

■サイン会&写真撮影会。

 舞台挨拶後は、ロビーでサイン会。

みなさん、とても丁寧にファンサービスしてくれました。

パンフレットのサインには、お願いすると一言添えてくれて

・大沢真一郎さんが「それでいきましょう!」

・曽我真臣さん「リアルっすね!」

・佐渡未来さんが「ババア!?」

写真撮影も丁寧に応じてくれました。

神谷和明役の長屋和彰さん。作品内では、どこか尖ったイケメン俳優ですが、実物は物腰が柔らかくて笑顔も多い好青年です。

■真魚さんの頬にある絆創膏の謎。

作品のヒロイン(?)の真魚さん。

撮影現場で「本物が欲しい!」といい、子役に目薬を使わないことを訴え て、母親に「すみません、戦場なんで」と言い放つシーン。よく見たら真魚さんの頬には絆創膏が貼ってあるんですよ。

 気になっていたので本人に尋ねてみたら、ちゃんと裏設定(理由)があってウケました。

それは何かというと、前の現場で、女優と取っ組み合いの喧嘩をして、そのときに顔に傷がついたという設定なのだとか(だから心配になって、父親が現場を見張りに行った)。面白いですねー。

なお、劇中で着ている映画Tシャツは、上田監督が用意したものだそうです。

そんなこんなで、とても楽しい舞台挨拶&ファンサービス回でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

以上、「カメラを止めるな!」を語るシリーズの第7回目でした。

※「カメラを止めるな!」を語るシリーズのバックナンバーはこちらです(「いいね!」や「オススメ」をしていただけると嬉しいです)。

・「カメラを止めるな!」を語る:vol.1〜出会いと初鑑賞を振り返ってみる。

・「カメラを止めるな!」を語る:vol.2〜手に負えないことをしないで、何が映画だ。

「カメラを止めるな!」を語る:vol.3〜最高すぎる空間だった「絶叫ナイト」を振り返る。

・「カメラを止めるな!」を語る:vol.4〜人生のカメラを止めるな! それがアツアツポイントです。

・「カメラを止めるな!」を語る:vol.5〜カメ止めTシャツをゲットするまでのあれこれ。

・「カメラを止めるな!」を語る:vol.6〜映画監督とサッカー監督の話。


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